安全保障関連法案が可決されました。
強行採決でしょうか。意見が分かれ話し合いに及ぶもお互い妥協点が見つからず。ならば民主主義の大前提に於いて多数決で決める。これが強行採決ならば一体どうしたら良いのか。
暫く注目して見てきましたが、個人的には完璧な法案ではないけれど現状では良かったと思っている。
野党は「戦争法案である」と徹底抗戦したが果たしてどうなのか。
日本は70年間戦争を起こす事無く平和に繁栄してきた。
これは本当に素晴らしい事である。誰も戦争なんかしたくない。平和が一番に決まっている。
しかし時代の流れと共に刻一刻と日本を取り巻く世界情勢、周辺環境が変わりつつある。
昨今、明らかに他国の脅威が高まっているのは周知の事実。
大国による南沙諸島埋め立て、尖閣問題、身近な所では小笠原沖のサンゴ密漁だって然り。日本の国益に反する事象ばかり。
話し合いでなんとかなるのか?なるわけがない。世の中には話し合いが通じる人とそうでない人がいる。国とて同様、話合いにならない国家が溢れている。
鍵を掛けなければ物は盗まれないのか?警察がいなければ犯罪は無くなるのか?武器を無くせば戦争は起こらないのか?
否…鍵も警察も武器も抑止力では。反対反対と訴えている人たちは本当に話し合いで平和を維持する事が可能と考えているのか。
シリアからの憐れな大量の難民を見るがよい。原因を起こした例の国は話し合いでなんとかなる国なのだろうか。
はっきり言って日本は諸外国から甘く見られている。
強気で接すれば引く国であると。
70年前にGHQから与えられた憲法では対処しきれない事態があり過ぎる。
形骸化した9条ではこれからの日本の尊厳、国民の利益、人権は守りきれないのではないか。
「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明確な危険がある」場合の行使。
確かにこれに伴い、同盟国の援護、支援で自衛隊が赴けば、例え後方支援に徹していても敵国からの攻撃はありうる。勿論それに対し反撃。これは戦争かと言えば戦争だろう。
自衛隊員のリスクは高まると言える。
現状通りと周辺状況の変化とを天秤にかけ、そういう事態にならない為の抑止力として今法案が必要と考えたのではないか。
憲法学者の90%が違憲と唱えた。しかしこれが違憲というなら自衛隊の存在も違憲であるはず。
同じく憲法学者の60%が自衛隊の存在は違憲であるという。
憲法学者は憲法の内容のみを精査するに違憲と判断している。彼らにしてみればこれは至極当然の事。
しかし自衛隊の存在や個別的自衛権は野党も認めている。違憲であるはずなのにである。
それは何故か?
答えは一つ、自衛隊は必要と考えているからだ。
自衛隊が無ければ国益を失すると思っている。だからそこには突っ込まない。
憲法学者は国益の事は考えていない、憲法の中身だけを精査しているからの答えである。彼らは彼らの中で仕事をし、これは正しい事なのかもしれない。
自衛隊の動かし方云々の集団的自衛権の違憲を問うならば、自衛隊は違憲かどうかの原点から話あうべきではないのか。
自衛隊は違憲だが必要だからセーフ、集団的自衛権は違憲だからアウト。
もうひとつ、個別的自衛権は違憲だけど必要だからセーフ、集団的自衛権は違憲だからアウト。
非常に首を傾げる。
だいたいに於いて今後も個別的自衛権のみで対処するならば(違憲か合憲かは別にして)、GDP比率1%の軍事費で今後も大丈夫だと?同盟国の抑止力無しで我が国民の生命、自由、幸福を守れると?
それとも大増税して財源確保し、GDP比3%、4%と世界水準まで増やしますか?永世中立国のスイスの様に国民全て軍人の思想を持ちますか?核武装もしなければいけませんか?
今までの憲法解釈すら矛盾している事があると言えませんか?与党は改憲してから法案成立を目指したら万全だった。しかし周辺脅威がそこまで迫っている為に時間的猶予が無いと考えたのか。焦ったのか。同盟国の圧力か。
憲法とは国が存続する上での根幹で最重要であるが、憲法を遵守して国益を損ない、国が滅ぶよりは、破って国民の為になる方が良い。極論ですかね。
しかしメディアで幾度となく映し出された国会前のデモが異様に感じた。
彼らは「集団的自衛権」に異を唱え、訴える人達である。
デモが悪いと言っているのではない。
彼らの訴える内容の骨組み根底には一体何があるのか。
それは絶対に日本の行く末を案じる前提とした訴えでなければならない。
「日本を良くする為に」でなければならない。
愛国心もあるだろう。
しかし、国旗を持っている人が誰一人居ない。
日本の為を思っての行動ではないのか?そうと信じたいが、どうしてもそう見えない。
我々は日本を思っての行動です。しかし日本国旗は嫌いです。国歌も嫌いです。
なんなんですかね?
思うに左側の人たちの中に、本当に日本を恨み、衰退させ、転覆させようとする思想の人間達が大勢混じっているような気がする。
それは日本国籍、外国籍問わず。工作員の背乗りもいるかもしれない。
むしろその人達が主導し主体ではないかと思わせる。
ここが個人的に異様に感じる事由なのかもしれない。
反対に安全保障法制賛成側は大量の国旗を携えてのデモである。
こちらも平生ならば異様と感じるかもしれないが、今回ばかりは反対派よりもよほど健全に見える。
メディアも都合が悪いのか、報道しない自由を行使し、これを露出させてはいないが。
報道は一方向の意見だけでは無く、公平、公正、中立が望ましいが、まぁ無理かな。偏向報道はマスゴミであるが故でしょう。
どうせデモをするなら日本を脅かす国に対してしたら如何か。脅かす国の大使館前でデモしたら如何か。国内より国外へ向けてデモをしたら如何か。尖閣諸島、ガス田開発、スプラトリー、竹島、北方領土…容認出来ない事は山積みだ。例えしたとしてもまた此処で報道しない自由の発動でしょうけど。
そう言えば国連は必ずしも中立では無いなどと発言した国連事務総長のパンギ…
…もういいか。
思う事は沢山あるけれど、なんか終わらなくなりそうなのでもうやめましょうかね。
いずれにしても平和が一番。70年前から続く平和、これから未来、それを維持する為に、この法案成立が良い方向に機能する事を願うばかりである。
勝手なひとりごとでした。
さて、どっか釣りにいこうかな。