Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

7/7(金) 七夕賞 追い切り情報のまとめメモ

2023-07-07 | 調教

 全国的に本州は梅雨真っ盛りですが、これだと土日も馬場が悪くなりそうですねぇ。

 金曜の今日は日曜メインレースの出走馬の追い切り情報を集めています。引用元は示しませんが、拝見させていただいた記事や動画の作成者、運営者のみなさんには、感謝しています。馬名頭の数字は斤量(ハンデ)です。

 日曜福島11R 七夕賞 GⅢハンデ 出走馬 追い切り まとめ 

58エヒト坂路50.4-11.6。前週も48.9で昨年勝ったときと同じくらいの出来。ハンデは重いが結構やれそう。

・57カレンルシェレブル:抑えたかたちだが、併走したオメガレインボーに遅れ、評価は微妙。稍重なら。

・57ガロアクリーク:南W38.1-11.8。前走叩いたが、まだ頭も高く、好調のレベルには届いていない印象。

・54ククナ:キビキビと集中した走りを見せ、好調。左回りの方が走る印象だが、うまく先行できれば好勝負。

・57グランオフィシエ:南W37.4-24.1-11.8。時計は悪くないが、追ってからの動きが若干重い印象。

・58サンレイポケット:坂路55.8-40.2-25.3-12.1。年齢を重ねて下降気味なのは否定できないが、出来は良好。

・57シフルマン:長期休養明け。最後まで脚どりは衰えず、出来としてはまずまずだが、叩いてからの評価が妥当。

・57ショウナンマグマ:中3週で軽めだが、手応えよくキビキビとした走りで、出来落ち感はない。

・57セイウンハーデス:坂路53.7―12.3。余力残しで好登坂。道悪になれば前走2着と同様の好走も期待できる。

56テーオーソラネル:坂路54.0-38.5-24.4-12.0。脚さばきが鋭く好気配。3連勝の勢いがあり期待は大。

・57トーラスジェミニ:2年前の勝馬だが、以後二桁着順続き。徐々に良化するも一変の雰囲気は乏しい。

・56バトルボーン:南W38.7-11.6。出走は昨年秋以来。一週前よりも走りに鋭さが出る。4連勝中で能力高い。

58.5ヒドゥンタイムズ:脚さばきが力強く反応もよい。道悪も走るので、あとはトップハンデがどうかだけ。

・58フェーングロッテン:坂路55.0-39.5-25.4-12.3。一連の好成績をここでも期待できる出来。

・54ホウオウエミーズ:南W38.3-11.5。この馬なりに順調で前走の出来を保持。馬場が悪くなれば上位の期待も。

・56レッドランメルト:南W37.4-11.5。活気のある動きを見せ、出来は良好。良馬場ならば上位進出も。

 出来だけならば、去年の覇者エヒトが一番手で、二番手はテーオーソラネル、この二頭にヒドゥンタイムズバトルボーンセイウンハーデスフェーングロッテンらが続くといったところでしょうか。ハンデの軽いところではククナですかね。雨で馬場が悪くなれば、意外な馬が残るかも知れません。

 同じ日曜の中京プロキオンSは割愛します。

 本日もお読みいただきありがとうございました。今週もあと一日がんばりましょう。

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宮田式馬券術のエッセンス⑧

2023-07-06 | 馬券作戦

[他馬に影も踏ませない不世出の逃げ馬サイレンススズカ=1998年宝塚記念 netkeiba.comより]

【名馬を映像で振り返る】永遠の疾風・サイレンススズカの軌跡 | 競馬ニュース - netkeiba.com 

 宮田比呂志さんの馬券術に学ぶシリーズの8回目。2ヶ月にわたって掲載してきましたが、8回目の今日で終わりです(8という数字、宮田さんの枠連法則などの馬券術から、ふさわしい数字と思います)。この間、個人的には大きな馬券も当てられましたし、これも宮田理論のおかげと、あらためて宮田さんには感謝しています。

 最終回のテーマは、宮田流ではなぜ11・12Rが狙いのレースなのか、です。

競馬は興行ビジネス ――

 11レース、12レースのメインと最終に絞るという方針も、「数運をつかむ」という方法論をもってすれば当然のことです。レースが進んで一つずつ結果が集積されていき、1日の数運の方向性がだんだんと明らかになってくるわけですから。

 3連単馬券は後半4レースで発売されていますが(これは2008年当時の話で、現在は全レースで三連単馬券が発売されています)、東西合わせて8レースを買うとなると資金も相当かさみます。マネー管理の点からも、東西のメインと最終レースの4レースの中から方法論に合致すると思えるものを選んで買うのが賢いやり方でしょう。

 別の観点から見てみましょう。主催者にとって、競馬は興行ビジネスです。売り上げが上がるほどいいわけですわ。そのため魅力あるレースづくりに努力するわけで、年間スケジュールも春秋のGⅠを中心に、暮れの有馬記念がフィナーレとなるようくふうされています。1日の番組もメインレースを中心に組まれており、言ってしまえば1レースから10レースまではメインを盛り上げるための前座という見方もできるわけです。そう考えると、1レースから始まる数運の行き着く先は当然メインレースです。となると、メインレースの馬券の数運シグナルは、それまでの結果の中に隠されていると捉えていいのではないでしょうか。

2つのレースに数運がある ――

 では、最終レースはどうなのか?

 たいへんおもしろいデータを、ある専門紙で見つけました。総売り上げから一定の控除額を引いたものが、配当として回されるわけですが、1日の総配当額をとったとき、レースごとのその配分率に、3連単馬券が発売されるようになって大きな変化が現れています。このデータは、1日の配当額の各レースの占める割合を1年間の集計から示したものです。

 1R~8R =30%

 9R =13%

 10R =12%

 11R =20%

 12R =25%

 メインの11レースより最終の12レースのほうが配当額が大きいという結果です。11・12レース合わせて45%、1日の約半分の配当がこの2レースに回されているとなると、これまで準メインといわれてきた10レースに代わって最終の12レースがその位置を占めたことを示しています。

 逆に言えば、12レースはそれほど売り上げが大きいわけですから、主催者側からすればメイン同様の番組づくりが要求されます。数運の行き着く先はメインレースだけではなくなっているわけで、私がこの2つのレースに絞る理由がおわかりいただけると思います。

Column  バクチノキ

 競馬塾を開いてかれこれ10年になるが、みなさん、当然ながら的中させたい、儲けたいと思って門を叩いてくる。

 しかし、入塾した者を見ていると、2通りに分かれる。「私の予想を知りたい人」と「私の予想テクニックを知りたい人」である。

 長いこと競馬という“魔物”と闘ってきて、なんとか勝ちを収めている先輩として、私は自分の方法論を同好の士に伝えたいと思っているので、後者の人は大歓迎する。問題は前者である。

 理論やテクニックに耳を貸さず、予想の目だけを知りたがり、2~3週当たらないとやめていってしまう。なんのために競馬塾に来たんだろうと、くやしい思いだけが残ってしまうのだ。

 彼らを見ていると、ある木の名前がすぐ浮かんでくる。園芸が趣味の家内が以前、「こんな面白い木があるわよ」と教えてくれたものである。

 「バクチノキ」という。

 家内が差し出した本を見ると、赤くただれた肌をさらした巨樹の横に「バクチノキ」とあった。

 「本州の関東地方南部以西から沖縄にかけて分布し、谷あいの土地がやせた斜面などに生える。和名は、樹皮がよく脱落して木肌が露出するので、これを博打に負けて身ぐるみはがれたさまにたとえたもの」(週刊朝日百科52『植物の世界』朝日新聞社)だそうで、かつてはこの葉から咳止めの薬がつくられていたという。

 「うちにも一本植えましょうか」という家内と大笑いしたものだが、技術論を身につけようとせず、予想だけを求めて

転々とする競馬ファンは数多いが、こういう人の行き着く先はバクチノキさながら身ぐるみをはがされるのがオチだ。

 “魔物”に勝とうとするには、目先の的中に右往左往しないことである。

 馬券の初期段階では、なぜ当たったのか? なぜはずしたのか? その理由をきっちり考えるようにして、推理の限界や的中に至るテクニックを会得することが大事で、収支も半年、一年というロングタームでプラスになるように考えるといい。

 今週負けたと落ち込んでいるようでは、筋道立った理論を身につけるのはむずかしい。

 私も、今日勝たねば!という気持ちがなくなってから、勝てるようになった。あわてないから無理に勝負にいくことはないし、調子の悪い日には“退く”ことも覚えた。すると、流れが良く見えてきて、勝負の潮時がわかるようになった。おかねは追えば逃げるし、追わないでいると取ってくれと言わんばかりに擦り寄ってくる――まるで悪女のように(宮田さんはよく競馬の“神さま”を「魔女」と呼んでいます)

 方法論を身につけようとせず予想だけを求めて転々とする人は、バクチノキの皮でも煎じて金止めの薬にしたほうがいいのではないか。……

Column  ファンファーレの鳴る前に

 ……みなさんも1日10~15分、競馬週刊誌などを使って特別レースをあらかじめチェックしておくといいと思う。こうしておくと、金曜日に残業だったり、飲み会だったりしても、手抜きの推理をしなくてすむ。

 軸馬はその開催を分析してもっともマッチしたものを選ぶわけだが、そのままではせいぜい3~4割しか当たらないというのが私の考えである。残りの6~7割をカバーするため、当日の「数運」をつかむのだが、そのためにも十分推理ファクターを消化しておく必要がある。

 でなければ、冷静に「流れを読む」ことはできないし、それに従って軸馬を変更するなどという対応も無理だろう。

 さらに求めるならば、当てよう、儲けようという欲を捨てて、統計に裏打ちされた定石どおりに馬券を買っていくことだ。一喜一憂せずトータルで勝とうという姿勢で臨めば、競馬がそうむずかしいものではないことがわかってくるはずである。

 こうしてまた、ファンファーレが鳴り響く楽しい週末がやってくる。……

(宮田比呂志『「数運」をつかむ技術』 73-78・140-142頁)

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土曜ハンデ戦 阿武隈Sの展望

2023-07-05 | 予想

 

 夏の福島競馬が始まって2週目です。福島競馬場はコースの特徴から、先行した方が有利というのはよく知られています。馬券の軸馬を決めるときも、まずは先行力のある・なしがポイントになりますが、実際のレースで、前をとろうとみんなが前のめりになると、最後の直線で思わぬどんでん返しが待っていることもあります。

 昨日、今度の日曜のハンデGⅢ七夕賞を検討しましたが、個人的には前日土曜のハンデ戦阿武隈Sの方が気になっていて、そんな展開になりはしないかと「期待」しているところです。何せ、去年、おととしと、人気馬が抜けて大波乱となっています。今日はこのレースを少し「予習」してみようと思います。

阿武隈ステークス【2023年7月8日福島11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

阿武隈ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年7月8日福島11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 まず、昨日と同じく、過去10年で3着以内に入った馬の斤量を見てみようと思いますが、2013・14年は施行なしですので、ハンデ戦になった2012年以降の9回分が対象となります。

 ・57㌔     1頭     

 ・56㌔     3頭   

 ・55.5㌔    1頭

 ・55㌔     9頭   

 ・54㌔     5頭

 ・53㌔     5頭       

 ・52㌔     3頭

 斤量55㌔が1/3、55㌔以下が全体の80%超を占めていますから、これは軽ハンデ馬を狙わない手はないというレースと言ってよいかと思います。今回のメンバーで言えば、

〇55㌔:ヴェールランス

〇54㌔:エリオトローピオ

〇53㌔:イリマ、オンリーオピニオン、ブライトオンベイス

〇52㌔:アールクインダム、エターナルヴィテス、パープルレディ、モリノカンナチャン

です。

 それから、3着以内馬の性齢は、

〇4歳:5頭    5歳:11頭    〇6歳:5頭    〇7歳:4頭    〇8歳以上:2頭

で、まず中心視すべきは5歳馬ということになるでしょう。牝馬は計4頭が絡んでいるので、牡馬相手にけっこうがんばっている感じがします(騸馬は2頭)。

 血統面を見ると、例年、父ディープインパクトとステイゴールド(ドリームジャーニー)の産駒が比較的強く出ています。今回のメンバーでこの系統を探すと、

・エリオトローピオ:父ゴールドシップはステイゴールド産駒

・パープルレディ:父ディープインパクト

 宮田式バイオリズムがの馬も見ておきましょう。

・ヴェールランス    3・1・0・7 (※今回1着で4=(1+0+7)/2 で等式成立、以下略)

・エターナルヴィテス  3・2・2・32

・エリオトローピオ   3・1・0・10

・オンリーオピニオン  3・0・1・5

・ギャラントウォリア  3・2・4・5

・モリノカンナチャン  3・4・1・15

 ハンデ55㌔はヴェールランス1頭ですから、この馬は外せないところですが、2年続けて2着のエターナルヴィテスをどうするか。斤量は去年と同じ52㌔。この3年間で20数戦走って連に絡んだのはこの阿武隈Sだけという、なぜこのレースでだけは走るのか本当に不思議な馬です。上の宮田式バイオリズムもピッタリなので今回も看過できませんが、さすがに3年連続というのは少々躊躇します。

 斤量、血統などなど、総合的に考えると、イチオシはエリオトローピオでしょうか。福島コースは得意で、4回走って3・1・0・0ですので、相応に人気になってしまいそうですが、この馬とオンリーオピニオンやモリノカンナチャンあたりの人気薄がくっついて好配当にならないかと期待しています。 

 土曜は所用により朝のうちに馬券を買わなければなりませんので、いつものライヴ予想というか、臨機応変(朝令暮改?)にはいきませんが、結果、日曜・七夕賞前のタナボタ(!)馬券にならないかと少し楽しみにしています(笑)。

 本日もお読みいただきありがとうございました。週中ですが、土日に向けて今日もがんばりましょう。

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七夕賞の展望

2023-07-04 | 予想

 金曜日は七夕です。七夕をどうして「たなばた」と読むのか、考えたこともなかったのですが、新聞を見ていたら、織女(織姫)を別名「棚機つ女(たなばたつめ)」というところから来ていると書いてありました。はぁ、そうなんだ……と思いつつ、どうして「七夕」の漢字が当たっているのかは、依然わからず、何かモヤモヤしたままです。

毎日ことば:第707回 解説 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 日曜は夏の福島競馬名物、七夕賞があります。4連勝中のバトルボーンが参戦します。重賞にあと一歩の馬たちを相手にどんな競馬をするのか楽しみですが、昨日出走各馬のハンデが発表になりましたので、今日はこのレースを「予習」してみようと思います。

七夕賞【2023年7月9日福島11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

七夕賞の過去10年データ、好走馬一覧(2023年7月9日福島11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 毎年軽ハンデの馬が上位にくい込んでくるレースです。早速、過去10年で3着以内に入った馬の斤量を調べてみようと思います。今日はよくばって過去20年まで遡った数字も参考までに載せてみます。

       2013~2022年  2003~2012年  過去20年合計

 ・59㌔               1頭        1頭

 ・58㌔     3頭                3頭     

 ・57.5㌔    1頭       3頭        4頭

 ・57㌔     8頭       4頭      12頭  

 ・56.5㌔    1頭                1頭

 ・56㌔     2頭       7頭        9頭   

 ・55㌔     7頭       7頭      14頭  

 ・54㌔     3頭       2頭        5頭

 ・53㌔     3頭       4頭        7頭       

 ・52㌔     1頭       2頭        3頭

 ・50㌔     1頭                  1頭

 軽ハンデ馬がよく穴を開けているイメージがありましたが、過去20年では、56㌔以上が30頭、55㌔以下が30頭で偶然にも同数ですから(過去10年でも同じです)、データ的には斤量の重い馬もそれなりに来ると考えなければいけないでしょう。下線を引いたように、比較的重い方では57㌔あたり、比較的軽い方では55㌔あたりの馬に目処をつけるのがよいように思います。今回のメンバーで言えば、

57㌔:カレンルシェルブル、ガロアクリーク、グランオフィシエ、シフルマン、ショウナンマグマ、セイウンハーデス、トーラスジェミニの7頭

55㌔:ホウオウイクセル、レインフロムヘヴン、ロングランの3頭

です。

 それから、過去10年の3着以内馬の性齢は、

〇4歳:4頭    〇5歳:11頭    〇6歳:12頭    〇7歳:1頭    〇8歳:2頭

で、5・6歳中心。牝馬はもともと出走数自体が少ないのですが、のべ13頭走って、2021年2着のロザムールのみです。

 血統面で言うと、ここ3年ほどは、競馬ラボがいうところの「ネイティヴダンサー系」、キングカメハメハやルーラーシップの産駒が上位を占めています(これに加えて、去年の3頭はすべて母父がディープでした)。今回のメンバーで、父がキンカメやルーラーなどキングマンボ系の馬で、母系がサンデー系の馬たちを探してみると、去年勝ったエヒトはもちろんですが、ほかに、

 ククナ、グランオフィシエ、トーラスジェミニ、ホウオウイクセル、ホウオウエミーズ、ヴァンケドミンゴがいます。

 最後に、最近のレースではイマイチはまらないところもありますが、宮田式バイオリズムがの馬も拾っておきます。

・スタッドリー     4・4・4・7 (※今回1着で5=(4+4+7)/3 で等式成立、以下略)

・テーオーソラネル   4・2・0・7

・ホウオウイクセル   2・2・1・6

 名前が重なるのはホウオウイクセルです。前走の福島牝馬Sが9番人気8着でしたので、福島競馬場が合うのかどうか自信がもてませんが(未勝利戦は福島で勝ってはいます)、過去をふりかえれば、3歳時には、フェアリーSでファインルージュの2着、フラワーCを勝ったときにはユーバーレーベンに先着している馬ですから、穴馬の資格はあると思います。

 ということで、今の段階では、同馬に目星をつけて、追い切りを待ちたいと思います。

 本日もお読みいただきありがとうございました。今日も雷雨が心配ですが、一日がんばりましょう。

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週明けの展望 プロキオンS

2023-07-03 | 予想

 まずは昨日の重賞レースの反省から。福島のラジオNIKKEI賞は、過去のデータどおり、「1勝クラスの勝ち上がり馬」で中位ハンデ馬のワン・ツーとなりました。勝ったエルトンバローズは55㌔でしたが、過去10年間で抜けて成績の良い54㌔の馬が今回も連に絡みました。2着に入ったシルトホルン54㌔は、前日から当日朝にかけては8番人気あたりにいた馬でしたが、レース直前には4番人気まで上昇していて驚きました。中心視したレーベンスティールは3着でした。実力の程は十分示しましたが、ハンデ56㌔と福島の小回りで末脚が不発だったというところでしょうか。あともう一点、全体として258枠の馬がかなり強めに出ていたこの日の福島競馬で、このレースだけは3・4・7枠で決まりましたが、終わってみれば147枠が枠の人気ですべて5番人気以内に収まる「例のパターン」で、最も下位だった4枠のシルトホルンが2着となりました。しかし、昼過ぎまでは147枠でなく、258枠の方がこの「パターン」にあり、8枠が5番めの枠人気でしたので、まあ、珍しいこととはいえ、オッズが浮動するのは常ですんで、直前までよーく観察しないといけないなと思いました。

 中京のCBC賞の方は、4歳馬は2014年以降3着以内に入っていない」というジンクスを破って、4歳のジャスパークローネ55㌔が逃げ切りました。2着にはサンキューユウガ54㌔、3着スマートクラージュ57.5㌔と先行した馬が残る展開となりました。単勝1.8倍の1番人気に推されたマッドクールは斤量58.5㌔ですから、もしこれで勝ったらGⅠ級確定というところでしたが、さすがにこの重量は応えたと思います。狙っていたヨシノイースターはスタートで出遅れて「万事休す」でした。富田くんも乗り慣れたジョッキーですが、次の12Rで頑張るんなら(7番人気3着)、ここでもうまく御して先行しろよと、すっかり恨み節です(笑)。

 では、今度の日曜の重賞レースの予習をしてみます。福島ではGⅢ七夕賞、中京ではGⅢプロキオンSが組まれていますが、七夕賞の方はハンデ戦で、まだ各馬の斤量がわかりませんので、今日はプロキオンSの方を検討しておきます。1400のダート巧者がけっこうそろいました。

プロキオンステークス【2023年7月9日中京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

プロキオンステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年7月9日中京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 中京で施行されるのは4年ぶりです。小倉と阪神で行われたここ3年はけっこう荒れたレースとなっていますが、中京時代は本命サイドの強いレースだったと思います。日曜は荒れを引き継ぐのか、それとも元に戻るのか、主な出走予定馬の良馬場での持ち時計(今年と去年)を見ておきます。〇数字は人気順、数字は着順です。シャマルについては地方競馬出走時のものなので省略しました。

・5牡 イフティファール  23/06/25阪神 58 花のみち③1⃣ 1分23秒9 37.1

・7牡 オメガレインボー  22/01/30東京 56 根岸S ③5⃣ 1分23秒5 35.9 

・6牡 オーヴァーネクサス 22/10/22阪神 57 オータム④1⃣ 1分23秒6 37.1

・7牡 ケイアイターコイズ 22/10/30東京 56 ペルセS⑥7⃣ 1分24秒0 36.7

・4牡 ジレトール     23/05/27東京 57 欅S  ⑤2⃣ 1分23秒1 36.5

・6牡 タガノビューティー 23/01/29東京 57 根岸S ⑥4⃣ 1分22秒8 35.3

・4牡 ドンフランキー   22/09/18中京 55 2勝C ①1⃣ 1分22秒8 36.1

・7牡 ブルベアイリーデ  23/03/11阪神 58 コーラル⑧2⃣ 1分24秒0 36.9

・6牡 メイショウダジン  23/05/27東京 57 欅S  154⃣ 1分23秒7 36.4

・6牡 メイショウテンスイ 22/10/22阪神 59 Aリーフ⑩5⃣ 1分24秒0 38.1

・4牡 リメイク      22/03/13中京 56 昇竜S ③1⃣ 1分23秒5 36.7

 別定戦ですので、持ち時計の差が結果に現れると思っています。良馬場ならタガノビューティーの切れ味が断然だと思いますが、時期的に雨で道悪になると、雨巧者の台頭も考えておかなければいけません。オメガレインボー、ケイアイターコイズ、ジレトール、ドンフランキー、メイショウテンスイ、リメイクに加え、上には名前のないシャマルあたりがその候補ですが、中でも人気薄と思われるメイショウテンスイが一番怖い感じがします。

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を拾っておきます。

・オーヴァーネクサス  5・4・1・11 (※今回1着で6+4+1=11で等式成立、以下略)

シャマル       8・2・2・5

・ドンフランキー    5・2・0・4

・リメイク       5・1・2・3

 良馬場ならタガノビューティーを中心視したいところですが、最後が届かないという心配もあります。ここは4歳馬の勢いを買って、ドバイ帰りのリメイクやドンフランキー、ジレトールあたりを狙ってみようかなと考えています。リメイクは58㌔を背負うので、3頭の中で1頭だけ選ぶとすれば、ドンフランキーでしょうか。

 本日もお読みいただきありがとうございました。また一週間がんばりましょう。

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