中之島公会堂「ヘルメス神とアテナ神」
中之島公会堂の写真を多く撮りましたがその中で、妙に気になり、超望遠で撮った
のが、正面屋根の上二つの像です
これが何の像なのかをいろいろ調べてみました。なかなかぴったりの説明はありませんでしたが、以下は一部私の想像も入っています
1 2002年のリニューアル時に、復元されたギリシャ神話の二人の神です。
2 この像は太平洋戦争中の金属不足の「金属供出」で一時なくなっていました。
3 左側はヘルメス神(商売の神)
商業の神であり、旅人の神であり、使者の神である。 そして、面白いことには、泥 棒の守り神ともされている。 翼の生えた靴を履いて、風よりも早く走り、手には使 者の役を示す杖(ケリュケイオン)を持っている。 神々の中でも最も頭が鋭く、ず る賢く、すばしっこい神である。
*最近のTVCMで靴のかかとに羽が生えているのはこの羽だったんですね
*高級ブランドエルメスの原点でもあります
4 右側 アテナ神(知恵の神)
本来、アテナ神は女神で、知恵の神、戦の神で、左手には槍を持ち、右手には献上杯 を持っている。頭にはコリント式の兜をかぶり、胸にはメデゥーサの頭がついてる。
公会堂のアテナ神はこれとかなり違い、槍の替りにコンパスを持っているようです
コンパスが知恵の象徴なのでしょう。また兜もかぶっていないのは戦の神はイメージ したくなかったのではと思います
もう一つ面白いことに、アテナ神は、超美人でフロイトの最も好んだ像のうちのひと つで、いつもかれの書斎にあり、毎日見ながら、心理学の追求をしてた?・・・・
5 大阪にふさわしくヘルメス神(商売の神)アテナ神(知恵の神)を置いたんですね
6 見過してしまいそうな「二つの神」を調べてみて面白かったですよ。
2007年1月14日
笠原 道夫