Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

10/21(月) 天皇賞・秋の展望

2024-10-21 | 分析
 昨日の菊花賞はルメールさんの絶妙の手綱さばきでアーバンシックが見事に戴冠を果たしました。他方、ダービー馬のダノンデサイルは18㌔増でしたし、やはり本番前に一叩きすべきでしたかね。勝負どころの坂の手前でずるずる下がってしまって、馬券を買った人の悲鳴が聞こえるようでした。ヘデントールは直線でよくあそこから伸びて2着に入りました。母父ステイゴールドのスタミナがものを言った感じです。馬券の方は、狙っていたヘデントールとアドマイヤテラが2・3着だったので、うまくいきましたが、毎度のことながらルメールさんが勝つと、配当がねぇ。また次に期待しましょう。
 
 さて、日曜はいよいよ天皇賞・秋です。3歳の雄ジャスティンミラノが出走回避となったのは何とも残念ですが、名のある実力馬がそろって、これは楽しみです。春のドバイ以来のレースとなるリバティアイランドが、イクイノックスが去った後、国内最強馬として貫禄をみせるかどうか。その走り次第では波乱になるかもしれないので、穴党のみなさんは腕が鳴るところでしょう。過去10年の3着以内馬の傾向をデータで追いながら、今年の中距離界No.1ホースを探してみようと思います。
 
 
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇宝塚記念    7ソールオリエンス⑦2着 ベラジオオペラ⑤3着
                ドウデュース①6着 ジャスティンパレス②10着)
 〇毎日王冠    6頭ホウオウビスケッツ④2着 シルトホルン⑪5着
                マテンロウスカイ⑧8着 
 〇安田記念    5頭(※該当なし
 〇札幌記念    4頭ノースブリッジ⑤1着)
 〇東京優駿    3頭(※該当なし
 
 ちなみに、間隔で言えば、中2週①、中9週②、中4・5ヶ月③④に集中しています。今年で言えば、①は毎日王冠、②は札幌記念、③は宝塚記念、④は天皇賞・春が該当します。
 
2)性齢 ※頭数は延べ数
 〇3歳  4頭  〇4歳 13頭  〇5歳 13頭   〇6歳以上 0頭
/〇牝馬   6頭  〇騸馬 0頭    
 
 6歳以上の馬は残念ながら「お呼びでない」ようです。今年は3歳馬がいませんので、データどおりならば、6歳以上の馬4頭を除いた4・5歳勢の争いとなる公算が大です。
 
3)血統
 血統傾向が定まっているようには見えませんが、父サンデーサイレンス系と母系のノーザンダンサー、父キングカメハメハ系と母父サンデー系が比較的好相性という印象です。あまり説得力はありませんが、一応、この2パターンで該当馬を拾うと、後者に該当する馬はなく、前者が3頭となります。
※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 ・サトノエルドール:ディープインパクト(サンデーサイレンス)/母父Fasliyev(Nureyev)
 ・ジャスティンパレスディープインパクト(サンデーサイレンス)/母父Royal Anthem(Nureyev)
 ・ソールオリエンス:キタサンブラック(ブラックタイド)/母父Motivator(Sadler's Wells)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 6歳以上馬は3着以内なし:2013年のエイシンフラッシュ3着が最後
 ② 前走3着以内馬が活躍:複勝率32.4%
 ③ 近年は外寄りの枠は劣勢:馬番1~9の複勝率32.3% 同10~18は2.6%
 ④ 近6年は東京・京都の前年以降のGⅠで2着以内の実績あり=複勝率61.9%
   この実績がない馬で3着以内に入った馬は札幌記念で連対
 ⑤ 近5年の3着以内馬は前走からの間隔が中8週以上
 ⑥ 関東馬が6連勝中
 
 条件的に一番合致するのはソールオリエンスで、次がリバティアイランドダノンベルーガタスティエーラといったところです。
 
5)宮田式バイオリズム
 ・サトノエルドール   5・4・7・23
 ・ダノンベルーガ    2・1・2・6
 ・ベラジオオペラ    5・1・1・2
 ・ホウオウビスケッツ  4・2・2・3
 ・マテンロウスカイ   5・4・4・6 
 
6)結 論  
 去年3歳で牝馬三冠に輝き、JCでイクイノックスの2着、今春のドバイシーマCでも3着だったリバティアイランドが、このメンバーでは断然格上です。おとといの落馬で主戦の川田くんにが乗れなくなるかと心配でしたが、そこは大丈夫そうです。あとは久々がどうかだけでしょうが、叩いてからの方がいいのは確かです。データ的に主軸候補に据えたいのは、前走の宝塚記念で復活の兆しを見せたソールオリエンスです。土日は雨予報なので、重馬場になれば、宝塚記念の好走再現が期待できます。心配なのは宮田式バイオリズムが芳しくないことですが、前走でも「飽和」状態で2着だったので、この馬には杞憂かも知れません。現在の勢いを買いたいと思います。その他、おととしのこのレースで3着だったダノンベルーガ、同じく去年2着のジャスティンパレスは人気次第では穴になりそうです。あとは充実期を迎えたベラジオオペラホウオウビスケッツの両4歳馬も侮れませんし、グランプリホースのドウデュースも前走宝塚の惨敗で人気を下げるようならかえってねらい目です。あともう一頭タスティエーラも乗り方次第では不気味な存在でしょう。好調のルメールさんが乗るレーベンスティールはどうでしょうか。3歳時にセントライト記念でソールオリエンスを負かしている以上、ソールオリエンスが主軸なら、こちらも対抗評価にしなくてはなりませんが、あらを探すと、JRAのデータにあるように、ここ4年9月にレースを使った組が3着内に来ていないのがちょっと引っかかります。
 ということで、相手探しを始めるとキリがありませんが、一応雨で重馬場を想定して、
 
 ソールオリエンス 〇ベラジオオペラ ▲リバティアイランド △ノースブリッジ…… 
でまとめておきます
 
 朝方が冷えて、10月下旬にしてようやく秋めいてきました。山では紅葉が進んでいるようなので、これから平地に下りてきて、来月あたりが見頃になるかと楽しみにしています。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も何とかがんばっていきましょう。
コメント
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