アンソロジー作品『フィリップ・マ-ロウの事件(原題:Raymond Chandler's Philip Marlowe a Centennial Celebration)』を読みました。
『トライ・ザ・ガール―チャンドラー短篇全集〈2〉』に続きハードボイルド小説です。
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1939年、一人のヒーローが誕生する。
作家レイモンド・チャンドラーの手によって生を受けたこの私立探偵は圧倒的な支持を受け、以後20年間にわたって活躍した。
その名はフィリップ・マーロウ...ハードボイルドの枠を超え、時代を超えて支持されてきたヒーローを現代の気鋭ミステリ作家たちが甦らせる、画期的トリビュート・アンソロジー!
チャンドラー自身の手になる唯一のマーロウもの短篇「マーロウ最後の事件」収録。
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レイモンド・チャンドラー生誕百年を記念して出版された『フィリップ・マーロウの事件1』と『フィリップ・マーロウの事件2』に収録されていた24篇から16篇をセレクトして日本独自に編纂した作品です。
■完全犯罪(原題:The Perfect Crime) マックス・アラン・コリンズ(著),田口俊樹(翻訳)
■黒い瞳のブロンド(原題:The Black-eyed Blonde) ベンジャミン・M・シュッツ(著),木村二郎(翻訳)
■グレースをさがせ(原題:Saving Grace) ジョイス・ハリントン(著),嵯峨静江(翻訳)
■マリブのタッグ・チーム(原題:Malibu Tag Team) ジョナサン・ヴェイリン(著),真崎義博(翻訳)
■悲しげな眼のブロンド((原題:Sad-eyed Blonde)) ディック・ロクティ(著),石田善彦(翻訳)
■ディーラーの選択(原題:Dealer's Choice) サラ・パレツキー(著),山本やよい(翻訳)
■レッド・ロック(原題:Red Rock) ジュリー・スミス(著),長野きよみ(翻訳)
■国境の南(原題:The Deepest South) パコ・イグナシオ・タイボ二世(著),長野きよみ(翻訳)
■街はジャングル(原題:In the Jungle of Cities) ロジャー・L・サイモン(著),木村二郎(翻訳)
■スター・ブライト(原題:Star Bright) ジョン・ラッツ(著),大井良純(翻訳)
■ロッカー246(原題:Locker 246) ロバート・J・ランディージ(著),菊池よしみ(翻訳)
■苦いレモン(原題:Bitter Lemons) スチュアート・M・カミンスキー(著),木村二郎(翻訳)
■東洋の精(原題:Essence D' Orient) エドワード・D・ホック(著),木村二郎(翻訳)
■職務遂行中に(原題:In the Line of Duty) ジェレマイア・ヒーリイ(著),菊池よしみ(翻訳)
■悪魔の遊び場(原題:The Devil's Playground) ジェイムズ・グレイディ(著),木村二郎(翻訳)
■マーロウ最後の事件(原題:The Pencil) レイモンド・チャンドラー(著),稲葉明雄(翻訳)
■著者紹介
レイモンド・チャンドラーが生み出した私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズの公認続編を集めた作品集……レイモンド・チャンドラーの作品に敬意を払いつつも、それぞれの作家の個性や視点が反映されていて愉しめましたね。
イチバン印象に残ったのは、現金輸送車強盗事件で殺害された警備員に対する保険調査を依頼されたマーロウが事件に隠された真実に気付くという展開で、最もミステリ色が強いジェレマイア・ヒーリイの『職務遂行中に』かな、、、
その他で印象に残ったのは、
実際に起こった事件、殺人の可能性を色濃く残すテルマ・トッド事件に基づいて描かれたマックス・アラン・コリンズの『完全犯罪』、
彼女はノーマ・ジーン(マリリン・モンローの本名)だったの!? と知ることになるエンディングが印象的なジョン・ラッツの『スター・ブライト』、
ナイトクラブで歌う東洋の女(朝鮮人)からの依頼により、彼女の弟が巻き込まれた事件に関わることになるエドワード・D・ホックの『東洋の精』、
ドライブインで強盗団に軟禁されるという災厄にマーロウが巻き込まれ、エンディングが粋に感じるジェイムズ・グレイディの『悪魔の遊び場』、
組織から足を洗おうとして殺し屋に追われているという男を助けることになったマーロウが事件に巻き込まれる……本家本元による最後のフィリップ・マーロウ作品(著者の死後の発表)であるレイモンド・チャンドラーの『マーロウ最後の事件』、
かなー マーロウの探偵人生を様々な角度から愉しめるという点では興味深い一冊でしたが、全く別々の作家によって描かれているので、作品によって大きく好みが分かれましたね。
『トライ・ザ・ガール―チャンドラー短篇全集〈2〉』に続きハードボイルド小説です。
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1939年、一人のヒーローが誕生する。
作家レイモンド・チャンドラーの手によって生を受けたこの私立探偵は圧倒的な支持を受け、以後20年間にわたって活躍した。
その名はフィリップ・マーロウ...ハードボイルドの枠を超え、時代を超えて支持されてきたヒーローを現代の気鋭ミステリ作家たちが甦らせる、画期的トリビュート・アンソロジー!
チャンドラー自身の手になる唯一のマーロウもの短篇「マーロウ最後の事件」収録。
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レイモンド・チャンドラー生誕百年を記念して出版された『フィリップ・マーロウの事件1』と『フィリップ・マーロウの事件2』に収録されていた24篇から16篇をセレクトして日本独自に編纂した作品です。
■完全犯罪(原題:The Perfect Crime) マックス・アラン・コリンズ(著),田口俊樹(翻訳)
■黒い瞳のブロンド(原題:The Black-eyed Blonde) ベンジャミン・M・シュッツ(著),木村二郎(翻訳)
■グレースをさがせ(原題:Saving Grace) ジョイス・ハリントン(著),嵯峨静江(翻訳)
■マリブのタッグ・チーム(原題:Malibu Tag Team) ジョナサン・ヴェイリン(著),真崎義博(翻訳)
■悲しげな眼のブロンド((原題:Sad-eyed Blonde)) ディック・ロクティ(著),石田善彦(翻訳)
■ディーラーの選択(原題:Dealer's Choice) サラ・パレツキー(著),山本やよい(翻訳)
■レッド・ロック(原題:Red Rock) ジュリー・スミス(著),長野きよみ(翻訳)
■国境の南(原題:The Deepest South) パコ・イグナシオ・タイボ二世(著),長野きよみ(翻訳)
■街はジャングル(原題:In the Jungle of Cities) ロジャー・L・サイモン(著),木村二郎(翻訳)
■スター・ブライト(原題:Star Bright) ジョン・ラッツ(著),大井良純(翻訳)
■ロッカー246(原題:Locker 246) ロバート・J・ランディージ(著),菊池よしみ(翻訳)
■苦いレモン(原題:Bitter Lemons) スチュアート・M・カミンスキー(著),木村二郎(翻訳)
■東洋の精(原題:Essence D' Orient) エドワード・D・ホック(著),木村二郎(翻訳)
■職務遂行中に(原題:In the Line of Duty) ジェレマイア・ヒーリイ(著),菊池よしみ(翻訳)
■悪魔の遊び場(原題:The Devil's Playground) ジェイムズ・グレイディ(著),木村二郎(翻訳)
■マーロウ最後の事件(原題:The Pencil) レイモンド・チャンドラー(著),稲葉明雄(翻訳)
■著者紹介
レイモンド・チャンドラーが生み出した私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズの公認続編を集めた作品集……レイモンド・チャンドラーの作品に敬意を払いつつも、それぞれの作家の個性や視点が反映されていて愉しめましたね。
イチバン印象に残ったのは、現金輸送車強盗事件で殺害された警備員に対する保険調査を依頼されたマーロウが事件に隠された真実に気付くという展開で、最もミステリ色が強いジェレマイア・ヒーリイの『職務遂行中に』かな、、、
その他で印象に残ったのは、
実際に起こった事件、殺人の可能性を色濃く残すテルマ・トッド事件に基づいて描かれたマックス・アラン・コリンズの『完全犯罪』、
彼女はノーマ・ジーン(マリリン・モンローの本名)だったの!? と知ることになるエンディングが印象的なジョン・ラッツの『スター・ブライト』、
ナイトクラブで歌う東洋の女(朝鮮人)からの依頼により、彼女の弟が巻き込まれた事件に関わることになるエドワード・D・ホックの『東洋の精』、
ドライブインで強盗団に軟禁されるという災厄にマーロウが巻き込まれ、エンディングが粋に感じるジェイムズ・グレイディの『悪魔の遊び場』、
組織から足を洗おうとして殺し屋に追われているという男を助けることになったマーロウが事件に巻き込まれる……本家本元による最後のフィリップ・マーロウ作品(著者の死後の発表)であるレイモンド・チャンドラーの『マーロウ最後の事件』、
かなー マーロウの探偵人生を様々な角度から愉しめるという点では興味深い一冊でしたが、全く別々の作家によって描かれているので、作品によって大きく好みが分かれましたね。
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