金生遺跡を世界遺産 世界標準時の天文台にしよう会

暦と縄文時代

縄文時代の時代区分には暦の開発が絡んでいたのでは無かろうか
縄文時代の年表から縄文中期には二至二分が推定されていた。
二至二分暦の成立、それまでには暦の開発史が絡んでいて、ストーンサークルなどが関係すると思う。
縄文時代早期にはそれらしいものは見え来ていない。
この時代には温暖化が進行していたことから、植生とともに生活域は拡大して、それに伴い生活環境は向上して、食糧確保はさほどの困難は感じなかった時代だったと考える。
縄文時代前期には二至が判明
縄文中期は二至二分から始まった
縄文後期は八節の暦---二至二分に四立---から始まった
金生遺跡の配石遺構はこれを示しているものと考える。

                年表 一部お借りしました

引用ーーーーーー

また時代別には関東が縄文早期~中期にかけて多いのに対して
東北地方は早期はやや少なく、縄文前期~晩期にかけて多くなります。
とりわけ、後期から晩期にかけては全国の遺跡数との割合で言えば35%(152/429)、46%(100/216)と後の時代になるにつれて東北地方への集積が見られます。

この表から分析できるのは、縄文草創期、早期は九州から関東地方に遺跡が集積し、その後、温暖化と共に東北地方に移動していった事がわかります。
2)温暖化と植生
縄文時代は温暖化が進みますが、明確に現在の気候と同じぐらいまで気温が上昇したのは8500年前です。また、
現在より2℃から3℃気温が上昇したのは7500年前以降になり、
5500年前まで温暖期が続きます。

上記の東北地方の遺跡数と比べ合わせると、温暖期に徐々に東北地方への定住が可能になり始め、その後東北の縄文文化が始まっていったと言われています。
この2℃から3℃の温度上昇は東北地方とそれ以外の地方の植生を変え、それまでは近畿地方にまで広がっていた落葉樹林帯は東日本、それも東北と中部地方の一部に限定されていきます。
仙台湾の海水面の歴年データー
sea-level_2.jpg

クリックすると拡大します
~東北大学理学部 松本研究所HPよりお借りしました。
コナラ、クリ、トチなどの落葉広葉樹林に広く覆われ、縄文海進によって平野の奥まで入り込んだ海岸線は魚介の採取にも都合がよく、さらに冷涼な気候がサケマスの生息を可能にし、食糧供給力は他地方に比べ大きな較差があった模様です。
特に東北が他地域と大きな違いがあったのがサケマス漁で、これが人口集積を可能にし、大規模な縄文集落を形成した要因であると指摘できます。
 3℃の温度差とは実際どの程度か?
現在の東北地方の県庁所在地の年間平均気温は以下のようになっています。
青森10.4℃・盛岡10.2℃・秋田11.7℃・仙台12.4℃・山形11.7℃・福島13.0℃
同様に他地域を示します
東京16.3℃・千葉15.7℃・熊谷15.0℃・静岡16.5℃・名古屋15.8℃・京都15.9℃・奈良14.9℃等です。

仮に縄文時代に現在より3度温度が高かったとしたら、秋田や仙台では平均気温が15℃を超えていることになり、千葉や奈良と同程度の暖かい気候である事が想像できます。ただ、青森や岩手は3℃高くても13.5℃程度で現在の東京より3度も低い寒冷な気候ではあり、単に暖かく過ごしやすいだけで東北に人口が集積したわけではない事も言えるでしょう。
ーーーーー

プラントオパールの発見
岡山県灘崎町にある彦崎貝塚の縄文時代前期(約6000年前)の地層から、イネのプラントオパール(イネ科植物の葉などの細胞成分)が大量に見つかり18日、灘崎町教育委員会が発表した。この時期のプラントオパールが大量に見つかるのは全国初という。イネの栽培をうかがわせ、これまで栽培が始まったとされている縄文時代後期(約4000年前)をはるかにさかのぼる可能性がある。縄文時代の農耕開始をめぐる議論に一石を投じそうだ。四国新聞 2005年

鹿児島県の遺跡では12,000年前の薩摩火山灰の下層からイネのプラント・オパールが検出されたことから、稲作起源地と想定されている中国長江流域よりも古い年代が与えられる結果となっている。
縄文時代前期の岡山県朝寝鼻貝塚では、イネとともにコムギのプラント・オパールもあり、遺跡内でのコンタミネーションがなかったとしたら、コムギも中国より、遥かに年代的に遡るという問題もあわせて考えなければならない事態を招来した。


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