大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

くらい日曜日

2006-06-25 23:13:53 | Weblog
シャンソン歌手ダミアの名曲です.

今日一日のうちに自分より若い二人の死に接しました.

N君は一歳年下,子どもの頃はいたずらっ子で危なっかしいことを年中しでかすヤツだった.中学の頃,カギ付きのまま止めてあった重機を動かして土建屋さんをあわてさせたことを今でもよく覚えている. 
しかし,いわゆる硬派ではなく,不思議なかわいげのある男で,話していると明るい気分にさせてくれるオーラがあった.人当たりもやさしく,よく年上の女の子たちにかわいがられていた. 
しっかり物の嫁さんにめぐり合い一女をもうけて都内で生活していたが,数年前内臓疾患をわずらい,入退院を繰り返した末,失明状態にまで症状が進んで11ヶ月の入院を最後に息を引き取った.
告別式で落涙しながらも参列者に気丈にあいさつをした未亡人の態度は見事だった.

Aさんは27歳.18年前ワタシが初めてアマチュア無線の資格取得のための講習会講師をしたときの受講生だった.
たぶん彼女は大島のハム史上最年少の女性ハムだったと思う.
ひょんなことからmixi上で再会し,彼女の職場の悩みなどにについて何度かやり取りをするうち,強いうつ病にかかっている事を知った.
この病気の場合,単なる励ましは何の効果もないばかりか逆効果.日記に差しさわりのないコメントを書き込む程度のやりとりを続けながら友人でもある彼女の父親に時々様子を知らせる,といったかかわりを続けていた. 
効うつ剤の副作用を訴える記述が目に付き,最近は内面の悩みを数十行に渡って綴る日記を日に数回もアップするという状態だった. 
数日前に彼女のmixi登録が抹消されていることに気付き気になっていたのだが,今朝になって亡くなってから既に25日を経過していること,今日が納骨であることを知る. 
衰弱状態を知った父親が上京して発見したのが,事故の翌日だった.所要のため娘の不調を知った直後に上京し介抱することができなかったことを悔む父親が気の毒で仕方なかった.
唯一の救いは原因が危惧していた自裁ではなく衰弱時嘔吐した効うつ剤を呼吸器に詰まらせたことだった.