大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

備忘 フィールド20120922-20121027

2012-10-28 20:24:27 | Weblog
備忘

このところ土日になると何かしら野外活動をしているのですが,
帰宅するとついつい億劫になりネット上の記録をサボッていました.
夏休みの宿題風まとめ書き日記です.

写真をクリックすると拡大されます.



9/22 島内外縁にあるジオサイト巡り

10月に予定されている伊豆大島ジオパーク研究会の野外活動に備え,事前の実地踏査を行いました.
講師のNさんに古今の噴火活動の痕跡が興味深い形で残っている場所を案内していただきました.






10/8 海岸遊歩道を行者浜まで歩いてみました.
このコースは平成16年12月に「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれています.
「美しい日本」ってどこかで聞いたフレーズですね ^^;
25年ぶりに歩いてみたら全コースの3分の一くらいが雑木林のトンネルになっていました.こんなに暗かったかなぁ.












10/13 新島に鉄塔建設に行きました.
新島は南北二つの山が接合したひょうたんに近いシルエットの島です.
そのくびれ部分に本村があり多くの島民がこの地区にお住まいです.
鉄塔は伊豆半島・神奈川県沿岸のアマチュア無線家(ハム)達が共同で使用できる山上中継局(レピータ)のためのもので有志で資金を募り管理しているものです.
島の北部の大半を占める宮塚山(432m)の山頂にあり大島から3名と新島地元ハム4名により二日がかりで立替とアンテナ設備のリプレースを終えました.



新島に行くたびに何気なく見ている港からの景色ですが,調べてみるとこの宮塚山は流紋岩の溶岩ドームそのもののようです.
中央付近に見える山体の崩壊跡はかつて300メートル程の落差の大規模ながけ崩れがあったことを示しています.




神津島の多幸湾から見える天上山崩落現場と並ぶダイナミックな光景だと思います.

10/15
業務で神津島へ出張
天上山(571m)の崩壊




10/21
保育園からなので50年来.嫁よりも長い付き合いの同級生女子(?)に頼まれて地元在住の元お嬢さん3名をエスコートして三原山を歩きました.
一般の観光客はほとんど足を踏み入れないものの絶景ポイントがいくつもあるルートなので喜んでもらえたようです. 
夜はお約束の反省会兼打ち上げでしたが,体力回復のためいつもより早めに解散.







10/27
高校生の時以来40年ほど歩いていない三原山西側に行ってみました.



北東部は外輪山が無いため雄大な景色が楽しめるものの吹きさらし感があります.西側は外輪山に囲われたカルデラ底を歩くため海を見渡せるポイントは少ないものの包み込まれるような心もちになる不思議な安堵感があります.







外輪山ピークのひとつである白石山のふもとにはその名の由来と思われる白い岩槐がゴロゴロ.



アウトドアの師匠であるネイチャーガイドの西谷さんによれば,玄武岩火山であるのに白っぽい噴出物の理由はマグマが冷える過程で鉄分が外気に触れて酸化しなかった(深部で結晶化)からではないかとのことです.

以上

はぁー疲れた.やっぱり日記はコツコツその日の内につけないとダメですね(^^ゞ

2012-09-01愛宕山・三峰登山

2012-09-02 23:02:01 | Weblog
長らく履いたホーキンスのトレッキングシューズだいぶへたってきたのでキャラバンの型落ちC1を安く買ったけれどなかなかおろすチャンスがありませんでした.
たまたま来週伊豆大島ジオパーク研究会(ジオ研)の三原山フィールド活動があるので事前の足慣らしを兼ねて昨日軽く歩いてきました.今回行ったところは三原山のカルデラが形成(約1700年前)される前の側噴火によってできた愛宕山と三峰山です.愛宕山は山腹に京都の愛宕神社の分社である愛宕神社があり,迦具土神(かぐつちのかみ)が祀神です.我々にはおなじみの秋葉神と同様の火防の神だそうですが,古事記では生まれるとき全身炎に包まれており,その折の火傷がもとで母であるイザナミは死んだと記されているなんとも剣呑な神様です.


前年モデルのキャラバンC1-SP.これだけ目立てば遭難時見つけてもらいやすい??




母校越しに見える丘が愛宕山.1700年ほど前に一回の噴火でできたスコリア丘です.



登山道入り口 天気予報は時々雨でしたが短い行程なのでブーニーハットにしました.長時間にわたる道程が見込まれるときはゴアテックス製のレインハットを被ります.


防空陣地に最適な地形だったので山体にはWW2時の防空壕や散兵壕が多数残っているそうです.記録はありませんが山頂には対艦砲か高射砲がほぼ確実に設置されていたことでしょう.


200段ほどありました.


質素な祠ですが銅板葺きです.


最近手入れされた様子はないですが木陰の登山路は雑草が生えないようです.



頂上の日の差す場所は雑草だらけ.


大島空港は2002年にジェット化に対応するため滑走路延長工事が施されました.その際山体の制限表面に掛かる部分をそぎ落としました.このため滑走路側は現在も大木がなく視界が開けています.


下山はもう一本のルートを使いました.木陰が少ないため雑草が多いです.9月の声を聞くとジョロウクモの巣が突然多くなります.彼女たちも真夏の暑さは苦手なのでしょうか.



山頂に設置されている航空標識灯へのケーブルが見えます.


登り口に着きました.


時間があったので近くにあるもうひとつのスコリア丘,三峰神社にも登ってみました.案内板によると愛宕山よりは古い年代にできた側火山だそうです.


道路わきの小高い丘の神社なので火山に登るというような趣はまったくありません.


往古に海岸に流れ着いた地蔵像を付近にまつっていたようですが祠をこの丘に遷したときには神社になっていたようです.平成16年に新たに穂穂手見命(ホホデノミコト)を合祀したそうです.穂穂手見命は富士山の神体「木花咲耶姫」の子供で別名は山幸彦.


神社の木立の間から先ほど登った愛宕山が見えます.制限表面確保のために施した工事の跡が見えます.

今回登った愛宕山は海抜120m,三峰にいたっては60mほどで登山と呼ぶのははばかられる高さですが,この島に生まれて50余年,初めて登りました.どちらもかつて短時間のうちに三原山の側噴火で形成されたスコリア丘です.表面こそ黒土で雑木林や,針葉樹林ですがちょっと掘れば玄武岩組成の赤ジャリの山です.往時を想像するととても興味深いです.三原山を囲むようにいくつも存在するこれらの寄生火山のレポートを機会があればまたしてみたいと思いします.

冥土めぐり

2012-08-11 15:55:06 | Weblog
題名を見て一瞬,アキバ系雑誌に載ったメイド喫茶の特集が脳裏を横切りましたが,今期の芥川賞受賞作品です(^^)
華やかで裕福な生活が望めなくなった現在も経済力第一の価値観や享楽的な生活から抜け出ることができず,根拠もないまま,いつか贅沢な暮らしが復活すると夢想し続ける母弟がいる.その肉親を嫌悪しながらも受け容れ続ける奈津子は夫太一が脳の病により退職したため,彼の障害年金とパート収入をたよりにつましく生活せざるを得ない日常をかかえている.そんな彼女が,かつて自身も家族と共に贅沢を味わったホテルへの夫婦一泊旅行を思い立つ,その顛末を描いた作品です.
裕福な客だけが利用できたかつての高級ホテルはいまや一泊5000円の区の特約保養所も兼ねる存在に変わっていました.奈津子のホテルに対する関心は母弟に対する思いに,そしてホテルの有り様は落剥してしまった彼らの生活のストレートな暗喩となっています.母の何不自由なかった時代に拘泥しつづける態度や弟の夜郎自大で無自覚な言動を間違っていると感じながらも黙認し続ける奈津子は,どこかモーパッサンの「ジュール叔父」中の「わたし」を連想させます.どちらも拝金主義の俗物家族の中で淡々と現実を述べる存在です.彼女が見出した,夫がすべての事をあるがままに受け容れる「聖」性は,困難さをともなう日常の中に希望を与えます.この終盤に顕在化する夫の持つ能力はありていに言えばかつて渡辺淳一氏が提唱した「鈍感力」ではないかと思ったりもします.

【HAM】 第55回フィールドデーコンテスト結果

2012-08-06 22:19:50 | Weblog
今回は8月4日の2100スタート直後に430MHzバンドでJH1ZEC/1を運用.
いったん撤収し8月5日の日中は50MHzバンドのアンテナを設営.クラブコールの運用は助っ人のJG1TBVに任せ交代でJR1UIA/1を運用しました.

結果は
JR1UIA/1  26QSO 11マルチ.286点
JH1ZEC/1  67QSO,19マルチ.1273点でした.

注目していた西方向の50MHz帯の伝播ですが,今回はGWで鳥取のJR4QPD/4が最遠距離でした.  九州は遠いです^^;

高尾山に行ってきました

2012-07-17 13:44:24 | Weblog
梅雨も開けたかと思われる真夏日の昨日(7/16)「海の日」ということで世間では海洋に目が向くこの日になぜか登山であります.五十路も半ばを過ぎて同級生に物故者が目につきはじめると,そろそろ残された時間が気になります.お互い,目の黒いうちにということで中高時代の同級生・家族あわせて15名による集団登山と相成りました.
連休最終日の晴天とあって登山口は大混雑,ちょっと余所見をすると仲間たちとはぐれてしまいます.体力の衰えの自覚が足りない(?)人がそろったようで,ケーブルカーを利用したメンバーはゼロ.そのため登山の所要時間はどんどん延びていき,下山後,充分な時間的余裕で行う予定だった新宿での打ち上げは予約時間ギリギリで店内に駆け込むあわただしさとなりました.何はともあれ事故も無くお互いの健康を確かめあいながら旧交を温めることのできた好日でした.


【HAM】6m AND DOWN コンテスト参加

2012-07-09 06:56:37 | Weblog
夏場の移動運用は日中に限ります. 夜間の運用は真っ暗闇の中で照明を使用するため蛾をはじめとする大量の虫たちが寄ってきて大変なことになります.
・・・と言うことで今回のコンテストは当初から日中移動の予定だったのですがいつもの三原山展望台550mH付近はあいにくと濃霧の中でした.次善の策として以前下見したことのある高台(180mH)の空き地を運用場所に選びました.今回は運用時間が短いので144/430Mに絞ってQRVしました.2mは50W,430MHzは20Wの送信出力でしたがどちらも90%以上の応答率でした.結果は2時間ほどの参加で144M(21)430M(25)マルチ(12)552Pです.高度は得点にはあまり関係なさそうです.今回ちょっと驚いたのは430MHzではSSBよりFMの参加者の方がはるかに多かったことです.弱肉強食効果のためパイルがほとんど生じないFMでコンテストやってはたして楽しいのかという疑問があったのですが,QRMが無いため総じてのんびりムードでちょっとした世間話が入るのもしばしばです.普段ほとんどQRVしていないのでナンバー交換の合間にショートラグチューというのもそれはそれでなかなか楽しかったです.
正午ごろ撤収し帰宅・昼食.ワンコの散歩を済ませた後にJH1ZEC(伊豆大島AMC)でQRVしました.自宅はクラブ局の常置場所にもなっています.こちらは50MHzのCWオンリーで90分28局11マルチ308Pでした.局数は少ないものの安定したEsが発生して8が数局取れました.


写真 今回の移動地 この土地はかつての不燃物置場に表土を盛り整地・植林した地区です.観光スポットではないのですが広々としていて見通しもなかなかFBです.

三原山B1・B2火口ウォーク(2012.5.20)

2012-05-20 22:18:43 | Weblog
気が乗ると地元の三原山(758m)を中心にソロの野歩きを時々楽しんでいます.この山は里山とさして違わない高度ですが最近(1986)も噴火した活火山であることから噴火堆積物や噴火時の火山性ガスの影響で森林限界線がかなり低く,登るたびに新たな発見のあるなかなか楽しい山です.
今日はかつてのハム仲間(現在QRT)だったOMが主催する地元のウォーキングクラブに飛び入りで参加させていただきました.

三原山は1986年11月21日の割れ目噴火でカルデラ内に8個,外側に11個の切手の穴状に連なる小噴火口ができました.内側をB,外側をC火口列と呼びます.今日は木星号墜落地点から入山し最上部のB1・B2火口辺に至り櫛形山麓を巡って戻るルートを歩きました.運用予定はないもののハンディトランシーバーを持参しました.ハムの身だしなみ(^^)

カンカン照りだったらどうしょう,とお天気を心配しつつの出発でしたが山歩きには最適な涼風のふく薄曇りの一日でした.通常観光客の方たちが歩くコースとは異なるルートを主に地元在住のお姉さま方と歩いてきました.
ワタシ自身も足を踏み入れるのは,はじめてのルートで地元の山ながら目新しい見聞の多い楽しいハイキングができました.

雨後,庭にコジュケイの卵…

2012-05-10 23:37:47 | Weblog
今日,午後から3時間ほど爆撃もかくやという感じの激しい雷雨がありました.通院している歯科医院では3台の診察台のうち最新の一台が電源が入らなくなったそうです.
帰宅したらシャックは無事でしたが家人が大騒ぎしています.聞くと庭にコジュケイのものらしき鳥の巣とそのなかに卵が6個.いくらなんでも人家に近すぎです.嵐のような雨と雷鳴の中混乱して大急ぎで生みつけたものでしょうか.

【HAM】移動運用の持ち物(於2012/4/28-29 ALL JA コンテスト)

2012-04-30 00:47:36 | Weblog
4月28日夕刻から三原山に移動運用に出かけました.
いつも思いつくままに車に詰め込んで出かけるのですが今回はじめて積み込んだものをリストアップしてみたところ以下のようになりました.
移動運用は中学生の頃からやっているのでかなり絞り込まれているのですが,それでもこれくらいになります.
昨晩もこれらを積み込んで21時のスタート時刻までにたっぷりの余裕をとって出かけました.ところが現地についてアンテナ設営を始めた直後,忘れ物に気づき取りに戻ったために最初のナンバー交換は2138にズレ込んでしまいました.
結果は15マルチ62QSOと数的にはたいしたことはありませんでしたが,50MHz用2エレHB9CVで淡路島まで到達したので島の西側に屏風のように立ちはだかる伊豆半島を50MHz帯の電波が越えられる事が確認ができました.この運用は伊豆大島AMC(JH1ZEC/1)として運用しました.
翌29日は自宅からJR1UIAで参加しました.当初7MHz/CWオンリーで参加するつもりだったのですがコンディションが悪くマルチが期待できないので結局50MHz/CWでもQRVしオールバンド部門にエントリーとなってしまいました.結果は54QSO 10マルチでした.
初めて使用したロギングソフトのリアルタイムデュープチェック機能はとても便利で面倒がらずに早く導入しておけばよかったと思いました.

ここで問題です.
以下のリストの品物は全て4/28に山頂に持っていきました.ここに載っていない忘れ物とははいったい何だったのでしょうか.



発動発電機EX300
15Ahコロイドバッテリー
ガソリン
ジョウゴ
照明ランプ
ランタン
蛍光灯
懐中電灯
AC延長コード
テーブルタップ
ウエス
アンテナ
同軸コード15m
同軸コード50cm
SWR計
テスター
ポール
ステーロープ
シルバーコンパス
クレモナ紐
ナイフ
簡易工具セット
軍手
ロギング用ノートPC
カメラ
テーブル
筆記用具
デジタル置時計
夜食
ペットボトル飲料
ステンレスカップ
タバコ・ライター
携帯灰皿
座布団
雨具
タオル
ガムテープ
ハンドアルコール
バンドエイド
双眼鏡
携帯電話
財布
免許証
ハム用名刺

写真は昨年の同一地点での移動状況です.(今回は夜間運用のため写真なし)

「動的平衡」を読んで

2012-04-06 01:28:28 | Weblog
一般向けの科学解説書が発行3年で13版というのはかなりの売れ行きなのではないかと思います.評判は見聞していたので,いまさら感アリアリですが地元書店で取り寄せてもらいました(ここ,大事だと思っています).
述べられている一つひとつは既知の事柄なのに読後にパラダイムシフトが実感できるという本にはなかなかお目にかかれませんが,この本はそんな感想を持てる内容だと思います.ある程度の年齢になるとだれもが口にすることですが,加齢とともに一年が短く感じる現象があります.これを体内の代謝速度(=体内時計)が年を経るにしたがって遅くなることで説明したくだりは得心するということはこれかと感じる一節でした.他にも生命のとらえ方を転換させる示唆に富んだ事柄が多く述べられ,アンチエイジングに汲々とする世の風潮に一石を投じる章もあります.さほど厚くなく文章も平易で読みやすいので比較的短時間で読了できると思います.