水泳・陸上・球技・・etc と、運動競技は数多くありますが、最も人間離れをした次元に在るのが体操競技の様な気がします。特に私の様な運動音痴の者にしてみれば、まるで人間業とは思えません(まァ、これはどんな競い飛び出し技についても同じ事が言えるのですが)。
体操ニッポン。確か東京オリンピックの頃からこんな言葉が生まれたのだと記憶していますが、お家芸と呼ばれている割りには、つい最近迄のメダルの数が少なかった様にも思えます。色々と難度の高い技が生まれてきて、それらを熟せる選手達が世界のあちこちで出て来たからなのでしょう。 そんな中で、14日(金)に行われた世界体操2011の個人総合で、史上初の3連覇を達成したのが内村航平(22歳)。過去において2連覇は内村航平を含め僅かに3人。そこから一人飛び出して見事、3連覇の偉業を果たしたのです。おまけに、3位にも日本の山室光史(22歳)が入り、やっと体操ニッポンの名を復活させた・・と思わせてくれました。この同年齢の二人は昔からのライバル関係にあるという事で、互いに技を磨き合い切磋琢磨してきたのでしょう。これから次のオリンピックに向けて、明るい光りが差し込んできた・・という思いは私だけではないでしょう。 それにしてもこの3連覇というのは言葉以上に凄い事ですよね。何しろ長い体操競技の歴史の中で、たった一人、初めて成し遂げたのですから。 22歳という若さ、まだまだ記録を伸ばして欲しいものです。記録更新と云えば、イチロー選手の11年連続が叶わなかったのが、私にとってはとても残念でしかたありません。
今年の日本は暗いニュースが多かったのですが、その反面、スポーツの世界では明るい話題が幾つか有りましたね。特に「なでしこ」は今更云うまでも有りませんが、女子サッカー界に光りを当ててくれました。ワールド・カップ優勝を勝ち取ってくれたのでしたね。女子バレー・ボールは誠に惜しい4位でしたけれど、先の見える内容でした。水泳界では北島選手が存在感を示し、卓球では若い芽が育ち始めているのを確認出来ました。こうして見てみると、政治家と経団連や電力会社は問題外として、日本人は(特にスポーツ界に於いては)まだまだ捨てたものではないのだと感じます。そうですよ、日本人ていい国民ですよ。みんな、この国民性を誇りに思いましょうよ。
あと2ヶ月もすれば「今年一年を表す漢字」などというものが、例年通り発表されます。今年は果たしてどんな文字が選ばれるのでしょう・・・。
スポーツの大きな大会は、そろそろ出尽くした様です。その最後の辺りで、歴史に残る偉業が達成された事の意義や意味を、こじ付けでも何でも構いません、ちょっと考えてみませんか? スポーツとは別の、考えもしなかった事に、思いが及ぶかもしれませんよ。 物事は多面的に考える事が大切なのですから。
内村航平選手、本当におめでとう。
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