月日の経つのは早いもので、先達て年を越したと思いきやもう2月も終盤!歳を重ねるごとに加速がついて更に早く感じる。
そんなことを時々思うところですが、今回のブログはカー用のボディアース強化BOX:ve-02だ。
http://kojo-seiko.co.jp/products/ve02.html
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写真上:旧モデル VE-01
写真下:新モデル ve-02
この製品、2/1に発売を開始したばかりだが、限定100setのキャンペーンも手伝ってか即日完売という弊社にとっては驚異的なスピードでSOLD OUTとなった。
当然、おかわり🍚頂戴!となるわけだが、流石に大盤振る舞いにも限界があってごめんなさいした。💦
ve-02がVE-01の後継機にあたることは承知と思うが、ve-02との違について今一度話しておく。
カー向けにと製品化したVEシリーズ!元を辿ればホームオーディオ向けに製品化した「仮想アース:Force barEP(旧モデル)やCrystal E(現行モデル)」に通ずる。
ホームオーディオ向け含めこれら製品に対し共通に言えることは、いずれも接続されるオーディオ機器の(フレームGNDの)金属表面積を増大させるという目的だ。
旧モデルのVE-01はForce barEPの構造体をベースに、新モデルve-02はCystal Eのそれをベースにし表面積拡大を図っている。
1.VE-01の構造
VE-01は金属表面積を拡大するにあたって、異金属のプレートの「アルミ+銅×5+黄銅(真鍮)×4」の全10層構成としていた。
またその積層手法については、繰り返される試聴によって積層順位が決められ、積層されたものだった。
TOPカバーはスチール、Bottomシャーシはアルミだ!
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VE-01内部積層構造
2.似て非なるve-02の構造
これに対しve-02では「銅×5+黄銅(真鍮)×5+ステン(SUS)」の全11層とし、一部素材および積層数に変更を加えると共に、各層(レイヤ)間には0.5㎜のスペースが設けられた。
また本体シャーシ素材、板厚にも変更が施され、VE-01のトップカバー:スチール(2㎜)、ボトムシャー シ:アルミ(1.5㎜)から、それぞれアルミ(2㎜)、スチール(2㎜)に変更された。これにより装置の低重 心化が図られ、音質向上の面においても大きく貢献することができた。
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ve-02内部積層構造
3.接続方法
接続方法に関してはVE-01、ve-02共に違いはない。
基本的な接続は、ve-02を接続したいオーディオ機器の入力電源のマイナス端子にアースケーブルを使用して接続するだけでOKだ。
また、接続機器にRCAの空き端子がある場合などは、それを有効活用することも可能だ。
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またClone1とClone2には使用される線材に違いがあり、それぞれ違った傾向の音質効果をもたらす。線材の違い等については別な機会に説明しようと思うが、音質的な違いとして以下に傾向を述べておく。
いずれもve-02利用によるs/n向上の恩恵を受け、バックグランドが静粛で一音一音がくっきりハッキリするものであるが、それをベースにしつつもそれぞれに特徴がある。
<Clone1>
音場の広がりを感じることができる、スケール感がある大編成のオーケストラなどが得意。精緻でありながらダイナミックだ。
http://kojo-seiko.co.jp/products/ks-s3000yy.html
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Clone1(Y端子ーY端子)
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Clone1R(RCA端子ーY端子)
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Clone1XH(XLR端子♂ーY端子)
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Clone1XW(XLR端子♀ーY端子)
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Clone1T3(φ3.5ステレオ端子ーY端子)
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Clone1UA(USB端子type AーY端子)
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Clone1UmB(USB端子type microBーY端子)
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Clone1UC(USB端子type CーY端子)
<Clone2>
中、中低域の密度が高く濃厚。JAZZやPOP、ロックが得意で、ボーカルは実在を示す。
http://kojo-seiko.co.jp/products/ks-z2200yy.html
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Clone2(Y端子-Y端子)
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Clone2R(RCA端子-Y端子)
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Clone2XH(XLR端子♂-Y端子)
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Clone2XH(XLR端子♀-Y端子)
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Clone2T3(φ3.5ステレオ端子ーY端子)
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Clone2UA(USB端子type AーY端子)
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Clone2UmB(USB端子type microBーY端子)
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Clone2UC(USB端子type CーY端子)
上記Cloneシリーズは多種多用なコネクタに対応できるよう豊富なラインアップが準備されているので、上記リンク先を参照していただきたい。
4.VE-01 vs ve-02
はて、音質的な効果は如何なものだろうか。
前述のようにVE-01とve-02の構造は似て非なるものであり、異金属プレートによる表面積は、同じ外形寸法にありながらVE-01に比較し23%も向上している。
更に付け加えると、VE-01の積層は密着型であったため、ミクロ的な積層間の隙間が表面積を確保していたが、ve-02は積極的に(故意に)0.5mmのスペースが設けられ、実質的な表面積はVE-01に比較し、実に9倍にものぼるのである。
この表面積の違いが音質効果として現れないはずがないのである。
試聴は弊社カーオーディオ製品系の代理店であるトライムさんの協力のもと幾度となく行われた。
ほぼ完成(量産仕様)に近いころには、店舗様の協力も得ながら確認が行われた。
先ず一聴した時点で「ムムム・・・なんじゃこれは!」である。
VE-01でもその効果を十分に感じられた方も多いと思うが、ve-02の変化はその比ではないのである。
s/nが上がるのは当然なのだが、そのお陰で一気に情報量がアップ!中高域の音抜けが良く躍動感が増す他、低域のボアツキが改善され、深く沈み込むようにローエンドまで「スーー」っと伸びるのである。
実に空気感が良くリアリティが増すではないか。
ve-02の発売開始から間もないが、実車搭載でこの感覚をつかんだお客様からは追加オーダが入ってきている。
5.VE-01の新たな活用術(DAP)
無駄にはさせないVE-01!
こんなふうに音質効果の変化度合いを言ってしまうと、「せっかく導入したVE-01どうしてくれんだよう!」となるのがオチだ💦
隊長だってそう思う。
もし買い替える根気と財力をお持ちなら是非にとなるが、余ったVE-01をどうするかである。売り飛ばす・・・!もアリかも知れないが「ちょっと待ったぁ!」である。
前述したようにve-02とオーディオ機材の接続にはアースケーブルが必要になるのだが、このアースケーブルの選択によっては最近再生プレーヤとして多用されるようになったDAPへの接続が可能になってくるのだ。
モノにもよるがDAPにはステレオ端子の他、RCA端子やUSB、場合によってはXLRコネクタまで装備されているものもある。
狙いはこれらの空き端子だ!
普段使用していない空き端子にアースケーブルを接続しVE-01と繋げることで、今度はDAPのボディ表面積を増やすことができるではないか!
有効活用\(^o^)/なのである。
※DAPはポータブルオーディオ業界で中心となる存在だが、同業界においても仮想アースなるものが話題になってきていることを付け加えておこう。
また、そう遠くない将来、VE-01のバージョンアップが可能な部材キットの提供も行おうと考えている。
ve-02を買いたくとも予算的に難しいと仰る方々には朗報だ!
せっかく購入したVE-01!その能力を出し切るまで使いこなそうではないか。
是非楽しみに待っていてほしい。
■関連ブログ
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/d76df1534cb855be1d6b6ccdda4e5229
https://blog.goo.ne.jp/jongaru21/e/d97f8d745fc3a1a2f439af3afe40557d