
拳銃ってものはね、遊びや道楽で済むもんじゃないんですよ。
持てばいつかは必ず撃ちたくなる。
人を殺したくなるんです。
かつて、自分が撃つのをためらったばかりに先輩刑事を死なせてしまった過去をもつスコッチ(沖雅也)。
そんな彼が、街に出回っている45口径の拳銃3丁のゆくえを追います。
今回の相棒は、登場回で「学生時代に海外の射撃場でバンバン撃ちまくってシビれた」とぶっちゃけたドック。
そんな彼も、もうすこし後になって、初めて犯人を射殺して動揺し、自身も撃たれたり、仲間を失ったり…という
経験を重ねて、拳銃に対する向き合い方も変わっていきますが、今はまだ怖さを知らないようす。
事件が解決したら音大生を紹介してもらえると信じて、スコッチを手伝います。
孤高の人だったスコッチが、このころには若手を率いて現場を回すようになっていました。
実際の年齢は沖さんが一番下だったそうですが、ドラマの中ではスコッチが長兄、
次いでロッキー、さらにドックとスニーカー…という印象です。
「太陽」の中で、私が本当に射撃が上手そうだなと思ったのは、沖さん、竜さん、神田さんです。
役の設定のままといえばそうですが、みなさん拳銃が手になじんでいるというか、動きに無駄がなく、
構えた時にピタッと止まるし、ちゃんと銃の重みを感じます。
かっこいいなーと思うと真似をしたくなるのが人情というもの。興味のあるものはとりあえずやってみるタチですが、
ここで射撃に手を出さなかったのは、冒頭のスコッチの言葉があったから。
実際にはそうそう簡単に当たるものではないでしょうが、根拠のない自信があって、やれば上手くなってしまう気がしていましたw
そして、的では満足できず人を殺したくなったらどうしようと…。
「太陽」の長い歴史の中でも、私の中にしっかりと刻み込まれたセリフのひとつです。