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『眺めのいい部屋』 渡辺一枝

2018年02月06日 22時01分00秒 | ■読書
「渡辺一枝(わたなべ いちえ)」のエッセイ『眺めのいい部屋』を読みました。


夫である「椎名誠」のエッセイで、何度も登場しているのですが、「渡辺一枝」の作品を読むのは初めてですね。

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ティーマフィンが好き、懐中時計が好き、チベットが好き、そしてパウル・クレーが好き。
気ままなくらし、家族との語らい、旅の思い出などから綴った36編のエッセイは、「一枝さん」の一途で熱い思いが伝わってくるものばかりです。
「椎名誠さん」の写真と「沢野ひとしさん」のイラストが、「一枝さん」のさりげなくやさしい心をライトアップします。
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「椎名誠」写真と、「椎名誠」の親友「沢野ひとしさん」のイラストが、ふんだんに使われているのですが… ほとんどが本文とは関係なく登場するので、ちょっと不思議な雰囲気が漂う作品にでしたね。

 ■朝はやっぱりこれ
 ■少年のお弁当
 ■逢ひみての
 ■いも神様
 ■手の平の地球
 ■斎藤さんの本棚
 ■元気の素は、お灸です。
 ■玉葱こそスターです。
 ■風邪にマンダラ
 ■風の国で風を聴く ほか


「椎名誠」の私小説やエッセイで描かれた家族のエピソードが、妻である「渡辺一枝」の立場から描かれている場面があり、「椎名誠」の著書の裏側を見ることのできたエッセイでしたね… 同じエピソードでも、「椎名誠」の豪快なイメージの文書とは異なり、女性らしい繊細な細部にわたる描写が特徴で、独特の余韻が残る作品でした。

椅子や机、書棚、長靴、財布、懐中時計、本、帽子 等の拘りの逸品に関するエッセイも良いのですが… 秀逸だったのは食に関するエッセイ、、、

読んでいると、食べたくなって涎を垂らしそうになっちゃいました… ティーマフィン、手作りのお弁当、玉葱の料理、羽二重餅等々、ホントに垂涎しちゃうエッセイでしたね。


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