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『無病息災エージェント』 大沢在昌

2023年03月29日 21時40分09秒 | ■読書
大沢在昌の連作ミステリ短篇集『無病息災エージェント』を読みました。
『悪人海岸探偵局』、『標的はひとり』、『冬の保安官 新装版』、『らんぼう』に続き、大沢在昌の作品です。

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国際的なガードマン会社の日本支社長クリスは、仕事が嫌いで遊び好き。
美人秘書の慶子に尻を叩かれてシブシブ出動、VIPの警護に走るが…。
シティ派ユーモア・サスペンス。
(解説・清水谷 宏)
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1987年(昭和62年)に『危険を嫌う男』というタイトルで刊行された作品… イギリス人と日本人のハーフで、要人警護システム(V・G・S)社の日本支社長クリストファー(クリス)・ヨシオ・ウォーカーを主人公とした、いやいやクリスシリーズの第1作です。

 ■一兆ドルの頭脳
 ■十万本をとり返せ!
 ■散りすぎた男
 ■もっとも危険なパースン
 ■十二点鐘が鳴る時
 ■「警官嫌い」殺人事件
 ■国籍のないスパイ
 ■解説 清水谷宏

世界各地に支社を持つ国際的なガードマン会社・要人警護システム(V・G・S)社の日本支社長のクリスは、日英の混血でハンサムな青年… ところが遊び好きで仕事大嫌い人間ときているから、美人秘書の慶子は気を抜いていられない、、、

一兆ドルの頭脳を持つエレクトロニクスの権威、毛生え薬の秘密を抱えた薄ハゲの元C・I・A局員など、世界からやってくる要人をめぐって巻き起る騒動… 洒落た感覚で描くユーモア・サスペンス。

軽ーい、むっちゃライトな感覚で読めるユーモアたっぷりのサスペンスでサクサク読めましたね… 気分転換にイイ感じかな、、、

ちなみに、各短篇のタイトルですが、

『一兆ドルの頭脳』はレイ・デントン著の『十億ドルの頭脳』、

『十万本をとり返せ!』はジェフリー・アーチャー著の『百万ドルをとり返せ!』、

『散りすぎた男』はアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『知りすぎた男』、

『もっとも危険なパースン』はギャビン・ライアル著の『もっとも危険なゲーム』、

『十二点鐘が鳴る時』はアリステア・マクリーン著の『八点鐘が鳴る時』、

『「警官嫌い」殺人事件』はエド・マクベイン著の『警官嫌い』、

『国籍のないスパイ』はJ・M・ジンメル著の『白い国籍のスパイ』

と、有名な映画や小説のパロディになっているそうです… 洒落っ気たっぷりなところも良いですね。

続篇もあるようなので、機会があれば読んでみたいと思います。

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