うちの電源を使用したら、「前のボリューム位置より低くしなきゃいけなくなった。」ということを耳にする。その原因がなんとなく判ってきたので紹介します。
先日、別件での実験中、AMPを商用電源に接続したときと、うちの電源に接続したときの消費電力を比較する機会があった。先にうちの電源にAMPをつなぎ、消費電力がジャスト100Wになるようボリューム位置を設定。後に、実験室に供給されている商用電源に同AMPを接続し、同じボリューム位置のまま消費電力を見た。(>_<)←それは目をつぶってて見えるわけないじゃん(・o・)・・・
するとどうだろう、消費電力は95.7Wに減少しているではないかぁーー!
■種明かし
そんなもの説明要らないって!?まぁまぁ、「ジョンがる隊長」にも エフリこぉがぁせでよ※!
まず、AMPのボリュームを任意の位置に固定した場合、電源側から見たAMPのインピーダンスは一定となる。(音楽信号は常にインピーダンスに変動が生じるため、実験には単音信号を出力するCDを使用し、インピーダンスの変動がないようにした)写真はうちの電源にAMPをつないだときの表示で、上から消費電力(W)、電圧(V)、皮相電力(VA)、周波数(Hz)
ここで問題?
一定のインピーダンス(ここでは抵抗とします)に低い電圧を印加した場合と、高い電圧を印加した場合とでは、どちらの、どちらの消費電力が大きいでしょうか?(ヒント:オームの法則)
ピンポーン! 高い電圧を印加した場合!
・・・・っ正ー解 !(^^)! ○○さん、世界一周旅行!行ってらっしゃい(^o^)丿
実験時の商用電源電圧を見ると約96V、(うぅーー 会社ン中も随分低いなぁ・・・!)これに対し、うちの電源の出力は、約103Vと少し高めに設定し出荷しているため、負荷(AMP)インピーダンスが一定の場合、消費電力がUPするのである。
つまり、AMPに対する供給電力(電流)が上がるため、聴感上もボリュームを上げた感じに聞こえ、以前よりボリュームを下げる必要が出てくるのである。写真は商用電源にAMPをつないだときの表示。(内容は上に同じ)
逆にうちの電源を使ったらボリュームが下がった感じがするという環境は、もしかするとうちの電源より電圧が高いのかも知れませんね!
実際には各音域のバランスなど、音質的な視点も加味する必要がありますので、絶対とは言い切れません・・・・参考にしてください。
※ エフリこぉがぁせでよのエフリは →エー振り→良い振り→良い格好のこと。「こぉがぁせでよ」は→「させてよ」の意 =いい格好させてよ(格好つけさせてよ)