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『われは歌えどもやぶれかぶれ』 椎名誠

2024年11月16日 20時34分43秒 | ■読書
椎名誠のエッセイ集『われは歌えどもやぶれかぶれ』を読みました。
椎名誠の作品は先月読んだ『おなかがすいたハラペコだ。』以来ですね。

-----story-------------
ピロリにコロナに熱中症 もう、怖いものはありませんな
やぶれかぶれなシーナの日常

モノカキ人生も40年を過ぎると体のあちこちにガタが出てくる。
おかげで長旅はおっくうになるし草野球では長打が打てないし、極悪ピロリ菌や不眠症のせいで若い頃は無縁だった通院が日課に……と、こぼしつつも痛飲はやめられず、シメキリ地獄に身を委ねてせっせと原稿を量産し、食が細くなったことを自覚しながらつい大盛りを頼んでしまう、やぶれかぶれのシーナの日常がみっちり詰まった一冊。
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までの期間、毎日新聞出版発行の週刊誌『サンデー毎日』に2016年(平成28年)8月から2017年(平成29年)10月に連載されたエッセイを収録して、2018年(平成30年)に刊行された作品です。

 ■極悪ピロリ完全掃討戦記
 ■標高二万七〇〇〇メートルの山
 ■こんな話でいいのだろうか
 ■サスペンストイレ
 ■あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■文庫解説と暴露と告発 竹田聡一郎

〈このタイトルは室生犀星が「純文学誌」に書いた小説をぼくが高校生のときに授業中に読んでいて──小便がでなくて苦悩するこの小説に首をかしげていたものだ。尿が出ない苦悩、なんて高校生には意味がわからなかった。今は前立腺肥大によるものと理解できる。そのときの犀星は72歳でいまのぼくがそれと同じだ〉。

極悪ピロリ菌掃討作戦を決行するも、思いもかけぬ困難が待ち受けたり、昔の旅のアレコレも「もう二度と行かないだろう」という苦い述懐になったり……シーナさんの日常と非日常。

人間ドック受検時の不安や、食が細くなったのについつい大盛りやセット物を注文したりすること、新幹線や電車、バス等の隣の席の客問題、エアバッグへの不安 等々、やぶれかぶれなシーナさんの経験は、自分の日々の体験と重ね合わせながら読めて面白かったですねー 美味しそうな麺類の話題も印象的でした……美味しいワンタンメンやソバを食べたくなりました、、、

忘れられないのは……中国での壁、床、天井がウジ虫だらけのトイレ事情のエピソード、恐ろしすぎて頭から離れませんね。

相変わらずですが……シーナワールド全開のエッセイで愉しめました、、、

肩の力を抜いてリラックスして読めるんですよねー 気分転換にもってこいですね。

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