太陽LOG

「太陽にほえろ!」で育ち、卒業してから数十年…大人になった今、改めて向き合う「太陽」と昭和のドラマ

「大都会 PARTⅡ」トクさんとジン

2017年10月18日 | 刑事・探偵モノ
子どものころ、再放送していたのは「PARTⅢ」が多かった気がします。テーマ曲は好きでカセットに録ったりしていましたが、
「太陽っ子」だったため、どちらかというとライバル視してたのか、さほど熱心に見てはいませんでした。

最近になって、ネットで「闘いの日々」「PARTⅡ」のDVD発売のPVを観て、「うわ、なんだこれ、かっこいいー!」と興奮し、
某ビデオ・オンデマンドの無料視聴期間を利用して、観倒しました。
今は、太陽のDVDを集めたいと思っているので我慢していますが、早晩「大都会」にも手を伸ばしそうで怖いです。

「闘いの日々」の豪華すぎるキャストによる渋すぎる作劇については、またの機会にと思いますが、
「PARTⅡ」で印象に残ったコンビについて、今日は書いてみたいと思います。


松田優作さんと神田正輝さん。私にとっては、七曲署のジーパンとドックですが、ここでは城西署のトクとジンです。
太陽でもまったく時期が違うし、役者のタイプも違うので、「PARTⅡ」を観るまで接点があるとは知りませんでした。

松田さんに対して、私が観てきた作品の役柄からか、周りとつるまず、ピンで活躍している超人的なイメージを持っていたのですが、
トクさんは、城西署捜査一課において、黒さん(渡哲也さん)の右腕であると同時に若手のまとめ役も担っていて、
口は悪いし乱暴だけど、思いのほか後輩の面倒もいとわない頼れる兄貴なのでした。

そして、ジンは見るからにピヨピヨな新米刑事で、黒さんに指示されることといえば、
逃走する車両のナンバーを控えたり、発煙筒の弾交換だったり。
経験が浅いので、ベテランの丸さん(高品格さん)や坊さん(小野武彦さん)と組むことも多いですが、
トクさんとのコンビでは、心なしかジンが調子に乗ってふざけていて、トクさんに頭をはたかれたりする場面が何度も見られます。

ライフルを乱射して立てこもる犯人に、トクさんが「金森(キンモリ)!!」と呼びかけ、横にいたジンが律儀に
「カナモリですよ」と訂正するシーンがあるのですが、松田さんと神田さんのそれぞれがもつ可笑しみがにじみ出ていて
ベタなんだけど笑ってしまいます。


圧倒的な華がありながらも、一刑事として集団の中に収まってもいるトクと、演じる松田優作。
彼の存在が「大都会」シリーズの中でも「PARTⅡ」を特別なものにしています。
今までちょっと遠い存在でしたが、トクさんを観て、松田優作が好きになりました。

一方、役柄同様まだまだ未知数なジンと、演じる神田正輝。
リボルバーの拳銃を構える姿が新鮮ですが、銃撃戦ではほとんど活躍していません。
ただ、新人のため車を運転することが多く、控えめなジンのキャラクターからすると
驚くほど果敢な走りを見せています。
#35「危機迫る賭け」、#48「狙われた刑事」などのカーアクションが見応えありました。


パッと見、どちらかというと合いそうにない二人が、プライベートでも当時いっしょにご飯やサウナに行ったりしていたと知り、
意外だけどなんだか嬉しいです。(実年齢が一つしか違わないというのも意外でした)
松田さんが元気だったら、また共演する機会もあったんでしょうか。