こんにちは、ジョンがる隊長です\(^o^)/
ここ最近、巷では「仮想アース」が人気だ。
KOJOでも先達て「Crystal E:クリスタルE」を発売開始したばかりだが、お陰様で大人気!生産が追いつかない状況が続いてる。
皆さんにご迷惑おかけしてm(__)mなさい。
ということで、今回は仮想アースのお話!・・・とはならず、仮想アースに使用するアースケーブルについてお話ししたい。
アースケーブルにはどんなものが良い?
メインとなるのは素材についてだと思うが、それ以前の基本的なこととして抑えておきたいのが、弊社の仮想アース同様表面積だと考えている。
これは(弊社)仮想アースでせっかく表面積を稼いだのに、仮想アースまでの接続ケーブルが心もとない状態では、あまり意味がなくなってしまうということだ。
例えばCrystal Eがだだっ広い湖(海と言いたいが少し控えめに)だったとする。
この湖につながる川(アースケーブル)が狭い場合、その川幅分しか水を流せないが、川幅が広ければガンガン流せれるわけだ。
ここでひとつ、川幅が狭くても深かったらどうなの?である。
川遊びしたことがある方はご存知と思うが(小さいころ遊んだなぁ~)、深いところになると流れは緩く(低周波:ゆっくりな波)、水面近くになると流れが速い(高周波:速い波)のである。
結果ケーブルの表皮効果の話につながるのだが、上記2点(川幅/深さ)のことを考慮し、アースケーブルの高周波ノイズに対する抵抗(インピーダンス)を低減させようとした場合、決してぶっとい必要はないのである。
逆に一本一本の線は細くて良いから、何本も撚られて表面積が大きいものが良しとなる。(撚線数が多いと結果太くなるが・・・💦)
ということから、隊長は高周波特性に優れている信号ケーブルやスピーカケーブルなどを推奨している。
また、理論上は短い方が良いとも言える。長―い経路を経て湖まで辿りつくより、すぐそこの湖の方がロスが少なくて済むからだ。
隊長がよく言っている「遠くのアースより近くのアース」である。
自作される場合も参考にされると良いと考える。
アースケーブルを流れる電流(2022.2.11追記)
後の研究や学習で上記理論にいささか疑問を感じることが出てきたので記載する。
アースケーブルに高周波インピーダンスの低いものを利用することに異論はない。ただ上述の掲載内容では、まるで仮想アースが接続された機器のフレームGNDと仮想アース間を電流が流れているように受け止めらる。
しかし、理想的にはインピーダンスの低いフレームGNDと同じくインピーダンスの低い仮想アース、これらをインピーダンスの低いケーブルで接続した時、それらは全て同電位となり、両者間の電流の往来はない筈である。
では、本当にこのアースケーブルには電流は流れていないのだろうか?
「安心してください。」「履いてます。」って、そんな昔のギャグ言ってないで・・・、
「安心してください。」「流れてます。」
それは、アースケーブルを含む仮想アースと異電圧間に形成される浮遊容量(ストレーキャパシティ)によるノイズ(高周波)成分を多分に含んだ電流だ。
理想的キャパシティ(コンデンサ)は端子やリードを持たないことから、周波数特性が良好で、高周波になればなるほどインピーダンスは低減する理想的特性が得られる。
つまり上記で形成されたストレーキャパシティによって、(アースケーブルを含む)仮想アースと異電圧間において高周波的にショート状態にあり、ノイズレベルを低減するのである。
結果、アースケーブルには異電圧間との間にノイズ成分を多分に含んだ電流が流れており、実際高周波特性に優れたケーブルを準備するのが有効なのである。
KOJOのアースケーブルはどんなの?
KOJOのアースケーブルで製品化されているのはClone1/2シリーズであるが、そちらはまた今度説明するとして、今はCrystal Eに標準で付属しているものを説明しよう。
Crystal Eには2種類のアースケーブルが付属されている。
ひとつはY端子ーY端子ケーブル、もう一つはRCAーY端子タイプだ。
あの価格帯でケーブルまで付属しているのだから、是非お買い得だと感じて欲しい、いや絶対買い得だと・・・(笑)しかも2種類!(笑)(笑)
Y型ーY型ケーブル
RCAプラグーY型ケーブル
線材はいずれのタイプもOFC(無酸素銅)標準の4N相当。
構造は写真のようになっている!
採用同軸ケーブルの構造
見てお解りの通り、同軸ケーブルだ。
実はこれ、某有名ブランドのプロ音響向けで採用されているもので、多くの有名アーティストが使用する、信頼性が高いものなのだ。
なお、実際に使っている部分は、芯線を除いたシールド部分を使用しており、Y端子との圧着は専用工具による急速圧着で、端子部とケーブルを融着一体化させている。
Y端子には、これも信頼性高い国内メーカ:ニチフ製を採用。通常はOFC材に錫メッキされているが、わざわざこの錫メッキを一度そぎ落とし、ニッケルメッキの下地の上に金メッキ施したものだ。(手が込んでるのである)
金メッキY型端子
またRCAプラグだが、こちらは銅合金(真鍮)削り出しで加工されたハウジングで構成されており、弊社オリジナルである。
一般的にRCAプラグはハンダ付けにてケーブルと接続されるが、ハンダによる音色変化を嫌い(ハンダが悪いと言っているのではないのでご理解ください)、ネジ締め付けによるワン加工で済ませている。
故にこのRCAプラグは分解不可!ハウジングを取り外すことなどは出来ないのである。実に3.4mmの肉厚加工で1個15gもあるのだ。(きっと振動対策にもなっている)
真鍮製ソルダレスRCAプラグ
既にリリース案内済みだが、6/20(土)~新製品アースケーブル:Clone1R/2Rがシリーズに追加される。Clone1/2含め、こちらも後日改めてご紹介差し上げる!
\(^o^)/
他メーカのアースケーブル
他メーカからも多くのアースケーブルが販売されている。各メーカ工夫を凝らし、独自の加工方法や特殊素材、処理等で魅力ある製品がたくさんある。
下記はほんの一例にしか過ぎないだろうが、他メーカのアースケーブル群である。
個々の特長や仕様等については他に譲る。
・GND-47(オヤイデ電気)
Y-Yタイプが基本であるがRCA/XLR/USBタイプのカスタマイズも行っている。優しい!
・iPurifier AC用アースケーブル(iFI-Audio)
バナナ-Yタイプ
・WVO-EW125(aet)
Y-Yタイプ、ワニ口タイプ
※ここで隊長が敢えて他メーカの製品も掲載する理由として、この業界が大いに賑わって欲しいという願いからである。
種類も豊富にあれば、ユーザの選択肢も広まるという訳だ!
各メーカが切磋琢磨して、互いにより良いもの、お客さんが喜んでくれるものを提供できればそれで良い💛( ´∀` )
ネジの種類でも変化
以前のブログでも軽ーく触れているが、実は仮想アース:Crystal Eとの接続に使うネジの素材、メッキによっても音が変わるかとがわかっている。
Crystal Eの開発時点で確認しただけで、真鍮ネジのニッケルメッキ、無メッキ/チタンネジ/鉄ネジ/ステン/ワッシャ付き、なし・・・無限だ💦
結果的にはトータルバランスとコストから、バインドネジ、ステンを採用しているが、楽しみ方は尽きない。
皆さんには是非チャレンジいただきたい部分でもある。
本日はここまで!
ぶっちゃけますところ、仮想アース:Crystal Eは皆さまのご支援のお陰で、めちゃくちゃ売れています。
キャンペーンを絡ませた同品の出荷は6月末を予定しており、絶賛バックオーダ受付中ですが、ご検討されている方はお早目のご予約を!m(__)m
2020年6月4日再編集(ジョンがる隊長)