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レース展望と回顧、馬券術について

11/19(火) 京都2歳Sの展望

2024-11-19 | 分析
 今日は土曜京都メインの京都2歳Sを検討してみます。東スポ杯2歳Sと同様、出走頭数が少ないので大波乱まではと思いますが、去年勝ったシンエンペラーはその後ダービー3着で凱旋門賞にも挑戦し、今度のJCにも出るような実力馬ですし、おととし2着だったトップナイフは暮れのホープフルS2着、クラシックではふるいませんでしたが、夏の札幌記念を制し、先日のアンドロメダSも最後方から3着に突っ込んで来ました。今年も「逸材」が隠れているかどうか。持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向などから、確かめてみようと思います
 
 
1)持ち時計
 過去10年では、2014年だけ稍重で、あとはすべて良馬場で施行されました。良馬場の勝ち時計の平均は、全体で2分01秒5、上がりが34.7秒です。3年間の阪神開催をはさんで、上がり時計35秒台が続いているのは、近年はスローからの直線勝負ではなく、最初から速いペースで流れているためかなと思います。ここ10年で一番時計が速かった去年のレースはその典型で、勝ったシンエンペラーは1分59秒8(上がり35.3)でした。参考までに、その前年のトップナイフは阪神でのものですが、2分00秒5(同35.3)でした。今年も良馬場ならば、2分00秒台、上がり35秒台前半くらいで決着するのではないかと予想しています。今回の出走各馬の持ち時計上位は以下のとおりです。
 
 サラコスティ    08/18中京 未勝利    ①1着 2分00秒4 34.0  
 クラウディアイ   08/25中京 新馬     ②1着 2分02秒6 34.1
 エリキング     09/21中京 野路菊S   ①1着 2分02秒8 33.4
 ジョバンンニ    09/21中京 野路菊S   ②2着 2分02秒9 33.3
 スリーキングス   09/15中京 新馬     ①1着 2分02秒9 36.9 
 
 ウォータークラーク 11/03京都 新馬     ④1着 1分48秒3 34.4 
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣シンエンペラー   11/04東京 新馬     ②1着 1分48秒1 33.8
2⃣プレリュードシチー 11/04東京 未勝利    ①1着 2分01秒9 34.3  
3⃣サトノシュトラーセ 10/15京都 未勝利    ①1着 2分02秒7 34.9 
 
 ついでに先日の東スポ杯2歳Sの上位3頭の前走時計も載せておきます
1⃣クロワデュノール  06/09東京 新馬     ③1着 1分46秒7 33.8
2⃣サトノシャイニング 09/22中京 新馬     ②1着 2分04秒3 33.7
3⃣レッドキングリー  10/05東京 新馬     ①1着 2分02秒4 33.4   
 
 2連勝で臨むエリキングが頭一つくらいリードしているにしても、東スポ杯で2着だったサトノシャイニングの前走時計と比較すれば、野路菊Sで同馬に0.1差2着だったジョバンニ、重馬場の新馬戦で同じく0.2差2着だったサラコスティもけっこうやれそうな感じです。これにクラウディアイ以下が迫れるかどうか。特にウォータークラークは稍重の新馬でこの時計ならば、上位とそれほど遜色ない感じがしています。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇新馬      7ウォータークラーク④1着 クラウディアイ②1着
                スリーキングス①1着 テイクイットオール⑥1着
 未勝利     7頭サラコスティ①1着 ルクスレゼルヴァ③1着 
 〇萩S      5頭(※該当なし)
 〇札幌2歳S   2頭(※該当なし
 〇黄菊賞     2頭(※該当なし) 
 
 前走との間隔で、一番多いのは中3・4週で、全体の76%は中6週以内です。今回の主力勢には間隔をあけている馬が多いので、疑念なきにしもあらずです。ウォータークラーク(だけ)が中2週なので、ちょっと気になります。
  
3)血統
 流行廃りがありますが、去年は父系・母系ともにノーザンダンサー系(ND)が上位を占めました。とりわけ母系はNDが比較的安定して走っていますので、ちょっと数が多くなりますが、これで該当馬を拾っておきます。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
ウォータークラーク :父ウォータービルド(ディープインパクト)/母父キングヘイロー(Lyphard系)
エリキング     :父キズナ(ディープインパクト)/母父High Chaparral(Sadler's Wells)
ジョバンニ     :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父Footstepsinthesand(Storm Bird系)
スリーキングス   :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父War Front(Danzig)
テイクイットオール :父キズナ(ディープインパクト)/母父War Front(Danzig)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 前走3着以内:過去10年で前走4着以下の複勝率0%
 ② 前走芝1800以上:1600以下やダート戦は不振
 ③ 乗り替わりはややマイナス
  :複勝率は前走と同じ34.4%、乗り替わりは20%
 ④ 軸馬は単勝オッズ1桁の馬から:10.0倍以上の複勝率15.6%
 
 ④だけ不明ですが、ウォータークラーク、エリキング、クラウディアイ、ジョバンニ、スリーキングスは条件をクリアしています。
 
5)結 論  
 おそらくエリキングが人気になるでしょう。逆らわない方が無難な気もしますが、私的には上のデータに反して、あえてサラコスティを上位にとりたいと思っています。新馬戦では重馬場でエリキングを交わせませんでしたが、良馬場なら借りを返せると思います。その他では、もちろんジョバンニクラウディアイに、初戦で根性を見せたスリーキングスあたりでしょうか。あと、ウォータークラークに一角崩しがあるかどうか。頭数も少ないので、このあたりでの勝負と見込んでいます。もし、エリキングが①人気になるなら、別馬から入るのが妙味ありです。今日のところは、
 
 サラコスティ 〇エリキング ▲ジョバンニ △スリーキング……
でまとめておきます。スリーキングが頑張って馬券圏内に来ればいい配当になりそうですが。
 
 明日はJC後の荒れる?短距離戦、京阪杯を検討してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。寒くなってきましたので、暖かくしてお過ごしください。
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