今日は有馬前日の重賞、阪神Cを検討してみます。1400の絶対的存在だったダイヤトニックがターフを去って、短中距離界の力関係はどうなっているのか、注目のレースです。
阪神カップ【2023年12月23日阪神11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
阪神カップの過去10年データ、好走馬一覧(2023年12月23日阪神11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
①人気があまり勝てないレースです。最近10年でも勝ったのはダイヤトニックとグランアレグリアくらいで、このレベルの馬でないと勝つのはおろか、連にも絡めません。今年はけっこう荒れるんじゃないかという感じがします。早速、過去10年の3着以内馬の傾向を見ていきます。
1)前走(ステップ)※( )内は今回該当する馬です
〇マイルCS 11頭 (エエヤン⑩10着 ダノンスコーピオン⑮13着)
〇オーロC 3頭 (グレイイングリーン⑨2着 ルプリュフォール⑤5着)
〇スワンS 2頭 (ウイングレイテスト⑩1着 ララクリスティーヌ⑥2着 ロータスランド⑪3着
ウインマーベル⑦5着 グレナディアガーズ②6着)
〇秋華賞 2頭 (※該当なし)
〇京阪杯 2頭 (エイシンスポッター⑥3着)
〇スプリンターズS 2頭 (※該当なし)
2)性齢 ※頭数は延べ数
〇3歳 8頭 〇4歳 6頭 〇5歳 10頭 〇6歳 3頭 〇7歳 3頭
/◇牝馬 5頭 ◇騸馬 1頭
世代的には5歳ですが、近年は3歳馬と牝馬の活躍が目立ちます。マイルCSからの臨戦となる3歳のエエヤンは、初距離ですが、データ的には意外にやれるのかもしれません。牝馬3頭(ママコチャ、ララクリスティーヌ、ロータスランド)もけっこう強力です。
3)血統
父系はさておき、母系のMr.Prospectorが目に留まります。この血脈で該当するのは、以下のとおりです。
母父 Mr.Prospector系
・エエヤン:父シルバーステート(ディープの子)/母父ティンバーカントリー(ミスプロの孫)
・グレナディアガーズ:父Frankel(ノーザンダンサー系)/母父Harlington(ミスプロの曾孫)
・ママコチャ:父クロフネ(ノーザンダンサー系)/母父キングカメハメハ(ミスプロの孫)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
①キャリア28戦以上は苦戦
②重賞成績2着以上
③GⅠで8着以内
④近年は前走距離1400超の方がやや優勢
上の4条件をすべて満たすのは、ダノンスコーピオンとホウオウアマゾンです。
5)宮田式バイオリズム
最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を挙げておきます。
・ウインマーベル 4・4・3・8
・ダノンスコーピオン 4・0・2・7
・ピクシーナイト 3・2・1・7
・ホウオウアマゾン 3・4・2・10
・ロータスランド 6・4・2・11
浮上するのはダノンスコーピオンです。NHKマイルを勝つとその後ダメになる馬の典型のような近走の成績ですので、今回もたぶん人気にならないと思いますが、前走マイルCSを叩いて変わり身があれば、GⅠの舞台で同世代のセリフォスらとしのぎを削ってきた馬ですから、決して見限れないと思います。ここは追い切り具合を確かめながら改めて注目してみたい感じがします。あとは、近走の充実ぶりで言えば、スプリンターズSを制したママコチャも、むしろ1400の方が適距離でしょうし、ウイングレイテスト、ララクリスティーヌらの好調ぶりも目立ちます。穴っぽい感じがするのは、一昨年2着のホウオウアマゾンやウインマーベルあたりでしょうか。外国人(ムーア)が乗るならグレナディアガーズも軽視は禁物です。
……という具合に、ここは何が来ても驚けない好メンバーが揃いましたので、調教具合や当日の阪神の枠連の動きを追いながら中心馬を特定していこうと思います。翌日のグランプリの資金稼ぎになるかどうか。
明日は、今週の追い切り情報を集約してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。寒波襲来で寒い週末になりそうですが、今日もまた一日がんばりましょう。