新年2回目の今日は、中山金杯に先立って行われる京都金杯を検討してみます。昨日はまさかのシステム障害のあおりで、更新不能となってしまいましたが、今朝は復旧したようです。今年の京都金杯は中京開催に変更になったので、京都施行の過去のデータがどこまであてになるのかわかりませんが、必要な範囲で振り返りながら、中心馬を見つけようと思います。なお、こちらの金杯も中山と同じく登録数が多く、現段階で28頭もいるので、12頭以上の除外や取消が出る見込みです。穴候補で狙いを立てても、レースに出てこられなくなったという馬が出るかもしれません。
1)斤量(ハンデ)
※ ( )内は今回の該当馬
・58㌔ 2頭
・57.5㌔ 4頭
・57㌔ 4頭
・56.5㌔ 1頭
・56㌔ 6頭(サンライズロナウド ビーアストニシッド
マテンロウオリオン マルディランダ
ルプリュフォール)
・55㌔ 5頭
・54㌔ 6頭(イフェイオン コナコースト
フィールシンパシー)
・53㌔ 2頭
それほど極端ではありませんが、全体として56㌔以下の中・軽ハンデ馬が優勢です。今年は54㌔勢にコナコーストやイフェイオンなど、3歳春時のクラシック戦線で注目された牝馬がいて、ちょっと気になります。
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇リゲルS 6頭(シャドウフューリー④1着 キープカルム①3着
バレエマスター⑨5着)
〇マイルCS 4頭(※該当なし)
〇キャピタルS 3頭(ウォーターリヒト⑧1着 ロジリオン②4着
アスクコンナモンダ⑥5着 サンライズロナウド④8着
メイショウチタン⑮15着)
〇阪神C 2頭(マテンロウオリオン⑱14着)
〇チャレンジC 2頭(※該当なし)
間隔で比較的多いのは中3週(リゲルS)で、3着以内馬の8割以上は中6週以内です。前走でGⅠを走っているような馬でなければ、間隔のあいた久々の馬よりも、11月下旬以降にレースを使っている馬から目星をつけるのが手順のようです。
3)性齢 ※頭数は延べ数
〇4歳 9頭 〇5歳 8頭 〇6歳 10頭
〇7歳 1頭 〇8歳 2頭
/〇牝馬 4頭 〇騸馬 1頭
ほぼ4~6歳の争いです。もし、7歳以上で馬券圏内に加わるとすれば、GⅡクラス以上の実力のあるハンデ57㌔台の馬でないと難しい感じです。
4)血統
去年は上位の3頭とも母系がミスタープロスペクター系でしたが、中京に替わってどうなるでしょうか。競馬ラボの中京芝1600の血統分析は以下のとおりですが、数が多いので、もう少し絞り込みたいところです。
私的な印象では、競馬ラボの分析は父系だけで、しかも新馬・未勝利からopまでが一緒くたになっていますので、少々粗すぎる感じもします。3勝クラス以上のレースに限れば、父系のサンデーサイレンス系とキングカメハメハ系の強さに加え、母系にはダート血統が含まれる(というか、ダートでも走れる)方がベターな感じがします。そこで、ここでは父キンカメ系/母系にダート系血脈のある馬に絞ってみたいと思います。該当するのは以下の馬たちです。あと、アスクコンナモンダも昨年9月に実際に中京芝マイルopで勝っているので、念のため名前だけ挙げておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・ウインエーデル :父リオンディーズ(キングカメハメハ)/母父ステイゴールド(サンデーサイレンス)
・キープカルム :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父サクラバクシンオー(Princely Gift系)
・シーズンリッチ :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
・メイショウチタン :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父マイネルラヴ(Seeking the Gold)
・ロジリオン :父リオンディーズ(キングカメハメハ)/母父パイロ(Bold Ruler系)
・アスクコンナモンダ:父ダイワメジャー(サンデーサイレンス)/母父Monsun(Blandford系)
5)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① ①人気の成績が今ひとつ
:過去10年で2・0・2・6/複勝率40%は②③⑤人気と並ぶ
② 4歳から6歳の馬が中心
③ 大敗直後の馬は割り引き:前走11着以下の複勝率5.6%
④ 前走⑧人気以上:⑨人気以下の馬の複勝率7.0%
⑤ 優勝馬の前走の4角通過順は3番手以下
該当数が多いですが、一応馬名を挙げておくと、アスクコンナモンダ、ウインエーデル、ウォーターリヒト、キープカルム、シーズンリッチ、フィールシンパシー、マルディランダ、ロジリオンの計8頭です。
5)宮田式バイオリズム◎
・イフェイオン 2・0・1・4
・ウインエーデル 4・4・3・4
・ウォーターリヒト 3・1・3・4
・キープカルム 4・3・2・2
・シーズンリッチ 2・0・0・12
・マテンロウオリオン 2・3・0・18
・ロジリオン 2・2・2・5
6)結 論
ロジリオンで何とかならないかというところです。中京は昨年のファルコンSで②5着。人気になると届かない典型的な馬なので、当日上位人気に支持されると心配ですが、末脚は一級品だと思いますし、左回りしか走ったことがなく、京都よりも中京の方に舞台適性があると思うので、中京に替わった今回はチャンスと見ます。相手は、そのロジリオンを前走で負かす強い競馬を見せたウォーターリヒトでしょう。こちらに◎を打ってもよいくらいです。あとはハンデ53㌔が効きそうなウインエーデルに、前走リゲルSで①人気に支持されたキープカルム、9月に中京のポートアイランドSを勝ったアスクコンナモンダに、引き続き55.5㌔ならばドゥアイズなども好勝負でしょう。サンライズロナウドやセオなどは調子次第ですが、シャドウフューリーは中京の芝マイルで1・2・1・0、リゲルSの勝ち馬ですから、ここでも当然圏内の実力馬と見てよさそうです。数が多いので目移りしますが、まとめると、
◎ロジリオン 〇ウォーターリヒト ▲ウインエーデル △キープカルム……
の三連勝負でいこうと思います。中山金杯前に好運に恵まれるといいのですが。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は重賞出走各馬の調教具合を確かめようと思います。新年3日目。そろそろ帰省で混雑が始まる頃でしょうか。どうか不慮の事故などがありませんように。