2022.05.01
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
GW中の漫遊記!
ココの「ちょっぴりタイムマシン」で「完全無欠のロックンローラー」を取り上げ、その際にメンバーの高原 兄さんがFM富山で『サンクス・スマイル・ミュージック』(ココ)という番組のMCをされている話が出ました。
番組でスピッツを話題にしてくれているということでradikoできいたら・・・。
当時「完全無欠のロックンローラー」はレコーディングではメンバーではなく、人気ギタリストだった松原正樹さんが弾いていた、と。
ただ、草野くんが最初に「(「完全無欠のロックンローラー」の)ギターがかっこいい!」と思ったのは、レコードではなく、YAMAHA世界音楽祭のテレビ中継だったそうで、「そのときはメンバーのスピード高橋さんのギターだったのではないか?」。
草野「そのあたりは、メンバーの方も覚えていないかもしれませんね。スピッツに関しても、ファンのほうが詳しかったりするし」
また、この番組のパーソナリティー、住吉今日子さんは、以前のプロモーションで一緒に公園で鱒寿司を食べたことがあり、「お会いしたことがありました!」。
そして、今日は【スウェーデンのロックバンドで漫遊記】。
これまでも、ウェールズ、韓国、ドイツなどのバンドを取り上げたことがあったが、今日は「スウェーデン縛り」。
スウェーデンはロックバンドがすごく多い国だそうで、「ざっくり感のある特集になってしまうかもしれない」が、草野くんのプレイリストの中から・・・。
オンエア曲
01 HOLIDAY(スピッツ)
02 Lovefool(The Cardigans)
03 1789(Silver Mountain)
04 Repetition(STARMARKET)
05 Die, All Right!(The Hives)
06 Panicburgh City(Atomic Swing)
07 Run Run(Those dancing days)
08 春景色(レミオロメン)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、「大型連休期間中、ということで」、スピッツで「HOLIDAY」(2000年、9thアルバム『ハヤブサ』)。
(クセになるくらい好きな楽曲。ひたひたと近づく影の不気味さと切なさがアンバランスに迫ってくる感じ。スピッツ曲の真骨頂)
最初の曲は、「おそらく日本では2番目に有名な曲、The Cardigansの「Lovefool」(1996年、3rdアルバム『First Band on the Moon』)。
The Cardigansは、90年代に活躍したスウェディッシュ・ポップの代表的バンド。
おそらく、「Carnival」が最も知られているだろうけど、以前にかけたことがあるので(コチラ。The Cardigansについて紹介している)、今日はこの曲で。
The Cardigans Live in Stockholm 1997 - Carnival
おしゃれなスウェディッシュ・ポップの代表的バンド。「90年代にメチャメチャ流行りました」
当時はThe Cardigans以外にもオシャレなバンドがたくさんいたみたいだけど、「このあたりはカジヒデキくんが詳しいかもしれませんね」。
このバンドが流行ったあとにIKEAが日本上陸したことで、「スウェーデン=オシャレ、みたいな印象になりましたよね」。
それまでは、スウェーデンと言えば、「自動車メーカーのVOLVOやABBAの印象が強かった。その後、H&Mも」。
音楽では、ロック以外では、Ace of Baseが流行った。プロデュースをしたマックス・マーティンも有名。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー以降、最も多くのヒット曲を生み出したソングライターとも言われている。
そして、なぜスウェーデンでは、こんなに多くのバンドやミュージシャンが活躍できるのか?
ひとつには、国が音楽などの活動に対して手厚くサポートしていること。例えば、経済的に余裕のない人が楽器を購入する際に公的援助を受けることができる。
また、決めたことをとことん突き詰めてやり通すというスウェーデン人の国民性も影響しているかもしれない。これは知り合いのスウェーデン人が語っていたそうだ。
スウェーデンには、ハードロックバンドやヘビメタバンドが非常に多い。北欧メタルというジャンルもある。
その元祖的なバンドとして、80年代に活躍したのが、「The Final Countdown」のヒットで有名なヨーロッパ、次にかけるSilver Mountainなど。クラシカルな要素を兼ね備えたのが北欧メタルの特徴。
当時、ラジオ番組で伊藤政則さんがプッシュしていて、「それに煽られて、みんな聴いていたという記憶がある」。
そして、スーパーギタリストのイングヴェイ・マルムスティーンもスウェーデンの人。
次の曲は、Silver Mountainの「1789」(1984年、デビューアルバム『Shakin' Brains』)。
曲名の「1789」はフランス革命の起こった年。曲の途中でフランス国歌が流れる。
(超絶ギター!)
次の曲は、STARMARKETの「Repetition」(1997年、2ndアルバム『Sunday’s Worst Enemy』)。
スウェーデンのバンドには、「オシャレ系やメタル系以外にもいろいろいるんだよ」ということで、「ちょっと骨太なパンク系のやつを聴いていただこう」。
STARMARKETは90年代当時、エモとかエモコアと呼ばれていたカテゴリーのバンド。ラウドなサウンドのロックでも北欧らしさが感じられ、メロディアスで、なおかつ演奏がかっちりしている。「とくにギターの音がすごいカッコいいです」
(カチッとした感じと強いメロディーが好みかも)
次は、「ガレージロックリバイバルのバンドになるのかな」、The Hivesの「Die, All Right!」(2001年、シングル/2000年、2ndアルバム『Veni Vidi Vicious』)。
草野くん自身、この番組でも何度か語っているが、「ガレージロック界隈のストロークスやリバティーンズ辺りはあんまりはまれなかったが、このThe Hivesはドラムの音がハードロックっぽくて、結構好きでした」。
「衣装が全員タキシードってとこもカッコいいですね。ま、結局オシャレだな、ということになりますが」と。
The Hives - "Come On" & "Try It Again," live in New York
(ライブハウスでタキシードってとこが、おもしろい)
メッセージコーナー。
ペンキの匂いが好きで、工事現場でその匂いをキャッチすると、歩みをゆるめて胸いっぱいに吸い込んでしまうというリスナーさん。
「人には理解されないけれど、好きな匂いってありますか」
輸入盤(アナログのレコード)を購入して、それを開けたときの匂い! 包んであるビニールを外した時に独特の匂いがしてくる。
(わかる~)
草野「これからオレ、新しい曲を聴くんだな、というワクワク感とセットになった匂い。50代以上の人しかわかんないかも。だから若い人には理解できない匂いだと思います」
最近でも、そのころに購入したレコードを聴こうとすると、「残り香があるんだよね」。
そして草野くんからペンキの匂いフェチのリスナーさんにアドバイス、「ペンキの匂いには体に悪いものもあるので注意してください」。
かつて塗装屋さんでバイトしていたときも「専用のマスクがあったので、くれぐれも・・・」。
続いて、またまた匂いに関するメッセージ。
喫煙はしないけれど「タバコの匂いが好き」な男子。吸っている人が近くにいると、その匂いが心地いいそうだ。
「受動喫煙は自分で喫煙するより危険」と言われるけど、「タバコの匂いって、ほかにかわるものがないんですよね」と。
草野くんは、煙草の煙の匂いは好きではないけれど、「火をつける前の煙草の匂いは好きでした。昔、おじさんの煙草を借りて、クンクンしてました」。
草野「今は喫煙者がどんどん少なくなって、周りに喫煙者もいなくなって、クンクンする機会もなくなってしまいましたが」
昭和の時代のドラマとか見ると、「すごい吸ってたよね。だから時代も変わったな」と。
今でも、誰か煙草を吸うぞ、という人がいたら、「借りてクンクンしたいな」と思うそうだ。
次の曲は、Atomic Swing の「Panicburgh City」(1993年、デビューアルバム『A Car Crash in the Blue』)。
このバンドは同じポリドールレコードに所属していたという関係でもらったサンプル盤を聴いて、スピッツメンバー全員が一時はまっていたそうだ。渋谷のクアトロでの来日公演を全員で見に行った思い出もあるとか。
草野「オルガンがイカしていてカッコいいサウンド。ジャンルとしては、パワーポップかオルタナ系なのか微妙。その後人気の出たイギリスのクーラ・シャイカーに雰囲気が近いかな? 本人たちはドアーズのファンらしいけど。ボーカルの声も低くて渋くていいです」と。
最後は、Those dancing daysの「Run Run」(2008年、3rdシングル/2008年、デビューアルバム『In Our Space Hero Suits』)。
今回紹介された中では、わりと新しめのバンド。
タワレコでプッシュされていて、視聴してすぐにはまったという草野くん。「ビデオがオシャレでかわいいので、何回も見ました」
ボーカルが水森亜土さんみたいで「ちょっとレトロで、カーリーヘアがかわいい」。
サウンドも「オルガンの音がチープで、スウェーデンはやっぱりオシャレだな」。
Those Dancing Days - Run Run (Official video)
特集の最後に。
今日は紹介できなかったけど、スウェーデンには「ホントに多くのバンドやアーティストがいるんですよ」。
アーチ・エネミー、クラウドベリー・ジャム、ロクセット・・・など。
草野くんが個人的に好きなバンド?は曲が長いので今回は外したそうです。
草野「スウェーデンのバンドは、第二弾とかできそうですね」
(動画とか検索すすと、ヘビメタの野太い男たちのバンドも多い)
そして、久々の「ちょっぴりタイムマシン」は、レミオロメンの「春景色」(2005年、5thシングル「モラトリアム」のカップリング/2005年、2ndアルバム『ether[エーテル]』)。
(イントロは、「ローテク・ロマンティカ」か)
「この曲、オンエアされるときには初夏みたいになってるかもしれないし、レミオロメンは決して埋もれていないんですけど」という前振りで。
草野「ぶっちゃけ言うと、オレはストリングスの入っていないシンプルなレミオロメンが好きで、この曲もバンドアレンジがすごいカッコいい。ちょっとポリスの『ロクサーナ』みたいに疾走感があって」
その疾走感の中で、藤巻くんの歌唱は「初夏の、アッパーなんだけどけだるいな、という雰囲気にマッチしている」と。
草野「早春の曲なんだけど、初夏に聴きたいな」
(ホントだ。すてきな楽曲。サウンドが気持ちいい。レミオロメンってあまり聴かなかったんだけど。そういえば知り合いにレミオロメンが好きな人がいたけど、今はどうなんだろう?)
そして来週は、【レミーで漫遊記】。
モーターヘッドのボーカル兼ベーシスト、メタルとパンク、両方のオリジネーターとして重要なロックミュージシャン。
「そんなレミーさんの歴史をざっくり」紹介してくれるそうです。
(これも楽しみですね)
「草野さん、最近の牛丼屋さんにはスプーンも置いてあるんですよ」
(吉野家には木のスプーンがある。)