いやぁ、レモンポップ、強かったですねぇ。距離不安説を覆す逃げ切り完勝でした。中心視したテーオーケインズもよく頑張って、馬券も獲れそうかと思った瞬間に人気薄のウィルソンテソーロに差されてしまって……がっくりでした。この馬、レース直前では⑬人気だったのですが(結果的には⑫人気)、9Rで⑪人気の馬が来ていて、⑨⑪⑬⑮人気の筋は穴馬として買っておいてしかるべきところだったんですが(詳しくは、下の「わたり理論」を参照してください)、⑨人気のドゥラエレーデは買ったものの、⑪人気のメイクアリープの方をとって、⑬人気だったこの馬は切ってしまったんですよねぇ。「機械的」に買わなかった “天罰” でしょうか。軸馬が外れてるんで、そもそも「不正解」でしたが、それにしても大きな配当でした。またがんばります。
「わたり理論」 補足と振り返り - Winning Ticket for All Vol.2 (goo.ne.jp)
今日は日曜の阪神ジュベナイルフィリーズを検討してみます。去年は①人気のリバティアイランドが破格の強さでしたが、だいたい隔年で①人気馬が馬券外に敗れていて、今年は①人気が来ない年に当たるので、昨日のような大万馬券まではどうかと思いますが、とても本命決着とはいかないと見立てています。
阪神ジュベナイルF【2023年12月10日阪神11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
阪神ジュベナイルフィリーズの過去10年データ、好走馬一覧(2023年12月10日阪神11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
26頭も登録していて多数除外が出そうですが、順を追って、まず主要馬の持ち時計を見てみます。
1)持ち時計
過去10年はこの時期らしくすべて良馬場で施行されていて、勝ち時計の平均は1分33秒79、上がり脚の平均は34.52秒です。目安としてマイル時計が1分33秒台、上がり脚が34.0前後であれば「有資格者」ということになります。新馬勝ちで臨んでくるような馬もいて、戦歴が浅く、実力の程は未知数ですが、以下にマイル時計上位の馬たちを並べてみます(〇数字は人気順)。
・キャットファイト 23/09/09中山 稍 アスター賞 ④1着 1分33秒1 33.7
・アスコリピチェーノ 23/08/27新潟 良 新潟2歳S ①1着 1分33秒8 33.3
・ボンドガール 23/10/07東京 良 サウジRC ①2着 1分33秒7 34.1
・ステレンボッシュ 23/11/19東京 良 赤松賞 ①1着 1分33秒8 33.6
・サフィラ 23/10/28東京 良 アルテミS ②2着 1分33秒9 33.4
・タガノエルピーダ 23/10/14京都 良 新馬 ②1着 1分34秒3 33.5
・コラソンビート 23/06/25東京 良 未勝利 ①1着 1分34秒6 35.9
・ビーグラッド 23/09/10阪神 良 新馬 ①1着 1分34秒8 33.6
マイル以外の他距離組について、1400mでは、
カルチャーデイ 1分20秒4(34.2)、コラソンビート 1分20秒6(33.2)、ドナベティとシカゴスティング 1分20秒5(33.9)、ナナオ 重1分23秒2(33.8)あたり、
1800mでは、
メイショウゴーフル 1分46秒1(35.3)、ルシフェル 1分47秒9(34.0)あたりでしょうか。
過去2年の3着以内馬の前走の時計も比較のために並べてみます(頭の□は着順です)。
<22年>
1⃣①リバティアイランド 22/10/29東京 良 アルテミS ①2着 1分33秒9 33.3
2⃣⑫シンリョクカ 22/10/10阪神 稍 新馬 ④1着 1分36秒6 33.4
3⃣⑩ドゥアイズ 22/09/03札幌 良 札幌2歳S ⑥2着 1分50秒1 36.0
<21年>
1⃣③サークルオブライフ 21/10/30東京 良 アルテミS ⑦1着 1分34秒0 33.5
2⃣⑧ラヴリイユアアイズ 21/11/06東京 良 京王杯2S ③3着 1分21秒6 33.9
3⃣④ウォーターナビレラ 21/11/06阪神 良 ファンタS ②1着 1分21秒1 34.7
リバティアイランドの時計からすると、前走アルテミスS②2着のサフィラは「圏内」にいる一頭と見ていいと思います。赤松賞を勝ったステレンボッシュも時計的に同レベルでしょう。それから新潟2歳Sを①人気で勝ったアスコリピチェーノは上がり脚が魅力ですが、新潟の時計なので少し割引が必要です。むしろ、馬場が早かった9月の中山とはいえ、稍重で33秒台の時計を出したキャットファイトの方が要注意だと思います。あとは、牡馬に混ざってサウジアラビアRCで健闘したボンドガールでしょう。だいたいマイル組ではこのあたりが主力級と思われます。
他距離では、上で 下線を引いたコラソンビートと、全体時計はともかく33.2の上がり脚で新馬勝ちしたアトリウムチャペルが「穴的」存在に見えます。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇アルテミスS 11頭 (サフィラ②2着)
〇ファンタジーS 4頭 (カルチャーデイ⑮1着 ドナベティ⑨2着 シカゴスティング⑫3着 クイックバイオ④7着)
〇サフラン賞 3頭 (スプリングノヴァ⑤1着)
〇札幌2歳S 2頭 (※該当なし)
〇京王杯2歳S 2頭 (コラソンビート①1着)
〇アイビーS 2頭 (※該当なし)
3)血統
ここはサンデー系、キンカメ系などが入り乱れて、特定するのが難しい印象ですが、最後に底力を発揮するノーザンダンサー系の馬だけ拾っておくことにします。
〇父ノーザンダンサー系
・アトリウムチャペル(父ドレフォン)
・キャットファイト(父ディスクリートキャット)
・クイックバイオ(父ブリックスアンドモルタル)
・シカゴスティング(父ロゴタイプ)
〇母父ノーザンダンサー系
・アスコリピチェーノ(母父Danehill Dancer)
・サフィラ(母父Lomitas)
・テリオスルル(母父Medaglia d’Oro)
・ブルーアイドガール(母父Bluegrass Cat)
・ラヴァンダ(母父ベーカバド)
・ルシフェル(母父Exchange Rate)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①前走3着以内
②前走の着差:2着馬に0.2秒以上差、1着馬との差0.1秒以内
③キャリア2、3戦
④3勝馬は過信禁物
⑤アルテミスSの2着以内馬かファンタジーSの1着馬が有力
データ分析:阪神ジュベナイルフィリーズ 今週の注目レース JRA
混戦ですが、前走アルテミスS組が好成績を収めている過去データからは、サフィラを中心視するのが一番妥当ですが、1着のチェルヴィニアには力負けでしたから、前走重賞で上位のボンドガールやコラソンビートの方が実力的には一枚上と評価する方が適切に思います。ただ、アスコリピチェーノを加えた4頭は、人気になるのは確実ですので、次位人気の馬から軸馬を選びたいところです。となると、前走稍重の中山・アスター賞でレコード勝ちしたキャットファイトの末脚が魅力です。関西遠征や多頭数競馬などクリアすべき課題はありますが、6月の新馬戦では完敗したボンドガールやコラソンビートに、今度は肉薄ないし逆転する可能性はあると思います。その他、出走がかなえば、新馬勝ちで臨むことになるアトリウムチャペルとタガノエルピーダの二頭にも注意しておこうと思っています。いずれにしても、実力上位馬に紛れがあれば、ここも昨日に続いて三連が波乱になるかも知れません。
本日もお読みいただきありがとうございました。イクイノックスが引退発表した途端にGⅠ戦が荒れ始めましたので、今週も慎重に検討していこうと思います。今朝も晴天です。一日がんばっていきましょう。