じゅんぞうは海が好き。。

趣味の釣り 日常の出来事でも。

やっぱり釣りにいきませんとね

2022-08-31 | 釣り



珍しく土曜日と日曜日は横浜でお泊まりのお仕事でした。
せっかくお月様が出ない月齢なんですけどね。
残念で仕方が無かったです。
ですが日曜日、お仕事が早く終わればと思い、
予め自動車に釣りのお道具を満載にしておりました。
それが狙い通り?
あれよあれよと仕事が進み、日曜日の午前中で終わってしまいまして。
横浜からアクアラインに乗ってぶっ飛ばして南房にきてしまいましたね。
17時前には海に到着してしまいました。
やっぱり週イチでは釣りやりませんとね。

海の近くで友人のM本さんと待ち合わせをしました。
まぁ彼は地元なのでね。
予め来るなら連絡してと言われていたものですから。
一緒にやるんだって。

久しぶりに北東風ですね。
まだ明るいうちに満潮でそれから下げる潮なのでね。
どうしよっかな。
まぁ満潮時はお手軽磯で、下げてから他のポイントに移動しましょうか。
フエは時期的に型が小さくなってるでしょうから、
コロとか大きいの一発がつりたいな。
正直、お仕事帰りで疲れていますので、
楽なポイントにしましょう。

暗くなる少し前から寄せエサを入れ始めました。
潮は右から左へ結構速い。
えさ取りはフグちゃんかな。
数はそれほど多くなく、あまり気にならない程度です。
そこそこ波気があっていい感じ。
つれちゃう予感がします。

暗くなってから30分くらい、光るウキが海中へ。
軽くアワせてリールをぐりぐり回します。
イサキちゃんがぶら下がってきました。
そのうち大きいのこないかな。
相変わらず仕掛けを投げてチャランボへ引っ掛けて置き竿体勢でつりします。
追い風で足元付近に根が無いと置き竿できて楽ちんですね。





いさきちゃんよか強いお魚がきたと思ったらズミちゃんでした。
良い魚かなと期待していたのですが、がっくりです。
いい引きするんですよね。
それからまもなく、隣のM本さんにも強いお魚が掛かりました。
はは。
ズミちゃんですな…と、思ったのですが、
大きなヘダイさんでしたね。
結構引くんですよね。
私のタモで掬ってお渡ししたら、
そのままM本さんが滑ってずっこけまして。
私のタモ枠がポッキリ折れていましたね。
あーあ。
酷いじゃないですか。
まぁ怪我がなくて良かったです。

そんな感じで22時頃までやりましたけど、
大きなお魚はつれませんでした。
随分水が無くなって、ポイント移動も考えましたが
なんだか疲れちゃってもういいかな。
少し早いですがおしまいにしましょう。





何故か狙っていない豆フエがひとつ混じりましたね。
針飲んで流血しちゃいましたので、お持ち帰りでございます。

磯から上がってお道具を仕舞っていましたら、
友人のSUちゃんが来ました。
私がここにいるの誰に聞いたんですかね。
不思議です。
SUちゃんはあっちの方でつりしていたようですが、
小さいながらもフエ10匹持ってましたね。
お~すごい。
もうちょっと大きければ良かったんでしょうが、
大変立派でございます。
やはりお月様が出ていない夜は釣果ありますね。
私もあっち行けばよかったかな。





翌日、いつものように猫三郎にもお裾分けです。
カリカリにフエといさきちゃんをボイルして混ぜてあげまして。
亀吉と亀次郎にはお刺身でね。





まもなく猫三郎が家族になって3ヶ月。
すっかりアウトローから家猫になりましたなぁ。
今まで食べられなかった分、いっぱい食べろとご飯をあげていましたら、
随分太ってわがままボディになっちゃいました。
こりゃ動物病院の先生に怒られますな。

お魚達は人間様も美味しく頂きましたよ。
伊豆のいさきよか房総のいさきの方が少し味が落ちる気がしますが、
時期の問題ですかね。
ちょっとぱさぱさ気味でしたが、
まぁ酢飯とあわせたらなかなか美味しいです。

今回はお仕事帰りのつりなので、ちょっと疲れました。
またお仕事頑張らなくちゃですね、つりの為に。



食べたい時はつりします

2022-08-23 | 釣り



つりに行く途中、亀ちゃんが道路の真ん中に落ちていました。
こんなに車の通りが激しいのに…
惹かれちゃいますよ。
慌てて自動車を止めてダッシュ。
拾い上げて近くの小川に避難してもらいました。





今日は房総を南下しようと思っていたのですが、
急激に水温が低下したとの情報で辞めてしまいました。
どうせ風もよくないしね。
もう少し条件が揃ったらまた行く事にします。
代わりに、食べたくなったにょろをつりにですね。
今年はまだ一回しか食べてなかったかな。
お店で食べたらお高いので、自分でつる事にします。

今日はぎーもーさんも一緒ですね。
河口の近くで夕方に待ち合わせをしまして。
日中はまだかなり暑いのですが、夕方になると少しだけ涼しくなります。
使い古したボロボロの竿とリールで仕掛けを作り、
適当にえさをつけて投げ込みます。





100円ショップで買った4本入りのケミを竿先に点けてですね。
車のバックドアを開けて、蚊取り線香を焚いてお座り。
途中コンビニで買い込んだ食料を食べながら竿先をじっと眺めます。
毎度の事ながらゆっくりと時間が流れるこの感じが好きでございます。

仕掛け投入から20分ほど、目を離していたのですが、
真ん中の竿が寝ております。
あれ?
なんかつれているのかしら。
それともゴミかしら。
リールを巻くとグネグネな感じ。
テンションを緩めないように抜き上げます。





幸先よく、食べ頃の子がぶら下がっておりました。
50才ちょっとかしら。
今日はなんだか良い予感がします。
19時頃からお隣のぎーもーさんばかりにあたりが出ます。
なんだか忙しそう。
でもクロダイとかキビレとかメソでしょうか。
本命じゃないみたいです。
でも私の方はさっぱり。
なんか流れの方向とか微妙なポイントとか色々あるんですかね。
わかりませんが。

20時過ぎ、満潮から下げに入ります。
河口なので、結構潮の干満に影響されるんですよね。
いまから時合いじゃないでしょうか。
思った通り、私にもポツポツあたりが出始めます。
本命だったり、小さいメソさんだったり、お魚だったり。
キビレとかシタビラメもつれました。





あたりがあるとやる気が出ます。
車の荷台に腰掛けているのですが、あたりが出る度に竿まで走ります。
忙しい忙しい。
今日は靴じゃなくてサンダルですからね。
もの凄く走りにくい。
ちょっと失敗したかもですね。

21時を回ると、やっと静かになりました。
さっきまで頻繁に竿先が揺れたのですが、
ぱったり止まってしまって。
でもこの場所ですね、時合いが過ぎてもポツポツ拾えるんですよね。
日付けが変るくらいまでゆっくり粘ります。

1個目の蚊取り線香が燃え尽くしたようです。
するとすぐに蚊が顔の周りをブンブンいう訳です。
やっぱり効果あるんですね。
蚊が飛び回ると集中力が落ちますから。

まもなく日付けが変ります。
ぎーもーさんが終わりにするとの事です。
結構数つってましたね。
私はあと一時間くらい頑張りたいな。
ひとりは淋しいですが、もうちょっとだけね。
するとそれからちょうど一時間後、ばたばたと竿が暴れまして。
最後に今日いちの本命がつれまして。
60才中盤くらいあるかしら。
太くてなかなか美味しそうです。
25時前、私もおしまいにします。
帰り道、高速道路のパーキングでちょっと寝ました。
活かしてますのでブクブクのエアレーションが少々うるさいのですが、
疲れの方が強いので2時間程ぐっすり。
朝方、誰も走っていない紫色に見える道路を飛んで帰ってきました。





6つですね。
十分です。
家族で2日分の夕飯にできそうです。
正直、つって帰ってきてからが大変です。
さばいて、タレつくって蒸して焼いて。
タレは前回の余りを冷蔵庫に保管してあったのを継ぎ足ししてですね。
猫三郎にも白焼きを食べさせてあげようと思ったのですが、
嫁さんから叱られまして、あげられませんでした。
まぁ脂が強いですからね。

すごく美味しい。
今日も楽しかったです。



台風後に少しだけ

2022-08-18 | 釣り



お盆は台風でしたなぁ。
せっかくお休みなのにね。
条件の良い時につりはしたいけど、そううまく行かないものです。
チャンスをうかがってずっと天気予報をみていたのですが、
我慢できずに台風が過ぎた翌日にね。
ちょっとだけ南房でやってみようかなと。
夕方満潮で下げていくばかりな潮。
本来なら下げた後に磯の前に出てつりするのですが、
予報からいって波高いでしょうから、無理するのやめます。
なので満潮からちょい下げの3時間勝負かな。
どうしてもつりしたいので、この3時間に勝負かけます。





南房に到着するとまぁ波が高い。
おまけに南西の風がピューピューです。
台風のウネリがまだ残ってますね。
危険が無さそうな所を探して磯をうろうろしました。
日の入りは18時半頃。
同時に竿をだして、仕掛けを入れ始めます。
右を見ても左を見てもつりする人は誰もいないですね。
条件悪すぎですもの、こんな日にくる人も少ないかな。

でも海を見ているとなんかつれてしまう予感がします。
思ったより平和な磯。
時折、膝下を波が洗う程度。
潮も沖に向かって動いています。
これ…頂きなのではないでしょうか。
暗くなってからが勝負ですね。

なーんて思っていたのですが、えさ取り多いです。
つけエサのオキアミが全然残ってこない。
暗くなってもおんなじ。
この場所、こんなエサ取りいないはずなのに。
完全に暗くなる前に寄せえさを入れ始めたせいかしら。
何度も何度も打ち返しますが状況かわらず。
え~ちょっとなんなん。
かなり焦っておりました。
大きい魚が入ってくればエサ残るかしら。
我慢していましたけど、さっぱりな感じでしたね。
そのうち水が引きはじめてダメな雰囲気が漂います。
今まで足元を狙っていたのですが、沖に遠投してみます。
すると1投目でウキが沈みます。
本日初めてのあたり。
小さな魚がぶら下がっておりました。
いさきでしたね。
丸ぼーずは逃れました。
またおんなじ所に遠投してみます。
するとまたあたり。
さっきのいさきよか強い引きでした。
ライトを点けるとあれま…
豆タマちゃん。
なんか変なの。
じゃあもうちょっと大きいの、沖側にいるかな?
と、思いましたが全然あたりない。
最初から沖に遠投していれば良かったかしら。
完全に機会を逸したみたいですね。
それからは元の静けさに戻ってしまいました。

結局あたり2回、豆魚2つ。
往復移動時間8時間、つり3時間。
ん~大失敗したくさいです。
まぁこういう時もありますよね。
次は沢山つれますように。。



かんぱち

2022-08-18 | 名人の釣果



先日ポポちゃんからカンパチを頂きました。
いっぱい釣れすぎちゃったらしいです。
みんな50㎝くらいのやつ。
茨城産ですね。
ゴムボートでこんなにつれるなんて、
陸っぱりからやるの嫌になっちゃいますよね。





カンパチって何㎝くらいまでショゴと呼ぶのでしょう。
50㎝はカンパチと呼んでいいのでしょうか。
まぁどっちでもいいですかね、美味しければ。





猫三郎がうまいうまいと食べておりました。
亀吉と亀次郎もうまいうまいと食べておりました。
我が家族もうまいうまいと食べておりました。
カンパチならいつでも歓迎でございます。
今度は私も連れてってほしい。
自分でつったら更に美味しいよきっと。



フエりに行きましょう

2022-08-08 | 釣り



流行り病から復活はしたものの、なんだかちょっと体調が思わしくないです。
これはもしや後遺症なのではないかと思いますが、
まぁあまり気にしても良くないかな。
ちゃんと磯に出れば治るでしょうきっと。

土曜日、房総半島を南下しました。
風は東よりかな。少し南混じり。
さほど海は荒れていないのですが、うねりが入ってますね。
夕方から遅い時間に掛けて潮が上がってきますので、
うねり波を食らわない場所を探します。
久しぶりに新規開拓でもしようかなと思ってまして。
地図で見た写真を元に海岸線を見ては歩いてポイントをうろうろ。
良さそうなところを見つけますが、あいにくエビ網が入ってますね。
この日はまぁエビ網の多い事多い事。
網入ってると、どうしても釣果が良くない気がしまして。
8月1日にエビ網解禁になったばかりですからね。
しょうがないです。

結構うろうろして、今日はここって場所に決めました。
車の駐車場から結構歩くんですけどリハビリとしましょう。
18時すぎ、お道具を用意して仕掛けを作りはじめます。
…あ…。
え?
なんと自動車にリール忘れた。
私ってば何やってるんでしょう。
また引き返して自動車まで取りに帰ります。
まだ気温は高いし、汗だくだくになりながら往復しました。
やっとこ戻ってきてさっきの続きでお道具の用意。
すると…
あ…。
あれ?
チャランボの頭がない。
また自動車に忘れてきちゃった?
え~そんなぁ。
ん~どうしよう。
無くてもつりはできますが…
なんだか気持ちが悪いので、また戻る始末に。
私、どうしたのでしょう。
やる気あるのでしょうか。
はぁはぁ言いながらまた往復。
汗凄いんですけど。
まったく。





戻ってきてやっとつりの態勢を整えた時には、もう辺りは暗くなっていましたね。
しかし今日はお月様がお元気のようで。
最初っから煌々と輝いております。
満潮は22時すぎ、月の入りは23時すぎ。
なんだか絶好な時間が良くない感じでしたね。

初めて入る場所なのでポイントがわかりません。
あっち投げたりこっち投げたり色々やってみます。
2投目、あたりが出ましたので、びゅんと竿を立ててあわせます。
するとですね、フグちゃんがぶら下がっておりました。
しかも2匹。
なんじゃこりゃ?どーなっているんですかね。
1匹は口の先端に掛かっていて、もう1匹は一匹目の口を貫いた針の先端にスレ掛かり。
わたし初めて。
ひとつの針で2匹のふぐちゃん釣るなんて。
まるで秘奥義です。
お写真とっておけば良かったかな。

しかしですね、ふぐちゃんが多いみたいです。
針にエサが残ってきません。
オキアミじゃだめかな。
ほかの身えさとかも持ってきてますので、試してみますがおんなじ事。
たぶん仕掛けが着水した瞬間、ふぐちゃんが群がってくるのでしょう。
あーあ。お月様好きくない。
ピッコロさん、破壊してくれませんかね。

20時半、ゆっくりですが水が多くなってきました。
するといきなりがっつんと竿が引っ手繰られまして。
ドラグからジジーっとラインが出ましたね。
これ本命でしょうか。
全然気配なかったんですけど。
半信半疑でずるずる上げるとフエさんでした。
40才ちょっとかしら。
つれて良かったです。
ずいぶん引いたんですけど、サイズはそれほどでも無かったですね。

その後は同じ展開です。
エサが持たない。
あっち投げてこっち投げて。
なぜかナマダさんが釣れたりしちゃってですね。
満潮から下げに入った時に豆フエがつれたくらい。
特にドラマなく終わってしまいました。
まぁ今回ははじめての場所でつれましたのでよしとしましょう。





ストリンガーに掛けていましたら、磯に打ちあがって★になっちゃって。
豆ちゃんは逃がそうと思っていたのですがしょうがない、
猫三郎のご飯にしましょう。

★になった時間が判りませんので、お刺身はやめとこうかな。
煮つけにしましょうね。
お酒の肴にね。
嫁さんにお願いしまして作ってもらいました。





お魚が美味しいのか、嫁さんの味付けが上手なのか…
めちゃくちゃ美味しいです。
西の方ではキロ単価すごくお高いって言いますし。
ありがたいばかりでございます。
猫三郎には豆フエの身をちょっとだけね。
食べさせすぎは良くないって聞いたので。
茹でて脂抜いて、骨とって細かくして。
ぱくぱく食べてましたね。
あっという間に食べちゃって、おかわりおかわりとぎゃーぎゃー鳴いてました。
贅沢はいけません。
あとはカリカリでも食ってなさい。
カリカリもお高いやつ食べてるんですから。
また今度つってきてあげましょうね。

もうすぐお盆休みですね。
今度は何つりしようかな。



猫三郎

2022-08-01 | 生き物



今年、5月28日土曜日の事。
嫁さんから電話がありました。
つりに行っている最中に嫁さんから連絡とか、滅多にないんですけどね。
なのですごく嫌な予感がしました。
恐る恐る電話に出てみると、

「家の壁の狭い隙間に弱った猫ちゃんがいる」

は?猫ちゃん?
「声掛けてみ」っていいました。
するとかなり弱っているのか、「もぞもぞ」するだけとの事。
「なんかエサでつってみ」
嫁さんが私の晩酌のサラミを壁の隙間に投げ入れると、弱々しく食べると。
その後2~3本追加で投げ込むと、本当に弱々しくも食べているようでした。
あんな狭い所で死なれちゃったら困りますのでね。
そのうち出ていくでしょう。
私も嫁さんもそんな軽い気持ちだったんですけどね。
それからは誰もが予測できるご想像通りの展開に…。

翌日も、その翌日も、全く出ていかない。
壁の隙間にじっとしているんです。
かわいそうに思った嫁さんが壁の上から私のおつまみやハムの切れ端を落とすと、
ぱくぱくと食べる。
朝も昼も夜も、雨の日も風の日も、我が家の狭い敷地内から出て行かないんです。





どうしよう。
私のお家は住宅街の真ん中。
ご近所様が野良には異常と言える程、とてもお厳しいのです。
猫を見た、前の家のだんなさんが来て、「俺が蹴っ飛ばして追い出してやる」
嫁さんは「そんな事はやめてください」とお願いをし、
お隣の家のだんなさんは「野良は困る。保健所に連絡する。」

我が家としても、どうする事もできずに困っておりました。





そのうち猫ちゃんは家の裏の窓からじっと覗くようになり。
無視しても全然出て行ってくれない。
狭い我が家の敷地内から一歩も出ていかない感じでしたね。

窓の外の猫ちゃん、相当弱っているご様子でした。
縄張り争いで負けたのでしょうか。
左の頬から血が滲んでいました。
お鼻の頭にも傷、尻尾は折れ、骨と皮だけのように痩せて、すごく汚れていて。
生きる事に精一杯で、毛繕いもしていないのでしょう。
全身の毛はボサボサ。
見れば見るほど哀れに思えてきます。





そのうち、会社で仕事をしていても気になってしょうがなくなってしまいました。
何日かその姿を見ていると、なんだか不憫で不憫で…
境遇を思うと泣けてくるんですよね。
その時、覚悟を決めましたね。
うちの子にしてしまおうと。

翌朝、お厳しいご近所さま4軒に筋を通しに挨拶に行きました。
「猫ちゃん、うちで責任を持って家の中で飼いますので」
「捕まえるまでは、この辺をうろつくかもしれないですが大目に見てください」
そしてご挨拶を済ませ、今度は市の動物愛護センターへ。
なんでも、無償で捕獲器の貸与をしているとか。
使い方を教わり、早速自宅で捕獲器を設置してみました。
結構時間が掛かりますよ…センターの人から言われたのですが…
なんと仕掛けて3分で入ってしまいました。





暴れる事もなく、泣き叫ぶ事もなく。
イカ耳になってじっと大人しく佇んでおりました。
捕獲器をまるごと布で包み、動物病院へ直行です。
予め野良でも受け入れてくれるか確認していましたので、
すんなり先生に診て頂けまして助かりました。
まずは男の子なら去勢、女の子なら避妊手術をしなくちゃですね。
そしてワクチンと各種検査と爪切りをお願い致しまして。
1週間ほど入院との事でしたね。

その間に受け入れ準備を始めました。
3段ケージ、猫トイレ、猫砂、ご飯におやつ、持ち運び用キャリーケース、
ペットシーツに食事と水飲みのお皿…等々。
猫ちゃんを飼う事は初めてなので、ネットでお勉強、家の中のレイアウト変更。
そして8日後、病院から連絡があり、猫ちゃんを引き取ってきました。
男の子でした。
幸い、感染症も病気も一切ないとの事で安心しました。
病院の先生から言われました。
私と嫁さんに、「お父さん、お母さん、お子さんに何か困った事があれば、すぐ相談して下さいね」
…お父さん、お母さん、お子さん…ずっしり響きましたね。
なんだか不安と期待とで妙な気分でしたね。
うちのお兄ちゃんが生まれて、初めて退院後に我が家へ迎え入れた日を思い出しました。
そわそわすると言うかなんと言うか。
既に上級モデルの新品の竿とリールがセットで買えるくらいの出費でしたね。
もう後戻りできない。

猫ちゃんの名前を決めなくちゃ。
我が家には亀ちゃんが2匹います。
亀吉と亀次郎。
かねてより「3匹目が来たら亀三郎だね」なんてお話していましたが、
3匹目は亀ではなく猫ちゃんでした。
なのでお名前は「猫三郎」としました。

それからは毎日、猫三郎中心に生活が回り出しました。
ご飯に排泄物の後始末が結構大変でして。
幸い全く鳴かない子なので夜はゆっくりと寝る事ができます。
ご飯は良く食べます。
ただ、病院の先生が仰るには7~8才の成猫との事。
しかも今まで人に飼われた形跡がない完全アウトローな子。
果たしてこれから心を開いてくれるかどうか。
来る日も来る日も嫁さんが猫三郎に言い聞かせます。
「もうあなたは家の子なんだからね」
心が通じているのかどうかさっぱりわかりません。
犬と違って表情で汲み取る事が難しいですね、猫ちゃんは。





家の子になって2ヶ月。
頬と鼻の傷が治り、だいぶふっくらとしてきました。
でも肘から下は飼い猫のそれではなく、アウトローな脚をしています。
随分あちこち歩いてきたのでしょう、焼けただれているような。
少しずつケージの外へ出て家の中の探検もし始めました。
お陰で家の中あちこちで粗相の連続。
テレビの裏、ゴミ箱の影、玄関、テーブルの下…
毎日毎日、あちこちにする排泄物処理との戦いです。
早くトイレ覚えてくれませんかね。

時折、頭はナデさせてくれますが、ほぼ猫パンチを食らいます。
どこから流れてきたんでしょうね、猫三郎。
雑種ですし見た目もあまり良くないけど、
既に我が家では居る事が必然な家族となりました。
アウトロー時代を早く忘れて、幸せな人(猫)生が送れるよう、
私達家族が一所懸命お手伝いをさせて頂きます。
まぁ新鮮なお魚は沢山食べられますよ。
元気に長生きしてくれる事を願っています。