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京都 洛北 平八茶屋 伝承料理

2007年02月11日 | 団塊世代
京都洛北 平八茶屋で食事をしました
東に比叡山、西に高野川の清流を望む所にあります。
創業は安土桃山時代、若狭街道の茶屋として発祥して
以来、430年間「麦飯とろろ汁」を伝承料理としています。

四季折々の花が咲く庭には大小の座敷が点在しており
その6畳ほどの落ちついた座敷で伝承料理をいただきました

1 入り口の「騎牛門」 写真の門です
築400年位たつその門の鬼瓦は 1枚瓦となっていて、非常に珍しいものです。

2 大原女姿の仲居さん
 絶妙なタイミングで料理が運ばれてきます。そして一言料理の説明が入ります
大原女(おはらめ) 姿は鎌倉初期、建礼門院(けんれいもんいん) に仕えた阿波の内侍(あわのないじ) が考案した薪狩り姿の正装です。大原で採った薪を都に売りにくる大原女たちはこの着物を着て都におりてまいりました。当家ではその大原女姿を仲居の制服として現在に伝えております。
写真にあるように 食事の後、最後まで見送ってくれました

3 麦飯とろろ汁 
 当家が創業より伝えつづけている麦飯とろろ汁は伝承料理として、当家の名物となっております。麦はその昔、庶民の間では最上の穀物でした。米は年貢として納めていたので、庶民の口には入りませんでした。麦にはビタミンB1が多く含まれ栄養価は大変高いのですが、米に比べて消化が悪いのが欠点です。今でこそとろろ汁にはジアスターゼという消化酵素が含まれていると科学的に分析されていますが、先人たちは生活の知恵として麦飯にとろろ汁をかけたということです。

夏目漱石の「虞美人草」麦とろろ汁が平八茶屋の名前とともに出てきます

ぜひおすすめです。

2007年2月11日
笠原 道夫


コメント
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