Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

20250103(金) 京都金杯の展望

2025-01-03 | 展望
 新年2回目の今日は、中山金杯に先立って行われる京都金杯を検討してみます。昨日はまさかのシステム障害のあおりで、更新不能となってしまいましたが、今朝は復旧したようです。今年の京都金杯は中京開催に変更になったので、京都施行の過去のデータがどこまであてになるのかわかりませんが、必要な範囲で振り返りながら、中心馬を見つけようと思います。なお、こちらの金杯も中山と同じく登録数が多く、現段階で28頭もいるので、12頭以上の除外や取消が出る見込みです。穴候補で狙いを立てても、レースに出てこられなくなったという馬が出るかもしれません。
 
 
1)斤量(ハンデ)
※ ( )内は今回の該当馬 
 ・58㌔    2頭
 ・57.5㌔  4頭
 ・57㌔    4頭
 ・56.5㌔  1頭
 ・56㌔    6頭サンライズロナウド ビーアストニシッド
              マテンロウオリオン マルディランダ
              ルプリュフォール
 55㌔    5頭
 ・54㌔    6イフェイオン コナコースト
              フィールシンパシー
 ・53㌔    2頭   
   
 それほど極端ではありませんが、全体として56㌔以下の中・軽ハンデ馬が優勢です。今年は54㌔勢にコナコーストやイフェイオンなど、3歳春時のクラシック戦線で注目された牝馬がいて、ちょっと気になります。
 
2)前走(ステップ)と間隔
 ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇リゲルS     6シャドウフューリー④1着 キープカルム①3着
                 バレエマスター⑨5着
 マイルCS    4頭(※該当なし 
 〇キャピタルS   3頭ウォーターリヒト⑧1着 ロジリオン②4着
                 アスクコンナモンダ⑥5着 サンライズロナウド④8着
                 メイショウチタン⑮15着
 〇阪神C      2頭マテンロウオリオン⑱14着)
 〇チャレンジC   2頭(※該当なし
  
 間隔で比較的多いのは中3週(リゲルS)で、3着以内馬の8割以上は中6週以内です。前走でGⅠを走っているような馬でなければ、間隔のあいた久々の馬よりも、11月下旬以降にレースを使っている馬から目星をつけるのが手順のようです。
 
3)性齢 ※頭数は延べ数
 〇4歳   9頭  〇5歳    8頭  〇6歳 10頭 
 〇7歳   1頭  〇8歳   2頭     
/〇牝馬  4  〇騸馬   1    
 
 ほぼ4~6歳の争いです。もし、7歳以上で馬券圏内に加わるとすれば、GⅡクラス以上の実力のあるハンデ57㌔台の馬でないと難しい感じです。
 
4)血統
 去年は上位の3頭とも母系がミスタープロスペクター系でしたが、中京に替わってどうなるでしょうか。競馬ラボの中京芝1600の血統分析は以下のとおりですが、数が多いので、もう少し絞り込みたいところです。
 
 私的な印象では、競馬ラボの分析は父系だけで、しかも新馬・未勝利からopまでが一緒くたになっていますので、少々粗すぎる感じもします。3勝クラス以上のレースに限れば、父系のサンデーサイレンス系キングカメハメハ系の強さに加え、母系にはダート血統が含まれる(というか、ダートでも走れる)方がベターな感じがします。そこで、ここでは父キンカメ系/母系にダート系血脈のある馬に絞ってみたいと思います。該当するのは以下の馬たちです。あと、アスクコンナモンダも昨年9月に実際に中京芝マイルopで勝っているので、念のため名前だけ挙げておきます。
※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 ・ウインエーデル  :父リオンディーズ(キングカメハメハ)/母父ステイゴールド(サンデーサイレンス)
 ・キープカルム   :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父サクラバクシンオー(Princely Gift系)
 ・シーズンリッチ  :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
 ・メイショウチタン :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父マイネルラヴ(Seeking the Gold)
 ・ロジリオン    :父リオンディーズ(キングカメハメハ)/母父パイロ(Bold Ruler系)
 ・アスクコンナモンダ:父ダイワメジャー(サンデーサイレンス)/母父Monsun(Blandford系)
 
5)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① ①人気の成績が今ひとつ
  :過去10年で2・0・2・6/複勝率40%は②③⑤人気と並ぶ
 ② 4歳から6歳の馬が中心
 ③ 大敗直後の馬は割り引き:前走11着以下の複勝率5.6%
 ④ 前走⑧人気以上:⑨人気以下の馬の複勝率7.0%
 ⑤ 優勝馬の前走の4角通過順は3番手以下
 
 該当数が多いですが、一応馬名を挙げておくと、アスクコンナモンダウインエーデルウォーターリヒトキープカルムシーズンリッチフィールシンパシーマルディランダロジリオンの計8頭です。
 
5)宮田式バイオリズム
 ・イフェイオン     2・0・1・4
 ・ウインエーデル    4・4・3・4
 ・ウォーターリヒト   3・1・3・4
 ・キープカルム     4・3・2・2
 ・シーズンリッチ    2・0・0・12
 ・マテンロウオリオン  2・3・0・18
 ・ロジリオン      2・2・2・5
 
6)結 論  
 ロジリオンで何とかならないかというところです。中京は昨年のファルコンSで②5着。人気になると届かない典型的な馬なので、当日上位人気に支持されると心配ですが、末脚は一級品だと思いますし、左回りしか走ったことがなく、京都よりも中京の方に舞台適性があると思うので、中京に替わった今回はチャンスと見ます。相手は、そのロジリオンを前走で負かす強い競馬を見せたウォーターリヒトでしょう。こちらに◎を打ってもよいくらいです。あとはハンデ53㌔が効きそうなウインエーデルに、前走リゲルSで①人気に支持されたキープカルム、9月に中京のポートアイランドSを勝ったアスクコンナモンダに、引き続き55.5㌔ならばドゥアイズなども好勝負でしょう。サンライズロナウドセオなどは調子次第ですが、シャドウフューリーは中京の芝マイルで1・2・1・0、リゲルSの勝ち馬ですから、ここでも当然圏内の実力馬と見てよさそうです。数が多いので目移りしますが、まとめると、
 
 ロジリオン 〇ウォーターリヒト ▲ウインエーデル △キープカルム…… 
の三連勝負でいこうと思います。中山金杯前に好運に恵まれるといいのですが。
 
 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は重賞出走各馬の調教具合を確かめようと思います。新年3日目。そろそろ帰省で混雑が始まる頃でしょうか。どうか不慮の事故などがありませんように。
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