今日は土曜東京の重賞、富士Sを検討してみます。来月のマイルCSの重要な前哨戦のひとつで、メンバーを見渡すと、安田記念の上位馬2頭が強そうな感じです。となると、マイラー勢の勢力図は春からあまり変わりなしということになりますが、本番は次で、幾分余裕残しの仕上がりだとすれば、夏の上がり馬に割って入る余地が全然ないとも言えません。はたしてそんな馬が現れるかどうか。過去10年間の3着以内馬の傾向を見ながら、波乱を演出しそうな馬を見つけてみたいと思います。
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇安田記念 7頭(ソウルラッシュ②3着 セリフォス③5着
エアロロノア⑯10着 レッドモンレーヴ⑩11着)
〇京成杯AH 4頭(タイムトゥヘヴン⑭2着)
〇ヴィクトリアM 3頭(※該当なし)
〇NHKマイルC 2頭(※該当なし)
〇札幌記念 2頭(※該当なし)
〇関屋記念 2頭(ジュンブロッサム①3着 ロジリオン⑤4着 メイショウシンタケ⑫10着 パラレルヴィジョン⑦14着)
〇セントライト記念2頭(※該当なし)
ちなみに間隔では、中5・6ヶ月が多く、中5週が続くといったところですので、春のGⅠ戦を走った安田記念組の4頭と前走京成杯AH(タイムトゥヘヴン)あたりが好ローテです。
2)性齢 ※頭数は延べ数
〇3歳 7頭 〇4歳 12頭 〇5歳 10頭 〇6歳 1頭
/◇牝馬 6頭 ◇騸馬 なし
4歳と5歳の対決に3歳がどこまで加われるかでしょう。6歳以上は苦戦しそうです。人気が予想される6歳のソウルラッシュはデータ上は苦しい感じです。
3)血統
概してディープインパクトなど父サンデー系が強いレースですが、ここ3年はロードカナロア産駒の好走が目立ちます。これに着目して該当馬を挙げると、次の2頭です。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・タイムトゥヘヴン :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父アドマイヤベガ(サンデーサイレンス)
・レッドモンレーヴ :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
父キングカメハメハ系と見れば、エアロロノア ソウルラッシュ ロジリオン も同系です。
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 上位人気(⑤人気以上)馬中心:⑥人気以下は苦戦
② 上位人気の牝馬に要注意:⑤人気以内の牝馬の複勝率66.7%
③ 6歳以上馬苦戦
④ 距離短縮組は侮れず
⑤ 前走1600組はマイルGⅠか関屋記念、京成杯AHが優勢
当日の人気次第ですが、前走1600組からはセリフォス、ジュンブロッサム、ロジリオン、レッドモンレーヴ、距離短縮組からはアルナシームとゴンバデカーブースあたりでしょうか。該当馬が多くてやや絞りづらい感じです。
5)宮田式バイオリズム◎
・コムストックロード 2・3・3・18
・ジェイパームス 4・0・1・2
・タイムトゥヘヴン 2・3・2・24
・バルサムノート 4・1・1・7
・ミシシッピテソーロ 4・1・0・14
・ロジリオン 2・2・1・4
6)結 論
最初に触れたように、安田記念3着のソウルラッシュと同5着のセリフォスが強いと見るのが妥当ですが、データ的に上に名前が複数回出てくるのがロジリオンです。NHKマイルCで3着した後の2戦で①人気に支持されながらともに4着。底が見えた感じもしますが、東京コースは2・1・1・1と得意にしていますし、3歳の伸びしろを考えると、二強に対抗し、場合によっては逆転も可能なのはこの馬かなと思えます。あとは、同じ3歳のゴンバデカーブースも差はありませんし、去年のこのレースでナミュールの2着だったレッドモンレーヴもまだ見限れません。その他、3連勝中のジェイパームスと末脚の光るジュンブロッサムがこのメンバーに入ってどこまでやれるかでしょう。クルゼイロドスルも東京コースならというところはありますが、3着まで届くかどうか。
ということで、
◎ロジリオン 〇ソウルラッシュ ▲セリフォス △ゴンバデカーブース……
でまとめておきます。
月曜まで競馬があったせいか、週の展開が早い感じがしますが、明日金曜は菊花賞出走馬たちの調教具合を確かめてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。10月中旬になってもまだ暑いですが、今日も何とかがんばっていきましょう。