調律師、Tさんが来ました。
この、「調律師さんが来る」というのは微妙で、家にいなければいけないし、仕事は出来ないし・・・。キッチンで何か焼くなんてことは、変に期待させちゃいそうで出来ないし・・・。
必然的に、リビングを片付けたりするわけ。
お陰で、散らかっていたリビングが、少々こざっぱりしました
。
Tさんは、相変わらず丁寧な仕事っぷりで、たっぷり2時間半
。
音色調整までして行きました。
この人、ショパンコンクールをはじめとする海外コンクールのピアノを調整してた人。何年か、海外暮らし。
なんで、うちのピアノを
って位の人なのだ。
最近の海外コンクールでは、必ずといっていいほど、国産ピアノがエントリーされている。
出場者は、試弾して使うピアノを決めるのだが、この国産ピアノを指定した場合、Tさんが曲に合わせて、またピアニストに合わせて調整するわけね。
調律師の仕事は、調律のみに留まらず、どこに設置したら一番鳴りが良いか等も考慮し、設置場所を決めたりなんかするらしい。
かなりの仕事量だよね。
まあ、音合わせだけして終わり、なんて人も、多いんじゃないかと思う。
私はこのTさんと、とある大金持ちのホームパーティーで知り合った。
そのお家のスタンウェイ(ピアノね)を納品し、調律した人だったわけ。
で、あまりに音色つくりが上手で・・・うちにも来てもらっちゃった訳ね
。
帰国したばかりで、まだ顧客も少なかったかも知れないから、私としては超ラッキーだったと思う
。
Tさんは、私のピアノの弾き癖をそれとなく注意し、私のピアノが、いかに良いピアノかということを力説し、腰低くご挨拶をして下さり帰って行った。
それにしても、調律によって、こうもピアノの音が違うものかと思う。
この人の仕事ぶりにも、感動する。