津軽ジョンがる電源日記

『KOJO TECHNOLOGY』 電源メーカースタッフ日記

Crystalシリーズ_その6

2020-10-12 09:14:34 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。(>_<)
こんな拙いブログでも期待して待ってくださるお客様がいらっしゃることに感謝!m(_ _)m
ここのところSNSばかりに注力していることに反省m(_ _)mし、しばらく更新できていなかったブログを掲載してみる💦

人気!皆様のご支援、ご購入のお陰で、弊社仮想アース:Crystal Eの人気が止まない。
4月末(GW期間中)の発売開始から、未だメーカに在庫が残ったことがなく、全てバックオーダにて完売が続いている。(既に1,500本安打達成の大ヒットだ!)
市場には、オーディオ販売店、大手ECサイト、量販店様含めだいぶ行き渡ってきたが、未だ販売店様からのバックオーダが毎日入っている状態。
ひたすら感謝申し上げる次第だ。

価格.comの「その他オーディオ機器 人気売れ筋ランキング」では、数週間連続で1位🥇🏆になるなど、その人気ぶりが伺え仮想アースに対するユーザの興味が尽きないことが垣間見える。
ここ最近では同サイト内の「その他オーディオ機器 満足度ランキング」において、2位🥈🏆を維持するなど、ユーザの複数台利用や新規購入がこのような順位に押し上げているものと感じている。
本当にありがたく。重ねて感謝申し上げる次第だ。

更には音元出版主催の「オーディオアクセサリ銘機賞2021」において、Crystal Eは見事「特別開発賞」🏆🏅に輝いた。✨🎉🎊🍾
こちらも皆様のご支援あってのこと、三度重ねて感謝申し上げます。
https://www.phileweb.com/aaea/2021/result.html


さて、そんなこんなではあるが、Crystal Eの発売開始以降多方面からその使い方について情報を得ることができたので紹介する。本来ならメーカがなすべきところ、いろんな方々がこうやって支援してくださっていることに感謝の念が尽きない!

1.アースケーブル
Crystal Eには標準でアースケーブル2種が添付されているが、この他弊社からはCloneシリーズというアースケーブルが製品化販売されている。
シリーズは大別して「Clone1シリーズ」と「Clone2シリーズ」。
いずれのシリーズもいろんな端子形状が準備されているので、詳細は下記を参照いただきたい。
今後はUSBタイプの製品投入が検討されている。
「Clone1シリーズ」
http://kojo-seiko.co.jp/products/ks-s3000yy.html


「Clone2シリーズ」
http://kojo-seiko.co.jp/products/ks-z2200yy.html


Crystal EはS/Nの改善が主たる効能として上げられる。その内容から音色などに大きく影響するものではないと考えているが、S/Nの改善に伴い音の輪郭がハッキリしたり、これまで聴き取れなかった音が聞き取れるようになったりする。バックグランドノイズが減ることになるから、音場の奥行き感や広がりも感じられるようになるだろう。

その一方で音色に大きく影響するのが、各種オーディオ機器との接続に使用されるアースケーブルだ。
Crystal Eとアースケーブルとの組み合わせで音色に関わる割合は、Crystal Eが1割に対し、アースケーブルは9割も影響していると考えている。(ちょっと大風呂敷広げ過ぎだろうか・・・)
要はアースケーブル如何によって、音色や質感が決まってくるのだ。これは逆の言い方をすれば、選択するアースケーブルを自分好みとなるものをチョイスすれば、うまいチューニングが可能となるわけだ。
前述の「Clone1シリーズ」、「Clone2シリーズ」は共に音質的特徴を持っていることから、自分の好みに合いそうなら是非お試しいただいきたい。
(試いしてもらいたいと言っておいて、結局は買ってくださいと遠回しに言ってみる・・・💦)

大きな特徴を言うなら、
・Clone1シリーズ
超ワイドレンジ、Hifi指向、フルオーケストラなどスケール感あるものが大得意!
・Clone2シリーズ
肉、密度が高く、骨格があって骨太、おいしい帯域(中・中低域)が前に前に!JAZZ、POP、ロックが大得意!

なお、アースケーブルに関しては他メーカからも種々販売されているので、そちらの選択肢も大いにあるし、十分に検討いただきたい。
AETさんのアースケーブルも人気が高いようだ。

因みにCrystal Eに標準で添付されるアースケーブルも決して侮ってはならない。音質的にはClone1とClone2の中庸を行くような設定となっている。
オールマイティな存在なのでジャンル問わず聴かれる方にはおススメだ!

「付属の標準アースケーブル」
※この他Y-Yタイプのアースケーブルが付属


2.足回り
Crystal Eはその筐体サイズ、見た目からは想像されにくいであろう重量感がある。
それもそのはず、僅かタバコ2箱分くらいの手のひらサイズなのだから、それが800g近くもあるとは流石に思わないだろう・・・(笑)
※最近はタバコを利用したサイズ表現もあまり目にしなくなたなぁ~。愛煙家の隊長としては心なし寂しい気もするが致し方ない・・・

で、このサイズにしてこの重量がゆえ、あまり置き方について(振動対策)議論がなされないが、実はこのCrystal E、足回りでも大きく変化する。
オリジナルはゴム足4点で設置されるようになっているが、半球状のゴム足に付け替えるだけでも大きな変化が期待される。しかも3点支持が良いようだ。
これは以前、オーディオ評論家の「柴崎 功」先生が、stereo誌2020年6月号で、弊社Crystal Eについて執筆したいとのことがきっかけだった。

同誌の記事で掲載はされなかったが、後の先生からのコメント(裏話)として、足回り(ゴム足)を前述のように半球型ゴム足で3点支持にしたところ、掲載記事以上の効果が確認できたよ!というものだった。
掲載されている記事自体、もろ手を挙げこの小さい物体がおよぼす影響、効果を称賛してくださっているのだが、それ以上の効果と言われると流石に試してみないわけにはいかない・・・

試しに使ったゴム足は100均でも売っている👇
結果、ニヤニヤ( ´∀` )ニヤニヤ( ´∀` )ニヤニヤ( ´∀` )ニヤニヤ( ´∀` )
特に高い買い物ではないので是非にお勧めしたい。

3.アース端子(ネジ)
以前のブログでも掲載済みだが、オリジナルのCrystal Eのアース端子部のネジにはM4バインドネジ:ステンレス(SUS)素材を採用している。
音質的な調整からステンを採用しているのだが、「音質調整する」=「素材を変えると音質が変わる」ということになる。

調整の段階では鉄、真鍮、メッキありメッキなし金メッキなど上げればきりがないが量産の段階ではステンとなった。
後の実験で分かったのだが、ここに純チタンネジを利用するという選択肢もある。これもなかなか面白い効果が得られ、中高域の透明感、抜けが増し、力感、艶感共に光城(向上)するという結果が得られた。(笑)
なお、純チタンネジには標準的にバインドタイプのものが存在しなかったので、普通の鍋ネジタイプのもので行った。鍋ネジタイプはバインドネジより頭が小さいので、ネジ頭より大きいナイロン製平ワッシャを併用して行っている。
ワッシャーに同じ素材(純チタン)を使用しなかったのは、ナイロンワッシャの方が音質的に良い傾向が認められたことを付け加えておこう。
これもゴム足同様、さして高いものではないので試されることをお勧めしたい。
チタンネジやワッシャの購入先を以下に記載しておく。
株式会社ウィルコ
<チタンネジ>
https://wilco.jp/products/TI/TI.html#page4
<ナイロンセットワッシャ>
https://wilco.jp/products/PA/NNS.html#page4

4.Force barEPや他社仮想アースとの併用
弊社ではCrystal Eの発売以前、Force barEPという同じく仮想アースを販売している。Crystal E自体、この旧モデルの基本理念や構造を踏襲していることから、Force barEPもまた同様の効果が得られるものと認識しているが、内部異金属の積層方法による違いがあり、それが音質効果において大きく影響しているものと分析している。
だからと言ってForce barEPの所有者が落胆するには及ばない。
弊社で言うところの仮想アースは、とにかく機器の持つ金属(筐体)表面積を増大させることに目的があり、機器と仮想アースを1:1で使用されることを強く進めている。(これは多重アース(アースループ)を回避する上で重要である)

最近のCrystal Eユーザは複数台利用がにわかに増えて来ており、ありがたいことに完全なリピータである。誠に嬉し限りだ。ここでも感謝m(__)m
当然、旧モデルを含めたForce barシリーズを併用されている方も多く、機器1:1の対応のみならず、新製品のCrystal Eを増設仮想アースとしての利用(1:2するとか)も盛んにおこなわれているようだ。
Force barEP所有者も何ら落胆することなく、継続してご利用いただきたい。
勿論、上述の音質向上策(アースケーブル、足回り、アース端子ネジなど)を試してみるのも良いと考える。

また、オヤイデさんで取り扱っていらっしゃるエントレック(スウェーデン製)や、アコースティックリバイブさんのグランデイングコンディショナとの併用もまた、SNSやコミュニティサイトでよく見かけるようになり、いずれもその効果が公開されているようなので、色々調査してみるのも良いと考える。

5.リアルアースとの併用
リアルアース(大地アース)との併用もまた一般ユーザさんの間で広く行われているようだ。
下記はオーディオ評論家の「小原由夫」先生に、Audio Accessory誌179号(2020winter)の執筆を依頼した際のことだ。
記事にも掲載されているが、小原先生宅はリアルアースの工事がなされており、接地抵抗3Ω(自宅建築当時)というインピーダンスの低さをたたき出している。
これにCrystal Eを併用されてみたらしいのだが、隊長が良く言う「遠くのアースより近くのアース」を正に体感いただいたようだった。\(^o^)/小原先生に感謝(>_<)
記事詳細はこちら👇
Audio Accessory誌179号
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20201126_aa.pdf


6.アースケーブルはY-Y?それともRCA-Y?
Crystal Eに関する問い合わせで最も多いのが、「オーディオ機器とCrystal Eの接続はどのタイプのケーブルが一番良いの?」です。
メーカとしては、「これです」と断言差し上げたいのだが、どうにも回答しがたい問いとなっている。💦

理由はこうだ!

アンプやCDPなどのオーディオ機材において、RCA端子の外周はマイナス極となっており、装置筐体(フレームGND:FG)と最終的には導通している。
問題はこのFGとRCAのマイナス極がどこでどのように接続されているかだ。
ものによっては基板のパターンを介在しFGに落としているものもあれば、基板等を介さず直接落しているものもあるだろう。
はたまた、RCAマイナス極を端子ごとに落としているものもあれば、どこかにまとめてそれをFGに落としているものもあるだろう。
このように、回路(図面)上は1本線で繋がっていても、実際にどこをどう通じて接続されているかは装置の設計思想やノイズ対策の仕方、考え方によって千差万別なのである。メーカが同じでも設計者が違えばまた違った方法でFGと接続しているやもしれない。
故にどのタイプのケーブルが良いとは言いきれず、「トライしてみて聴感上最もしっくりする場所がお客様にとっての正解です。」と答えている。
ズバッと言えなくてユーザに対してはいつも申し訳なく思っている。m(__)m

入力空き端子?出力空き端子?

また、「RCAやXLRプラグの場合、(入力/出力)いずれの空き端子に接続するのが良いか?」という問い合わせも多い。
前述の内容からすれば、「いずれのコネクタのマイナス極もFGに接続されているからどれでも良いです。」となってしまう。

前出のアースケーブル(Crystal E付属アースケーブル/Clone1/2)は、いずれもコネクタのマイナス極のみに接続されるよう作られている。
プラス極には一切触れておらず、プラス極とマイナス極をショートさせているわけではないので、入力コネクタに挿そうが出力コネクタに挿そうが関係ないのである。

話しは一旦それるが、RCAのショートピンがいろんなメーカから販売されている。これは入力コネクタ専用で出力コネクタに利用するのは禁物だ。
何故このようなことをするかというと、アンプの入力段は非常に微弱な信号が入力される。つまりアンプの入力段は高インピーダンスで外来からのノイズの影響を受けやすいのである。
回路設計上、大方のエンジニアはGNDは(インピーダンスが低く)安定しているもの、安定させるべきものとして認識している。そのため、アンプ入力のプラス極とマイナス極をショートさせることは、無信号状態にあってもプラス極を丸裸にしておくより安定したところに結んで、外来からの影響を受けにくくするのである。
これはデジタル回路でも普通に行われており、ロジック回路などで使っていない入力端子はそのままにせず、ゲート(入力)端子をGNDに落としておくのである。

一方アンプ出力は信号を増幅し後段へ電力供給する部分なので、インピーダンスは低いのである。つまりここをショートすることは、極端に言えばバッテリのプラスマイナスをショートしたり、交流電源をショートしたりするのと同じような行為なのである。危険極まりない。
勿論、エンジニアは回路上の危険回避も考え設計している。通常は保護回路や制限抵抗などを活用し、大電流が流れたり破損しないよう配慮されている。でも、やはりやる(ショートする)べきではないのである。
エンジニアと言えども音質重視のためにと余計な回路をつけたがらない方もいるかも知れないからだ。

ここで話しを戻す。
上述の脱線話しから、隊長としては入力端子に空きがあるなら入力端子を進めている。
なお、これもまたユーザさんにトライいただいて、「(入出力に関係なく)聴感上最もしっくりする場所がお客様にとっての正解です。」と回答している。
※機器メーカによっては各入出力端子に如何なるアクセサリも接続しないでくださいとうたっているところもありますので、メーカ様にご確認ください。

<注意>
ここで話は再度それるが、CDPやDAC、DAC内蔵アンプの入出力端子として見かける同軸デジタル端子(コアキシャル端子)について触れておこう。
これら端子もまたRCAプラグを接続して利用するわけだが、このコアキシャル端子については、その端子外周がFGとは接続されていない場合が多い。
これはデジタルとアナログ混在によるノイズ対策の一環になるのだが、メーカや機種によってはコンデンサを通じてFGに落としているものもあるようだ。

ただし、いずれもFGには直接接続されていないまでもデジタル回路上のGNDとは接続されている。よってこれら端子にCrystal Eを接続した場合、基板GNDパターンの表面積を拡大することになり、アナログ系端子に接続した効果とはまた違った結果となることが期待されるが・・・、
本方法は(FGとは絶縁された)GNDを外に引っ張り出すことになるので、金属剥き出しのCrystal Eの利用は絶対に勧めない。(機器誤動作、破損につながる可能性がありますので絶対にしないでください)

7.オーディオ機器1:仮想アース2
オーディオ機器1台に対しCrystal E1台の接続を勧めているが、1:2~3(増設)もまた勧めている。何度も言うがCrystal E接続の目的は「とにかく機器の持つ金属(筐体)表面積を増大させ筐体のインピーダンス低減」するところにある。
Crystal Eを2個、3個と増設することは理にかなったことになる。

ではCrystal Eを増設することは如何ほどの効果をもたらしてくれるのだろうか?

隊長はCrystal Eの発売当初、仮にCrystal Eをオーディオ機器1台に対し2台接続した時、「まぁ~、倍の効果はあるとは言いませんせんが、1.5倍とかはあるでしょう。」と少し遠慮した回答をしていた。
しかし雑誌掲載をお願いする度に、執筆いただく先生方からは「確実に倍の効果はあるね」とか「これは倍以上だね」などのコメントをいただくようになった。
以下はAudio Accessory誌178号(2020autumn)の執筆を「炭山アキラ」先生に依頼したときのことだ。
結論を先に述べると

「効果は”2倍以上” 人気の仮想アース、増設の提唱」
とタイトルにある!

後日、炭山先生に執筆のお礼がてら電話差し上げた時、隊長は不躾ながらも、「今回の話し盛りすぎじゃないですかぁ!(笑)」と話したところ、「いやいや、盛りすぎって(笑)、私は思ったこと感じたことをそのまんま書いたまでですよ~」感謝が尽きないと同時に隊長は自信を持ってしまったのである。
記事詳細はこちら👇
Audio Accessory誌178号
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20200524_1.pdf
※記事TOPにCrysta Eに増設接続写真が掲載されていますが、写真では増設端子となる「ADD E」同士が接続されていますが、正しくは「ADD E」から「FROM EQUIPMENT」への正解となります。
訂正しお詫びいたします。(2021.1.7追記)


メーカ推奨とは別な形での(Crystal E)増設
これは、いちユーザさんから得た情報である。
メーカとしてCrystal Eを増設する際、Crystal Eの「ADD E」端子に接続することを推奨しているが、敢えてそうはせず「RCA空き端子のL/Rに対しそれぞれCrystal Eを1台ずつ接続してみた。」というのだ!
実に興味深い話だ。
隊長はこの発想は全く持ってなかった。ちょっと衝撃!ショックを受けた。確かにありだなぁ~。色々考えてくださる人っているんだな~。ホント嬉しいのである。

で、「結果としてメーカ推奨接続より良い効果を得ることができました。」と、隊長はこの内容(結果)を受けやはり確信した。
メーカやオーディオ機器が変われば、やはり設計思想が変わる。この辺はやはり機器内のFG処理の仕方如何で変わってくるものと確信したわけだ。
もし本ブログを見た方でCrystal Eを複数台使用されている方がいらっしゃようなら、この手法も是非試してみて欲しい。
よりご自分の好みに傾倒するのであればめっけもんだ!
ユーザさん情報ありがとうございます。

なお、ここでも注意喚起しておこう。
L/RのRCA端子は先にも述べたように外周(マイナス極)がFGと接続されている。故にいずれの端子に接続してOKと言えるのだが、L/RそれぞれにCrystal Eを接続された場合は、Crystal E同士の筐体を触れさせないことだ。(これはアースループにつながるので回避したい)

8.(仮想アース)の話など(2021.6.8追記)
サプライズに次ぐサプライズ!
今更ながらCrystal Eは発売開始からサプライズの連続だった。
それはユーザに仕掛ける我々からのサプライズもあれば、ユーザや市場の反応だ。
発売日は2020年4月29日、コロナ禍とは言え世の中はゴールデンなウィークである。逆に何でそんな日に設定したの?という疑問さえ出てくる。(特に意図はなかった・・・)

しかしである、4/6~5/7の期間は緊急事態宣言が全国に拡大され、発売にあたって3月30日から予約が開始されていたのだが、おうち時間が増えることになったためだろうか、予約は殺到し初ロット出荷開始前に完売という事態に陥った。思えばこれが最初のサプライズだったろう。

今度はユーザを驚かそうと、こちらから仕掛けていった。
発売記念キャンペーンの実施だ。
これまで何度かキャンペーンを実施させていただいているが、専用のアースケーブルなどをプレゼントする企画だった。
プライス的にも結構な品がプレゼントされるということで、ユーザにとってのサプライズになったと自負している。

以降、Crystal Eは幾度となく訪れる出荷予定日を前にして、いつも完売となっている。これは正に驚きの連続なのである。このご時世にあってヒットしてくれることに感謝をしつつ、何だかもし訳ない気持ちも複雑に絡み合っている。
発売から半年待たずに出荷台数1,000台も達成した。1年後には2,500安打という野球界だったら名球会入りを果たしていた。

途中、更なるサプライズももたらしてくれた。
理由はわからないが、昨年末突如として海外からの(代理店)オファーが入った。しかも1ヶ月の間にいちどきに5、6社からだった。
これまで積極的な展開は行っておらず、神様の思し召しと安易に乗っかってみた。結果年明けの1月には4社との取引が開始された。

弊社は電源関連のアクセサリがメインのため、海外の電源事情(電圧)には則さない部分があった。それは今もまだ変わらない状況にはあるのだが、Crystal Eは幸運にも電圧事情には何ら関係ないことから、海外取引を開始するにあたってまたとないチャンスを与えてくれた。
お陰で海外の受けも上々!取引数量がどんどん上がってきている。

こうなってくるとプラスのスパイラルである。🌪
日本で売れる⇒海外で売れる⇒日本で売れる
驚きも倍々になる。

さて本項目のタイトルからかけ離れてしまったが、極々最近のサプライズ「(仮想)アースなどの話し」である。
先日6/3「Stereo Sound No.219」が発売になっている。なんと同紙に弊社仮想アース:Crystal Eが掲載されていたのである。
繰り返すが「されていたのである」これは意図していなかったことになる。

Stereo Sound編集部からCrystal Eの試聴機貸し出し依頼を受けていたことから、同誌に掲載されることは承知していた。
Stereo Sound誌ではアクセサリ系の掲載はほぼ無いものとばかりと(勝手なイメージを)持っていので、製品の紹介程度とたかをくくっていた。
またそんな印象を持っての貸し出し依頼だっただけに「何事か?」と思っていた。
ところがだ!
「(仮想)アースの話など」というタイトル付きで、レビューを含めまさか4ページの超大作。
執筆がしかもStereo Sound元編集長の小野寺弘滋先生と来たもんだ!

この事件、弊社にとって前代未聞、未曽有のサプライズとなった。

雑誌購入はこちら👇
<Stereo Sound online>

メーカに悟られるぬよう執筆いただいたかどうかはさておき、このようなサプライズを準備くださったステレオサウンドのスタッフ様と小野寺先生に改めて感謝申し上げます。

9.アモルメットコアの利用
中村製作所さんからアモルメットコアというものが販売されているのはご存じだろう。
ノイズを抑制し音質の高品位化を狙うメーカとしては同業社と言える。
アモルメットの活用においても、アースケーブルに通して高音質化を図っている方も多数いらっしゃるようだ。
アモルメットの作用、効果については同社サイトを参照いただければと思うが、アースケーブルを1Turn通して使うのか、2、3Turn巻いて使うかなど色々試してみる価値はありそうだ。
実は弊社もこの件については研究、検討を進めており、うまく行くようなら製品化もと考えている。
その際は是非検討いただきたいアイテムになると思われる。

10.スピーカへの接続(2020.12.22追記)
1点記載漏れがあったので追記する。
旧モデルForce barEPを販売していたころから推奨させていただいているのだが、Crystal EをスピーカL/RそれぞれのGND(マイナス)端子に接続する手法だ。社内で確認した手法で最も効果を感じたものだった。
これは一挙に2台必要になるのでやりたい方は覚悟して臨んでいただきたい。( ´∀` )

一見?(一聞?)すると
スピーカのマイナス端子に接続?となるやも知れないが、スピーカのマイナス端子はプリメインアンプやパワーアンプの出力端子につながっているのはお判りだろう。
実はアンプのスピーカマイナス端子もまた、RCA端子同様FGとつながっているのだ。
それではアンプ側のスピーカマイナス端子に接続することと何ら変わりがないではないか!ともなるのだが、ここがオーディオ的要素!?(笑)
何故スピーカのマイナス端子に接続する方が良い結果を生むのかは隊長も解らない・・・。💦
ただ、アンプ側からスピーカを見た場合、スピーカのマイナス極の表面積はいたって大きなものに見えているはずだ!

<注意>
スピーカのマイナス端子に接続する際も注意が必要だ。
通常、ステレオアンプからはGND(FG)が共通な形でそれぞれL/Rのスピーカに配線されているので問題にはならないだが、ブリッジ(BTL)接続としている場合この手法(スピーカへの接続)は取るべきではない。いや危険なのでやらないで!
BTL接続はステレオアンプをモノパワーにする際利用される手法だが、その配線はL/Rのマイナス極同士を接続し、L/Rのプラス極両端からスピーカに配線するものだ。
故にスピーカ側のマイナス極にはアンプのプラス極が接続されるわけだ。こうなってくるとアンプのFGとは違う電位となり、万一スピーカL/Rのマイナス極にCrystal Eを接続した場合、Crystal Eはアンプのプラス極信号と同電位となることからやってはならんのである。(誤ってCrystal E同士が触れると△※■p〜!o*eg@p✕)
※勿論BTL接続においてアンプ側にCrystal Eを接続しても同様のことが起きるのでやってはダメ!

バイワイヤリング!?(2020.12.23追記)
バイワイヤリング時の接続についても触れておこう!
最近のスピーカはバイワイヤリングが可能なようにHigh/Lowで配線が区分けされたものも多い。
そんなスピーカのお持ちのユーザさんからも、「一体Crystal Eはどっちに接続するのが良い?」という問い合わせがある。

何だか逃げ口実に使っているみたいで、本当は「こっち!」と言いてあげたいのだが、ここでも「トライしてみて聴感上最もしっくりする方がお客様にとっての正解です。」となってしまう。本当に申し訳ない・・・m(__)m

ただ言えるのはCrystal Eの基本的効能がS/N改善とした場合、High伸びが欲しい場合や爽快感を求めたいならHigh側、ボワつく低域を締まった方向に改善したいならLow側ではないだろうか。
勿論両方に接続したくなるケースもありそうだが・・・。
ただこれは基本的な考え方であって、どのケースにもあてはまるとは言えないもの、やはり実践してみるしかない。(。-人-。) ゴメンネ

11.最も効果が期待できる装置は?(2021.1.4追記)
申し訳ないです。これについても実はどれが一番効果が高いと言い切れない・・・(ジレンマ・・・💦)
なお、これは社内評価における参考として欲しいのだが、製品化当初プリアンプが最も効果が高いであろうと推測していた。それは信号の出入りが一番多い機材で、信号と同様にノイズの出入りも多いだろうと踏んだからだ!
ところがだ、効果としては一番少なく感じてしまった(T_T)

一方効果を強く感じたのはソース系(上流:CDプレーヤ、DAC、アナログプレーヤ、フォノイコなど)だった。
想像でしかないが、これはノイズを発生しやすいデジタル系機材や音楽信号レベルが小さく、ノイズの影響を受けやすいところ・・・?と考えている。

だがしかしだ、逆に前述のスピーカに接続した場合(下流)が最も効果を感じたのだから隊長の推測も当てにならんのだ(>_<)
結局のところご自分の耳で確認し、一番気に入ったところを正解とするしかなさそうだ。


以上、Crystal Eの活用術について重箱の隅を突っつくような話をダラダラと記載してきたが、裏を返せばCrystal Eはそれひとつでいろんなことを試せるアクセサリとも言える。
まだ手にされていない方、検討中だという方は、損はない話だと思うので是非チャレンジいただきたい逸品だ!

なお、仮想アース:Crystal Eについてまだ半信半疑な方もいらっしゃるのは否めない。なんたって言葉自体が「眉唾」っぽく聞こえるのだから・・・💦

仮想アースについては、別途ブログやSNS、Youtubeで解説しているので、是非そちらも参考にしていただきたい。
■ブログ
<Crystalシリーズ_その3>
・「仮想アース」ってオカルト?
・仮想アース!? 実はずぅ~と昔からやっていた!
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/28174ef57eb943fbfe10223462bcf943
<Crystalシリーズ_その5>
・Force barEPとCrystal Eの違いはなんだ
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/d64ff33ceab8e519962312f5fa1169ad
<アースケーブル_その1>
・アースケーブルにはどんなものが良い?
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/08229e971027c2351b90dd3b7e7445fb

■記事
Audio Accessory誌177号
「仮想アースの新境地」執筆:炭山アキラ
http://kojo-seiko.co.jp/img/news/20200524_2.pdf

■Youtube
・仮想アースって何?
https://www.youtube.com/watch?v=F7UxAZFKawo
・Crystal E をバラしてみた 
・ケーブルと増設の話 
・Clone1/2のバリエーションが増えました! 
・[09]アースケーブルCloneシリーズまだまだ増える! 
・[10]仮想アースCrystalEを増設、Cloneでつなぐ 




Crystalシリーズ_その5

2020-06-01 18:41:36 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。 (>_<)

このブログ、本当はCrystal Eのプロトタイプ2(PP2)が完成したところで公開する予定だった。💦
いつの間にか時が進み、発売が開始されてからのブログアップになってしまったこと許してください。 今更の紹介となってしまって(。-人-。) ゴメンネ

「Crytalシリーズ_3」でプロトタイプ1(PP1)の写真を公開していたので、既にお気付きの方もいたとは思うが、旧製品のForce barEPにはあったインレット、連結用ア
ウトレットが無いのだ!
 Crystal E(量産型)
ということで、

Force barEPとCrystal Eの違いはなんだ

1.異金属積層構造の再検討と構築
仮想アース異金属積層(レイヤー)部の基本概念はForce barEP(従来品)と同様だが、Crystal Eではその表面積をさらに拡大させた。
外観形状およびサイズを再吟味し、実に従来の1.75倍の表面積を確保した。            
今回異金属のレイヤー部に対する新たな取り組みとして、レイヤー1枚当たりの表面積を大きくすると共に、単に異金属を積層することに着眼してきた従来品に対し、各レイヤー間に0.5mmのスペースを設け、レイヤー間の面接触を完全回避させている。
なんだか面倒臭く言っているが、つまるところヒートシンクみたいに羽をいっぱい設けて確実に表面積を拡大しているということだ。
               
またレイヤー素材について、従来品は「①銅/②黄銅/③銅/④黄銅/⑤銅/⑥スチールという6層構成になっていたが、Crystal Eでは「①ステンレス(SUS)/②黄銅/③銅/④黄銅/⑤銅/⑥黄銅/⑦銅/⑧黄銅」という8層構成、ならびに一部素材変更を加えた。
一部素材変更は、音質チェック、試聴の繰り返しから決定している。  
 表面積を増大させるレイヤー構造                
更に本体シャーシの素材、板厚も変更となり、トップカバーにSUS(2mm)、ボトムシャーシにアルミ(1.5mm)を採用していたForce barEPに対し、他のCrystalシリーズ同様、それぞれアルミ(2mm)、スチール(2mm)に変更を行った。
このことで装置の低重心化が同時に行われ、音質向上の面においても大きく貢献できた。 

2.アース端子
Force barEPは専用工具なしによる締め付けが可能なように、ローレット付ネジ(M4)を採用していたが、アース線とのより確実な接続(接触抵抗の低減)を実現するため、SUS製M4バインドネジに変更採用。 
使用するネジについてだが、この素材によっても音質傾向が結構変わる。
金メッキ、鉄製、チタン製、種々のメッキ処理!あげればきりがない・・・💦
 Force barEP同様2端子設けられているが、ひとつはオーディオ機器との接続に、もう一方はCrystal E増設用の端子としての利用を進める。
下の写真でおわかりのように、専用アースケーブルの接続が視覚的に認識されやすいよう、大地をイメージした▼の方向性を表示すると共に、2端子あるアース端子のうち、いずれの端子にオーディオ装置(FORM EQUIPMENT)を接続し、どちらに増設用アースケーブル(ADD E)を接続すべきかを併記している。
 アースケーブルの接続箇所
発売開始後、Crystal EとForce barEPとの併用や、直列/並列接続による効果増大の情報も入ってきている。これは表面積を更に増大させた効果が表れているものと推察している。
また、他メーカの仮想アースとの併用でも、大きい効果が得られているとの情報もある。楽しみが尽きないわけである・・・。

3.付属アースケーブル
Crystal Eには1.2mの専用アースケーブルが付属されている。
ひとつは「RCAプラグ-Y端子」ケーブル。もう一つは「Y端子-Y端子」ケーブルである。 
線材には従来品と同様、高周波特性に優れた同軸ケーブルを採用。いずれの端子にも高音質化を配慮した金メッキ品に変更されている。 
  「RCAプラグ-Y端子」(金メッキ)           
「RCAプラグ-Y端子」ケーブルは、アンプ等のアナログ入出力端子のいずれかに空きがある場合に有効活用が可能で、「Y端子-Y端子」ケーブルは、上述のようなアナログ入出力端子に空きがない場合や、筐体締め付けねじ、GND端子がある場合などに活用することが可能だ。
 「Y端子-Y端子」(金メッキ)
このアースケーブル、素材等の変更でガンガン音質が変わるところも注記しておこう。音質の変化を楽しんだり、自分好みの方向にチューニングすることが可能だ。是非チャレンジしていただきたい。
因みに弊社製品でお勧めするのは、Clone1/Clone2となるが、これらについては別な機会に紹介する。

4.厳選機能のみを採用
冒頭でも軽く触れられているが、Force barEPでは同シリーズ最大の特長でもある(タップ)連結機能を搭載していた。しかし、Force barEPを利用する上での本機能は、「電源ケーブルの接続が必要なのか」、「電源供給が必要なのか」などユーザを混乱させている問い合わせが多く寄せられた。 (-_-;)
このことから、Crystal Eにおいては本機能を排除。製品としての利用方法がより明確化され、ユーザフレンドリな製品にすることができた。
より専用性を高めたといったところだろうか!

また、Crystal Eは前出のように、素材、サイズ、形状変更等の低重心化により、振動対策が同時に施され、試作・試聴の繰り返しの結果、Force bar/Crystalシリーズの特長のひとつでもある、「メカニカル・アイソレーション・システム(M・I・S)」もまた本製品の機能から取り除くことに成功。レイヤー部は吊るす構造から、ボトムシャーシからの積み上げ構造に変更されている。
なお、一部ユーザからのレポートであるが、足回りを4点支持から3点支持に変更することで、更にS/N光城(笑)、向上につながるとの情報も上がってきている。
これについては、社内でも検証してみたい。

以上、ブログによる情報発信が遅れたこと、重ねてお詫びいたしますが、その間に得られた情報も追記する形で今回はおしまいとする。

仮想アース!まだまだ試せることがいっぱいありそうだ。



Crystalシリーズ_その4

2020-03-05 10:50:19 | Crystal(電源タップ)
こんにちは!ジョンがる隊長です。(>_<)
シリーズ第4話。
今日は先達て発売された「Audio Accessory誌176号」に、Crystalシリーズが隊長の写真付きで掲載されたので紹介する。(ナルシストと言われても仕方あるまい)

内容的には既に発売されたCrystal3.1および6.1がメインとなって紹介されている。
タイトル「人気の連結式電源タップが更に進化、”クリスタル・シリーズ”を開発者が語る」
Crystalシリーズに対する思いや開発コンセプト、その魅力についてジョンがる隊長自ら語っている!💦
 ニヤついているが一応真面目!

 炭山アキラ氏のコメントにも注目!

上記記事の他、総力特集で下記製品が紹介。
1.Force barS1P(サージアブソーバ+ノイズフィルタ搭載タップ):176ページ
 Force barS1P(フォースバーS1P)
最近偉く再燃している。何故そんなことになっているのかは不明だ・・・。

2.Force barEP(仮想アース):186ページ
 Force barEP(フォースバーEP)
Force barシリーズの中でもトップを争う人気!
現在次期モデル:CrystalEPの製品化を進めている中にあっても、その人気が揺るがない!

3.Clone1/2(アースケーブル):189ページ
 Clone1(クローン1)
音場が広くスケールを感じさせるオーケストラ等にうってつけ。

 Clone2(クローン2)
音像重視!ボーカルが前に前に!
Clone1/2共にForce barEPのお共に。

また、同誌276ページも必見だ!
恒例の「Monitor大募集」で、アンケートに回答に応募。抽選「Crystal3.1」が当たる!!かも・・・( ´∀` )
 読者プレゼント
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


Crystalシリーズ_その3

2020-02-20 16:03:47 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。(>_<)
今日は次期投入予定のCrystalEP(仮想アース)のお話!
 
昨今何かと話題の多い「仮想アース」だが、KOJOの現行製品であるForce barEPは、同シリーズの中でも最も人気の高いモデルのひとつだ。
今度製品投入するCrystalEPは、Force barEPの後継機種に該当する。
 CrystalEP(プロトタイプ1)

もしかすると別な機会にブログで触れていたかも知れないが、製品説明の前に「仮想アース」なるものについて今一度解説する。
ここまで詳しく書いたことはないので、「仮想アース」なるものに懐疑的な方、効果があるから使ってはいるが、いったい何故?という方々に是非一読いただきたい。
 
「仮想アース」という言葉はここ数年前から耳にするようになったと記憶するが、実際にこの言葉を発したり耳にしたりすると、何だか眉唾っぽく聞こえるのは隊長だけだろうか・・・。
多かれ少なかれそのように思っている人はいると思える。
 
「仮想アース」ってオカルト?
 
うろ覚えだが、確かオヤイデ電気で取扱始めたエントレック社製のSilver Tellus(シルバーテルス)が、国内で販売される仮想アースとして、最初ではなかっただろうか。
現在は生産が終了しているようだが、木製の箱で出来ており、これで音質改善できるというのだから魔法の木箱に見えた。
しかもケーブル1本で!
正直「ホントかよ~」と思ったほどだ。
でも、電源周りのアクセサリを手掛けるKOJOとしては、以前から「アースに関するアクセサリを出せたらなぁ!」という意識はあったので渡りに船的なところもあった。
なので、KOJOも「仮想アース」というジャンルでは先駆者的存在なのだ!(笑)
※エントレック社から近々後継機種が発売されるらしい!(プチ情報)
 
エントレック製「仮想アース」の詳細については、オヤイデ電気のサイトで確認してもらいたいが、確か金や銀、銅、マグネシウムなどの粉体?砂状のも?が入っているという説明を見た気がする。
恐らくだが、種々の金属の配合率で音質的な調整を行っているのだと思えるが、最終的には後述するKOJOの「仮想アース」の原理と共通するものになると個人的には考えている。(エントレックさん間違っていたらごめんなさい)
 
他メーカについては大概にして、KOJOの「仮想アース」はどうなの?
まぁ~もう少しお待ちください。
 
仮想アース!? 実はずぅ~と昔からやっていた!
 
先ほど「仮想アース」という言葉に対し、少し抵抗があるようなことを記載したが、実はこのオーディオ業界では、「仮想アース」という呼び方をしなかっただけで、古くから実際にやっているところ(部位)があるのだ。
 
お気づきだろうか・・・
 
答えを言ってしまうと、それはアナログプレーヤになる。
アナログプレーヤからの信号配線(フォノケーブル)を考えたとき、大方のそれは、RCA/キャノンコネクタの他にアースケーブルが出ている。
※掲載をご了承いただいた「SAEC」、「Zonotone」さんに感謝!

果たしてこのアースケーブル!接続先はどこにされているだろうか。
そう、プリアンプやフォノイコライザのGND端子に接続しているのではないだろうか。
 プリアンプやフォノイコライザのGND

実はこれ、プリアンプやフォノイコライザの筐体を(仮想)アースとして利用していたのである。
プリアンプやフォノイコライザに付いているGND端子は、筐体と接続されており、GND端子にアースケーブルを接続するということは、イコール筐体に接続していることなのである。
 
このアースケーブル、前述のGND端子に接続せずに放っておくと何が起こるだろう!アナログをやっている方であればご存知と思うが、盛大なハム音がスピーカから聞こえてくるのである。
 
ハム音がスピーカから出てしまう~!(;^_^A
 
ハム音が出てしまう原理を少し説明しよう。アナログプレーヤから出力される信号レベルは、オーディオシステムの中で最も微弱な信号(数mV程度)である。
つまりアナログプレーヤの出力インピーダンスは、CDプレーヤなどと違い非常に高く、外来ノイズの影響を受けやすいのである。(インピーダンス=抵抗値が高いということは、微弱な電流が流れただけで電圧に変換されてしますのだ)
この外来ノイズの中には、空中を飛んでいる50/60Hzの周波数(電波)がある。これすなわち商用電源の周波数である。
この電波が、もしピックアップ部分に入り込んできていたらどうなるだろうか?
もうお解りになった人もいると思うが、これがハム音としてスピーカから聞こえてくる要因である。
 
では、なぜ前述のアースケーブルをプリアンプやフォノイコライザのGND端子(筐体)に接続することで解消されるのだろうか?
 
金属筐体がハム音を抑える!
 
アナログプレーヤの出力信号は微弱な上にアース(今の場合安定した電位)から浮いているのだが、「浮いている」という言い回しは非常に的確で、世の中のもの、浮いているとなると、言葉のイメージ通りフラフラしているのである。
プリアンプやフォノイコライザの筐体は一般的に金属でできている。これはインピーダンス的に言えばおおよそゼロΩで、電気的に安定なのである。
ここにアースケーブルを接続することは、電位的に安定した状態(フラフラしていない状態)の上で、オーディオ信号を送り込むことができるため、ハムノイズが解消されるのである。
 
金属なら何でも良いの? 小さいものでも良いの?
 
ここでふと思う方もいるだろう。
前述のことが本当ならば、「プリアンプやフォノイコライザの筐体に限らず、金属だったらなんでも効果あるの?」と・・・。また、「サイズはどうなの?」、「小さくても良いの?」
実に良いところにお気づきだ!
実際、金属(導電性の高いもの)なら何でも良いのである。もしアナログプレーヤを設置しているラックが金属製なら、それに接続してみるのも良いだろう。
あるいは、使用していないオーディオ機材は無いだろうか?ただ遊ばせているならその筐体に接続してみても良い。
ただし、接続箇所が塗装処理やアルマイト処理など非絶縁物を介在しては何の効果もないので、塗装を剥ぐなりのことはしてあげなくてはならない。
 
サイズに関してだが、これはより大きな金属の塊に接続した方が安定するのである。
例えで言うと、地震が起きたとき皆さんはどういった衝動に駆られるだろうか。机の下など隠れる場所があれば潜り込むかも知れないが、隊長は取り敢えず近くのガッチリ固定された動かないものにしがみつくような気がする。
何も地震と一緒にぐらぐら揺れ動いているものにしがみついたりはしないだろう。それはやっぱり大きいもの(動かないもの)の方が安心できるからだ。
ちょっと乱暴だが、フォノケーブルのアース線も揺れ(フラフラ)が少ないもの(大きい金属)に接続した方が安心(安定)なのである。つまりは、インピーダンスがより小さいからである。
 
外来ノイズの影響としてもっと顕著な話もしておこう。
アナログプレーヤはレコードの溝をトレースして音楽信号をピックアップしているわけだが、アンプがこのピックアップ部分(カートリッジ)に近い場所に設置されたりしていると、アンプ内部のトランスから漏れ出るリーケージインダクタンス(漏れ磁束)の影響を受け、これまた50/60Hzのハム音が飛び込んでくることがある。
アンプは本来オーディオ信号だけを増幅してくれれば良いのだが、ピックアップ部分に飛び込んで来たハムノイズも一緒に増幅してくれるのである。
結果、スピーカから盛大な音として認識されることになる。
 
よって、アンプをレコードプレーヤの近傍に設置するのはNGなのである。もしそのようなシステム配置をされているようなら、直ちにレイアウト変更されることを勧める。
この場合、単に電波として飛び交う商用電源の周波数成分と違い、エネルギー的にも強力なため、前述のGND端子にアース線を接続していたとしても解消されないことが多いだろう。
余談になるが、そういった意味ではフォノケーブルに電源ケーブルが沿う形で引き回されているのも避けたいところだ。
電源ケーブルを流れる商用の周波数成分が、フォノケーブルに乗り移らないとも限らないのだ。フォノケーブルにシールドされた製品があるも乗り移りを抑制するためだからだ。
せめてケーブル同士が直交する引き回しとしたい。
 
いよいよKOJO TECHNOLOGYの仮想アースについてだ!
 
KOJOの仮想アースは前述の内容を踏まえて検討設計されているが、単に金属の塊を準備して、「はい、これが仮想アースです。」「皆さんこれにオーディオ機材を接続してください。」と言ってもあまりにも芸が無さすぎるというものである。
 
これは前述のエントレック製の「仮想アース」においても垣間見ることができる。
そう、異金属のブレンド、ハイブリッドである。
エントレックでは、粉体?砂状?のものを利用していると思われるが、KOJOは薄い異金属プレートの積層でハイブリッド化を行っている。
これは音質調整のために行っているのだが、KOJOの「仮想アース」は、銅、真鍮、ステン、アルミ、スチールのブレンドだ。
 CrystalEP(プロトタイプ1)異金属積層

ここに金やシルバーのプレートを使い始めると、途端に高価なものになってしまうため、ここは我慢のしどころ。一般的な部材を使用しつつも、高いパファーマンスを引き出すというコンセプトを掲げたCrystalシリーズ!屈するわけにはいかないのだ。
 
表面積を稼げ!目指せ地球!
 
オーディオ機材を取り巻くノイズは、いまやハムノイズだけではない。
オーディオ機材もデジタル化が進み、機器内に使用される電源もスイッチング化が進んでいる。一昔前は「スイッチング!?ダメダメ」、「そんなものノイズが多くて使えんよ」だったが、今やヨーロッパ系の機材はどんどんスイッチング電源を内蔵するものが出てきている。これらは勿論、各メーカが苦労されて相応のノイズ対策は施されているものだが、一生付き合っていかなければならない課題でもある。
 
こうした機材(デジタル機材やスイッチング電源内蔵装置)は、高い周波数成分のノイズを含んでおり聴感上聞こえるものではないにしても、「何だかノイジーだ」、「なんかざわついて、ノイズフロアが高いような気がする」など、ユーザにとっては邪魔なものでしかないのである。
 
皆さん、「表皮効果」という言葉をご存じだろうか。そう、電源ケーブルや信号ケーブル、スピーカケーブルをかじっている方ならおわかりだろう。
導体に流れる電流は、高周波になればなるほど導体の表面を流れたがるという性質だ!
KOJOの「仮想アース」はこの性質を積極的に利用するもので、先ほど金属は大きい方が良いと言ったばかりだが、使用する金属は大きい(塊である)必要はないのである。むしろ塊より表面積を大きくすることの方が重要なのである。
 
このことは高周波成分を多く含んだノイズに対し、インピーダンスを低減することが可能で、非常に効率的で高い効果が得られるのである。
もしこの表面積が地球規模サイズだったら、地球に接地するよりそれに接地した方がより安定するんだろうなぁ~。目指せ!地球規模仮想アース・・・。
 
ラジエターみたい!
 
車やバイクのラジエターを想像してみよう。あれはクーリングをするために使用されているものだが、その原理はいたって単純。とにかく空気に触れる面積を大きくし、効率的に熱を逃がしてやるというものだ。
ラジエターのクシャクシャの蛇腹状になった構造は、まさに表面積を確保するためものなのである。
 
今度製品化するCrystalEPは、この原理に着目し、積層する一枚一枚に0.5mm程度の隙間を設けた構造とすることで、表面積を増大させている。しかも異金属をブレンドすることで音質的な調整を行っているのである。
まだプロトタイプ(PP1)における確認だが、なかなか良い感じで素性の良さが伺える。
 
自作仮想アースはどうよ!
 
この類、自作されてみたりされたい方も結構いるのではないかだろうか。
隊長なりのアドバイスになるが、以下のことをお考えになって実施されてみてはいかがだろうか。
 
メーカの人間がこんなことを教えてしまって良いのだろうか・・・。
ものが売れなくなるのでは!(メーカなりのノウハウが十分にあるので大丈夫です)

1.とにかく表面積を稼ぐ構造とする
2.実際の大地アースを模写(ミニチュア化)することでは、金属体よりインピーダンスは下がらない

「1.」に関しては前出でご説明差し上げた通りだ。是非参考にされて欲しい。
「2.」に関しては、ネット上でたまにお見掛けするのだが、個人的(前述の技術的見解)には、どうやっても金属の塊の方が良いように思えるのだ。

以下は、たまに見かける果実酒を作る際に使用する瓶などに細工する場合だ。
恐らく効果としては木炭等の中に入れ込んだ一枚の金属プレートや網状になったシートの効果分しか見込めないものと考えている。
音質的な効果として炭などの役目はあると考えるが、S/Nの向上、ノイズ感の低減といった意味では、期待するほどの効果が得られないように思えるのである。それは金属体に比べてインピーダンスが高いからである。
 
大地アースの工事で行う炭を敷き詰めるといった行為は、地中に埋める銅板や棒状のものとの接触抵抗を低減させるためのものであって、金属以上のインピーダンス低減は難しいのである。実際、第三種とされる接地工事においても100Ωである。
実施されるならば、金属プレートを何枚も入れるとか、網状のものをたくさん使って丸め込んだりするのが良いと考える。
お知り合いや近所に、板金加工屋さんとかがある場合は、廃材を頂戴するというのも良さそうだ。
あるいは機械加工屋さんがいらっしゃる場合は、切削の際に出る金属くずなどを頂戴するのもありだ。
いずれも、冷却のため油分を使っての加工が行われているはずなので、脱脂処理は行ってもらう必要がある。
 
他の手法として、これはよくイベント等で「仮想アース」の種明かしをした際に話すのだが、DIY等で売っているであろう銅やアルミ箔の薄いシートを、オーディオルームの床一面に敷き詰め、ワニ口クリップ等で構わないので、接続したい機材とそのシートを繋いであげるのだ。
見た目や実用性に欠けるため、絨毯を敷かれているオーディオルーム等だったら、その下に敷いてあげると良いと思う。

<番外編> 仮想アースではないが・・・
水道管にアース接続で接地だ!
 
稀に耳にするのが、「水道管にアース線つないで接地だ!」だ。
でも騙されてはいかん!
相当昔の水道管(金属製)ならまだしも、最近の住宅事情では、蛇口の後ろは直ぐ塩ビだぞ!
接地したことにはならないことご承知ください。

 
<最後に>
一戸建てのご自宅ならまだしも、アパート、マンションなどの集合住宅にお住いの方は、概ね大地アースなどの工事は無理!そんなときに活躍できるのが「仮想アース」だ。
専用のアース工事がなされている場合においても、効果が出ているとのお話も聞こえてきている。(全てにおいて効果が出るとは言えませんのでご理解ください)
是非これを機に「仮想アース」をご検討いただきたい。
 
本ブログを読んでいただいたことで、少しでも、一人でも「仮想アース」に対する疑い(笑)が晴れたなら幸いだ!
 
ジョンがる隊長

Crystalシリーズ_その2

2020-01-15 16:01:36 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。

昨年末発売が開始されたCrystal3.1および6.1は、先のブログ(Crystalシリーズ その1)等でも述べているように、そのコストパフォーマンスで大人気となったForce barシリーズの後継機種となる。
CrystalシリーズはForce bar同様、音質的な追い込みはもちろんのこと、そのコストに重点が置かれている。

オーディオアクセサリの一種である電源タップは、そのパイニアとしてオヤイデ電気やフルテックの存在があるが、今や台頭するメーカは山とあり、それぞれのメーカの特徴と音色をもって広く販売されている。

しかし、最近は云十万もする電源タップまで見受けられ、高騰化(決してそれがダメと否定しているのではない)が進む中、ことForce barシリーズやこれから移行が進むCrystalシリーズは、ユーザー層の視野を広げ、より多くの人に楽しんでいただこうという目的から派生した製品である。
ましてやKOJOは二番煎じ(後発メーカ)、ちょっとやそっとでは目を向けてくれないことを覚悟して取り組んだ。

上記よりコンセプトとして以下が挙げられた!
1.コストへの拘り!
2.他メーカにはない、ちょっと変わったことをしたい!

1.コスト(低減)への拘り!
概ね以下が考えられた。
1-1.工数単価の安い協力会社への外注化
1-2.作業性を上げ工数を減らす(作業効率のアップ)
1-3.部品単価の安いものを選定
いずれも言うが易しであるが、決して楽なものではない。

かくして必死に取り組むことになるのである。

「1-1.工数単価の安い協力会社への外注化」だが、近隣にも協力会社は多数あり、依頼すれば請け負ってくれる会社たくさんある。しかし内製できることは可能な限り社内対応というのがKOJOポリシーだ。(社内にも技術の蓄積は必要だという意図がある)

ということで「1-2.作業性を上げ工数を減らす(作業効率のアップ)」になる。
電源タップは言ってしまえば「機構部品(板金)」、「電子部品(線材)」、「梱包材」くらいしかなく構造も単純だ。(ここでは製品原価について言っているので、梱包材も含めた)
しかし侮るなかれ、いくら構造が単純で部品点数が少ないとは言え、「えいやぁ!」で設計しては作業性の配慮に欠け、安く収まるものも収まらなかったりするのである。加え、良くなるはずの音も良くならないのである。
もちろんコストをかければ立派なものもできる。しかし、Force barやCrystalはそこに着眼はないのである。

作業の効率化は主に「板金」構造に大きく影響され、決定づけると言っても過言ではない。
弊社の場合、(内外部含め)専任デザイナーは抱えていない。
デザイン、素材(材質)、機械加工機や板金加工機による加工方法、またそれらに対するコスト的感覚、音質のノウハウについて熟知したスタッフが統括、プロデュースし作業を進めている。
(当然ではあるが)大事な場面ではデザインレビュー(DR)もする徹底ぶりだ。

故に加工が出来ない構造、低コストでの実現が不可能な困難極まりないデザインはしないのである。ただ、その一方で見た目を意識し、「如何にも良い音がしそう」、「しっかりしてそう」、「パフォーマンスが高そう」的なイメージに仕立てるのだ。

見た目はやはり大事である。

作業性だけに捕らわれるとデザインが疎かになる。デザインに拘り過ぎると作業性が悪化したりする。この辺は隊長の大好物であるが、常に現場と設計者の押し問答である!
DRや試作を行うなかで、コスト面で折り合いがつかないシーンが間々ある。大概はここであきらめているのかも知れないが、定価を上げて妥協するのではなく、更にもう一歩前進するために創造するのである。知恵を絞るのである。常に違うジャンルにも目を向けアンテナを張っておくのである。

やれない理由を考えるのではなく、やるために何が必要か考えるのである。

そこに突破口が見いだせたとき、新境地が待っているのである。そこにはコスト低減のために綿密に考慮された、他メーカには簡単に発想できないアイディア、創意工夫が盛り込まれることになるのだ。まさにCreativeな作業である。

苦労して登った山からの景色は絶景なのである!

次は「1-3.部品単価の安いものを選定する」だ。
これは正にノウハウの塊だ!一般論ではあるが、オーディオ的に優れた素材は高額なものが多い。でも安易には使わない。いや、今の場合使ってはいけないのである。ひとたび使うとその高額な部品に頼ってしまう危険性も含んでいる。

安価な部品だからと言って、音質的にはこの程度かな・・・といった妥協は許さない。その素材の優れた部分を十分に引き出さなければパフォーマンスの向上は望めないのである。
使ったことがない部品であれば基礎実験を行い、コストがかからないプラスαの処置や手間をかけパフォーマンス向上に努めるのである。
 仮にその部品が採用されなかったとしても、ノウハウとして蓄積され次に活かされるのである。

安価な部品の中に潜む特異性、独創性を引き出せ!

繰り返しになるが、Force barやCrystalにおいて高額部品は買えない!ならば如何にスタンダードな素材、メッキ、線材を採用して、高いパフォーマンスを生ませるかが重要だ。
6Nだ7Nだの高価な線材は使えないのである。ロジウムメッキ、特殊素材!無理無理なのである。
今回Crystalの内部配線には4NOFC錫メッキ線(単線)を採用している。この線材は裸線材のため被覆を剥ぐ必要がなく、半田の浸透性も良いため作業効率アップにもつながる他、音質的にも「おいしい帯域(中・中低域)」を得意とすることから、音楽性も高まるという一石三鳥の旨味がる。

こうした一般的な素材を使いながらも高音質化を図るノウハウを惜しみなく投入している。いや、逆に投入しなければ良いものにならないのである。

ただ、これだけでは足りないのである。
安価ながらも凄いパフォーマンスだと言わせるには、もう一皮も二皮も剥けなければならない。

そこで考案されたのがメカニカル・アイソレーション・システム(M・I・S)だ。
オーディオでは振動対策が高音質化のひとつとして取り上げられるが、この振動対策を電源タップ内に取り込んだのがForce barでありCrystalである。
使用することが限られた部品や素材、メッキの限界を超えるため、構造的アプローチから高音質化の道を開いたのである。

構造的アプローチでコストダウンを突破!

M・I・S構造はTOPシャーシ、サブシャーシ、BTTOMシャーシの3つで構成されており、サブシャーシにインレット、コンセント(アウトレット)他全ての部品がマウントされている。サブシャーシは、これも振動抑制効果が高い合金ワッシャを介在してTOPシャーシに吊るされた構造を取っている。これにより外部からの振動がアウトレットやインレットに直接伝わりにくい構造となり、効果は絶大なものとなった。

2.他メーカにはない、ちょっと変わったことをしたい!
コスト低減と直接の関係はないが、KOJOが電源タップを製品化しようと決議されたとき、他メーカの製品にはない、ちょっと変わったことをする必要があると考えていた。しかもそれが一部のユーザーにとって重宝されるものではなく、万人受けするものでありたい訳だ。

 話しは少し?飛ぶが、隊長はこれでいておしゃれ好き!ファッションや雑貨、建築物やデザインなども好物である。
家族サービスの一環として、休日みんなで買い物に出かけた際、「無印良品」を覗いた。電源タップなどを置いているコーナーがあり、結構おしゃれなデザインでシンプル!結構好きかも・・・なんて見ていたら、なんとそこに連結できるタップが置いてあったのだ!
「何とまぁー、こんなところにこんなアイディアを持った製品(電源タップ)があるのだ」と衝撃が走った。
 また、ショックでもあった。「何故これを思いつかなんだ」と!

結果そのアイディアをオーディオ向けにリバイスし、Force barシリーズやCrystalシリーズに応用展開することになるのだが、

かくしてアンテナを張っていたことで功を奏したわけである。

お陰様でいろんな意味で(隊長が)大好きな「合体」が、オーディオ業界の中でもかなり認知されるようになり、「KOJOタップ=合体」の代名詞がささやかれるようになったとか・・・。