じゅんぞうは海が好き。。

趣味の釣り 日常の出来事でも。

誤りの選択(`・ω・´)

2014-05-16 | その他
本日も顧客訪問ナリ。地下鉄乗ってガタんゴトん。

吊革つかまりユラユラ。

ある駅に到着すると目の前の席が二つ空いた。

座るか…ん?優先席だな。どうする?一つ目の座席には同じく吊革につかまっていた隣のおばはんが座った。

まぁいい、座るか…お困りの方が来たら立ちゃあいいだけの話だし。

お座りしながら携帯いじってヒマ潰し。

途中停車駅で続々と人が乗り込んでくる。結構満員的なお電車へ。

ん?ふと見やれば私の目の前、吊革につかまるひとりの女。

この女の人、お腹大きい?じゃあ席を譲るか。

いやいや、ちょっと待て。もしかしてただのデブ女か?

どっちだ?微妙だぞ?

席を譲るのは全然問題ない。しかし、もし宿した女じゃなく、ただのデブ女だったらどうなる?

「どうぞ」と、席を立ったら「失礼ねっ!私はそんなんじゃないわよ!」とかなんとか赤っ恥をかかされたらたまらない。

一体どっちなんだこの女。はらみ女か…ただのデブ女か…

どうする…どうする…さぁどうする…

すると隣に座っていたおばはんが「どうぞ」と席を立った。

「あ、すいませ~ん。ありがとうございます。」と座る女。

う…やべ…失敗した…やはりはらみ女の方だったか。

周りの私への視線が気になる。

「あいつ、目の前なのに席を譲らなかった」

「あの男最低だ」

「常識のないやつだ」

軽蔑の眼差しでわたしを見ているに違いない。ちくしょう。かと言い、「だってはらみ女かデブかわからなかったんだもん」とか言い訳を口にする事も出来ない。

どうする…この後に及んでじたばたも出来ん。降車駅まで、もう寝たフリをするしかない。

寝たフリ…寝たフリ…

うつむき加減に薄目を開けて、隣に座ったはらみ女の腹をしげしげと観察する。

観察…観察…観察…

…果たしてこの女、本当に宿しているのか?

この盛り上がり具合…頂点の角度…ピタゴラスの定理にはめ込んで再度検証してみる。



この女、絶対に宿してなんかいねぇわ!こいつはただのデブだ!間違いない。

女の腹の中に入っているのは種ではなく、たっぷりの脂肪だ!

この女…何が「すいませーん」だ。涼しい顔でしゃあしゃあと座りやがって。お陰で俺様が社会に反する大悪人みてぇじゃねぇか。

常にモラルをわきまえ紳士的に生きて来たわたしの素晴らしい経歴に深い傷をつけたこの女…ゆ、ゆるせん。

激しい怒りと憎悪がメラメラと込み上げる。



かと言いつつ既にこの状況…もうどうにもならん。完全にハメられたわ。

ここはじっとこらえ、降車駅まで静かに時を過ごすしかない。寝たフリ寝たフリ寝たフリ…

駅はまだか…片目を開けて、ドア上のデジタルサイネージに目をやる。

「次は〇〇駅」

え? う、うそ? 〇〇? 〇〇駅?



こらあかん!ひと駅乗り越しとるわ~



くっ!








無念。


にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へにほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。