今日は土曜京都メインの京都2歳Sを検討してみます。東スポ杯2歳Sと同様、出走頭数が少ないので大波乱まではと思いますが、去年勝ったシンエンペラーはその後ダービー3着で凱旋門賞にも挑戦し、今度のJCにも出るような実力馬ですし、おととし2着だったトップナイフは暮れのホープフルS2着、クラシックではふるいませんでしたが、夏の札幌記念を制し、先日のアンドロメダSも最後方から3着に突っ込んで来ました。今年も「逸材」が隠れているかどうか。持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向などから、確かめてみようと思います。
1)持ち時計
過去10年では、2014年だけ稍重で、あとはすべて良馬場で施行されました。良馬場の勝ち時計の平均は、全体で2分01秒5、上がりが34.7秒です。3年間の阪神開催をはさんで、上がり時計35秒台が続いているのは、近年はスローからの直線勝負ではなく、最初から速いペースで流れているためかなと思います。ここ10年で一番時計が速かった去年のレースはその典型で、勝ったシンエンペラーは1分59秒8(上がり35.3)でした。参考までに、その前年のトップナイフは阪神でのものですが、2分00秒5(同35.3)でした。今年も良馬場ならば、2分00秒台、上がり35秒台前半くらいで決着するのではないかと予想しています。今回の出走各馬の持ち時計上位は以下のとおりです。
サラコスティ 08/18中京 未勝利 ①1着 2分00秒4 34.0
クラウディアイ 08/25中京 新馬 ②1着 2分02秒6 34.1
エリキング 09/21中京 野路菊S ①1着 2分02秒8 33.4
ジョバンンニ 09/21中京 野路菊S ②2着 2分02秒9 33.3 スリーキングス 09/15中京 新馬 ①1着 2分02秒9 36.9 稍
ウォータークラーク 11/03京都 新馬 ④1着 1分48秒3 34.4 稍
参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣シンエンペラー 11/04東京 新馬 ②1着 1分48秒1 33.8
2⃣プレリュードシチー 11/04東京 未勝利 ①1着 2分01秒9 34.3
3⃣サトノシュトラーセ 10/15京都 未勝利 ①1着 2分02秒7 34.9 重
ついでに先日の東スポ杯2歳Sの上位3頭の前走時計も載せておきます。
1⃣クロワデュノール 06/09東京 新馬 ③1着 1分46秒7 33.8
2⃣サトノシャイニング 09/22中京 新馬 ②1着 2分04秒3 33.7
3⃣レッドキングリー 10/05東京 新馬 ①1着 2分02秒4 33.4 稍
2連勝で臨むエリキングが頭一つくらいリードしているにしても、東スポ杯で2着だったサトノシャイニングの前走時計と比較すれば、野路菊Sで同馬に0.1差2着だったジョバンニ、重馬場の新馬戦で同じく0.2差2着だったサラコスティもけっこうやれそうな感じです。これにクラウディアイ以下が迫れるかどうか。特にウォータークラークは稍重の新馬でこの時計ならば、上位とそれほど遜色ない感じがしています。
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇新馬 7頭(ウォータークラーク④1着 クラウディアイ②1着
スリーキングス①1着 テイクイットオール⑥1着)
〇未勝利 7頭(サラコスティ①1着 ルクスレゼルヴァ③1着)
〇萩S 5頭(※該当なし)
〇札幌2歳S 2頭(※該当なし)
前走との間隔で、一番多いのは中3・4週で、全体の76%は中6週以内です。今回の主力勢には間隔をあけている馬が多いので、疑念なきにしもあらずです。ウォータークラーク(だけ)が中2週なので、ちょっと気になります。
3)血統
流行廃りがありますが、去年は父系・母系ともにノーザンダンサー系(ND)が上位を占めました。とりわけ母系はNDが比較的安定して走っていますので、ちょっと数が多くなりますが、これで該当馬を拾っておきます。。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・ウォータークラーク :父ウォータービルド(ディープインパクト)/母父キングヘイロー(Lyphard系)
・エリキング :父キズナ(ディープインパクト)/母父High Chaparral(Sadler's Wells)
・ジョバンニ :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父Footstepsinthesand(Storm Bird系)・スリーキングス :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父War Front(Danzig)
・テイクイットオール :父キズナ(ディープインパクト)/母父War Front(Danzig)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 前走3着以内:過去10年で前走4着以下の複勝率0%
② 前走芝1800以上:1600以下やダート戦は不振
③ 乗り替わりはややマイナス
:複勝率は前走と同じ34.4%、乗り替わりは20%
④ 軸馬は単勝オッズ1桁の馬から:10.0倍以上の複勝率15.6%
④だけ不明ですが、ウォータークラーク、エリキング、クラウディアイ、ジョバンニ、スリーキングスは条件をクリアしています。
5)結 論
おそらくエリキングが人気になるでしょう。逆らわない方が無難な気もしますが、私的には上のデータに反して、あえてサラコスティを上位にとりたいと思っています。新馬戦では重馬場でエリキングを交わせませんでしたが、良馬場なら借りを返せると思います。その他では、もちろんジョバンニとクラウディアイに、初戦で根性を見せたスリーキングスあたりでしょうか。あと、ウォータークラークに一角崩しがあるかどうか。頭数も少ないので、このあたりでの勝負と見込んでいます。もし、エリキングが①人気になるなら、別馬から入るのが妙味ありです。今日のところは、
◎サラコスティ 〇エリキング ▲ジョバンニ △スリーキング……
でまとめておきます。スリーキングが頑張って馬券圏内に来ればいい配当になりそうですが。
明日はJC後の荒れる?短距離戦、京阪杯を検討してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。寒くなってきましたので、暖かくしてお過ごしください。