私どもでやっている外受けは、他流では内受けと呼んでいるようだがその違いは何ですか?
これも沖縄空手首里手・那覇手の違いからきている。那覇手は身体の大きめの人がやりだしていたので内側からパワーをきかせて相手の突きを受ける。
そこへいくと首里手は普段の小さい体の人がやっていたので,相手の突きを外側から大きく回して、てこの要領で体ごと受ける。よって外受けというようになったのだろう。
沖縄では首里手が主だったので意識することはなかったと思うが、これが本土に入ってきてフルコンタクトブームを作った流派が剛柔流那覇手の基本で始めたので大きくその呼び名が普及した。
蹴りも左右交互に繰り返すが、首里手では足をかかえ込んで膝をためてから一本一本に魂を込めて蹴る。私らの頃は正面蹴りと呼んでいた。横蹴りもしかり・・
後ろ蹴りは相手に後ろを見せるとは卑怯なり、ということで半世紀前は他流ではやっていなかったんだねぇ、首里手ではためを作ってやっていたが後ろ回し蹴りはなかった。
当会の基本で掌底突きや、手刀打ちなどは応用基本と言って厳密には小林流ではない、実用性を考えて付け足したものである。もっと言えば組手などにボクシングのエッセンスを取り入れているので私も流派の看板は掲げていない。また、新しく興そうという気もない。
ただ、流統で行けば小林流開祖、知花朝信先生の孫弟子であるということは間違いないのである。