2007年5月4日(金)抜けるような青空+最高気温25度以上30度未満
目的は、相模線気まま旅。倉見~寒川を歩き(寒川町)、最後に茅ヶ崎で海を見る。
●ドアの開閉は手動だぞ!
相模線は橋本から茅ヶ崎までを走るJRの鉄道。単線なので、駅で上り下りが交差するため、待ち合わせが長い。橋本から茅ヶ崎まで1時間以上はかかる。サーフボードを抱えて早朝の相模線に乗車する若者も多いと前にきいたことがあるけど、今はどうなんだろう。
9時前に橋本駅で相模線に乗車。中はガラガラ。
相模線のドアは手動(もうこういうところで東京っ子は興奮する)。みんな慣れた手つきで外のブザーを出してドアを開け、乗車してから中のブザーを押してドアを閉める。
今回は、ここのHPを見たことがきっかけで、相模線ぶらり途中下車を思いつく。
外の風景はなんてことない郊外の住宅地だったり田園風景だったり。それでも新緑の季節は何もかもが美しい。
車内には、ハイキング姿の中高年や夫婦連れがちらほら。みんな海老名で降りてしまったけど。どちらに行くのでしょう?
●桜の並木道と洋ランの温室
40分くらい揺られて、倉見駅到着。ここで下車。
小さなかわいい駅舎。この相模線で残っている最も古い駅舎とか。当時からコンクリートで建設されたらしい。
それにしても、駅前にはほとんど店らしい店はなし。線路づたいに行くと商店街らしきものがあるけど、GWのせいかシャッターが下りている状態。飲み屋風のお店が多いけど、なんだか寂しい。
自販機はあるけどコンビニが見あたらない。日本全国どこもコンビニだらけだから、これもいいかも…。と言いながら、「のどが渇いた」とわがままな私。
いったん線路を渡ると、400メートルくらい続く倉見桜緑道がすぐ前。かなり古い立派な桜の木がずっと並んでいる。桜のシーズンは圧巻だろうなあ。でも緑の豊富な桜の木もなかなかみごと。ベンチなどもしつらえてあって、地元の人がちらほら散歩している。
再び線路を越えて、大きな通りに出る。そこを突っ切って、ぶらぶらと行くと、洋ランの温室が見える。トビラが開いていたのでのぞいたら、いろんな種類のランがぎっしり並んでいた。
「ぶらり途中下車の旅」なら、「おや、ここはなんでしょうねえ」とか言いながら中に入って話をきくところだよなあ…と(笑)。私たちはそうはいかないので、外からのぞいて写真を撮るくらいだけど。でもなかなかあ壮観な光景でした。上の写真のような温室がいくつも並んでいました。
●少女剣士たちのさわやかなかけ声
しばらく行くと、また倉見緑道という整備された道に出会う。ここは藤棚がすばらしい。春の日差しに藤色がいかにも鮮やか。ベンチに腰かけて、しばらく休憩。
どこからか甲高い声が聞こえてくるので、ふと目をやると、そこは剣道の道場。しばらくして休憩に入ったのか、胴着姿の少女剣士たちがペットボトルとタオルを片手に出てきた。中学生かなあ。思い思いのかっこうで階段に座り、楽しそうになにやら語らっている。いい風景だ。GW中も稽古なんだろうか。
日差しは強いけれど、風が心地よくて、ここで昼寝したらいいだろうな、などと思う。
住宅地を歩く。東海道新幹線の高架をくぐり、町のふれあいセンターでトイレストップ。掲示板を見たら、カラオケやフラダンス、社交ダンスの教室がいくつも開かれていて、地元の中高年の憩いの場になっているんだろうな、という印象。
●町のあちこちに、ひろ~い公園
ここでちょっと、寒川町のオススメあれこれを(別に町の回し者じゃないけど)(笑)。
寒川町には、相模線の駅が3つ(倉見・宮山・寒川)ある。ってことはかなり広い町ということになると思うんだけど、その中にとにかく公園や緑道が多い。これはハンパじゃない、と思う。別にテーマパークっぽいつくりもないし、ただ整備された緑の空間が用意されている、という感じで、それがすごくいい。
今回私たちが通りすがりに立ち寄っただけで、次のような公園や広場がありました。
① さむかわ中央公園:寒川総合体育館の立派な建物のある広大な空間のある公園。芝生では家族連れの多くの姿があり、幅広のスロープを滑って遊ぶ子どもたち。かなりの人数で賑わっていたけれど、広いので窮屈感はなし。。また、バスケットのゴールなどが用意された球技スペース。今調べたら、大きな2つの建物は、メインアリーナ棟と、いろいろな体育施設のあるサブマリーナ棟ということ。赤字の“箱もの”ではありませんように。
② 川とふれあい広場:町の北を流れる相模川にかかる神川橋の近くに作られた広い広場。野球場や、遊歩道(スタート地点からの距離が100メートル間隔で示されているので、ジョギングにもいい? 川の脇にあるせいか開放感もばっちり。
③水道記念館と水の広場:寒川浄水場の脇にある公園。ここは実際には中に入らなかったのですが、相模川が相模湾に流れていくようすのモニュメントがあり、この浄水場が水を供給している22の市町村のシンボルの木が植栽されているらしい。
④ 八角広場+一ノ宮緑道・一ノ宮公園:1984年まで寒川駅から相模線の支線が西寒川駅まで延びていたそうで、廃止後その線路がそのまま残され、一ノ宮緑道となっている(これは鉄道ファンの少年にも、かつての少年にもたまらない光景かも。画像参考)。その終点が八角広場になっている(これは、別になんの変哲もない小さな広場だけど)。
以下の画像は線路の脇の一ノ宮公園で、GWなのに近所の家族連れが2組だけ遊んでいた。町にはいくつもの憩いの場があるせいか、こんなふうに静かな空間がぜいたくにもあちこちに残されているのだろうか。いやいや、優雅に一休みしました。
●寒川神社と八福餅
以下は、町の中心とも言える寒川神社。寒川比古命、寒川比女命というご祭神を祀る相模国一之宮。
源頼朝、北条義時や、武田信玄らの戦国武将、徳川家代々が篤く信仰し、1500年ほどの歴史があるとか。
立派な本殿を中心にいくつもの古い建物が林立し、この日も多くの参拝客で賑わっていました。
こういう歴史のあるものが残されていると、人も集まるし、町の骨格がしっかりしているような気がしちゃう(歴史オタクな私)。
境内の一角で「八福餅」発見。ちなみにこれは1050円のもの。
伊勢神宮の赤福餅をイメージしてください。あっさりのこし餡がうまい! お土産に最適かも。
こういう歴史的な施設が残っていると、一年中変わらずに人が訪れるし、町の骨格がしっかりしている感じがしちゃう、歴史オタクな私でした。
●“おまけ”な情報
・寒川駅前で食事したかったら
駅近くの食事処「巴屋」のセットメニューはなかなかオススメ。
上のセットは「ざるそば+ねぎトロ丼+みそ汁+お新香」で950円。ボリュームあり。
・海を見たかったら
寒川駅から再び相模線に乗れば、2駅先が茅ヶ崎。サザン通りか雄三通りを歩いて20分、茅ヶ崎海岸に出ます。
しばし浜に座って、海風に吹かれました。
画像には写っていませんが、ウィンドサーフィンをする人や浜でバーベキューをする人で賑わっていました。ちなみに以下は、望遠で写した江ノ島(ちょっとボケてるな)。
また茅ヶ崎駅の売店で見つけた、大好きなアジの押し寿司を、浜辺で食べて大満足な私でした。
寒川町を歩いていて感じたのは、有名企業や工場の建物が多かったこと。誘致に成功しているってことでしょうか。
寒川神社もあるし、結構、財政的に豊かな安定している町なのかなあ。
高座郡の町が周辺の市に次々と合併されるなかで、ここは高座郡に残った最後の町。湘南市の構想が実現せずに、この町は近々、単独で市になるという噂も聞きました。やっぱり裕福な町なんでしょうか。わからないけど…。
こんなことを勝手に感じて、で、タイトルの「老後は寒川町で?」となったわけです。海も近いし、気候もいいのかな、と。
GWはもろもろ用事もあって遠出はできなかったけど、29日の草戸山(よかったら、こちらをどうぞ)、そして5月4日の寒川町、と、静かな穏やかなそぞろ歩きを楽しめたこと、ちょっと誇らしく(笑)満足です。
目的は、相模線気まま旅。倉見~寒川を歩き(寒川町)、最後に茅ヶ崎で海を見る。
●ドアの開閉は手動だぞ!
相模線は橋本から茅ヶ崎までを走るJRの鉄道。単線なので、駅で上り下りが交差するため、待ち合わせが長い。橋本から茅ヶ崎まで1時間以上はかかる。サーフボードを抱えて早朝の相模線に乗車する若者も多いと前にきいたことがあるけど、今はどうなんだろう。
9時前に橋本駅で相模線に乗車。中はガラガラ。
相模線のドアは手動(もうこういうところで東京っ子は興奮する)。みんな慣れた手つきで外のブザーを出してドアを開け、乗車してから中のブザーを押してドアを閉める。
今回は、ここのHPを見たことがきっかけで、相模線ぶらり途中下車を思いつく。
外の風景はなんてことない郊外の住宅地だったり田園風景だったり。それでも新緑の季節は何もかもが美しい。
車内には、ハイキング姿の中高年や夫婦連れがちらほら。みんな海老名で降りてしまったけど。どちらに行くのでしょう?
●桜の並木道と洋ランの温室
40分くらい揺られて、倉見駅到着。ここで下車。
小さなかわいい駅舎。この相模線で残っている最も古い駅舎とか。当時からコンクリートで建設されたらしい。
それにしても、駅前にはほとんど店らしい店はなし。線路づたいに行くと商店街らしきものがあるけど、GWのせいかシャッターが下りている状態。飲み屋風のお店が多いけど、なんだか寂しい。
自販機はあるけどコンビニが見あたらない。日本全国どこもコンビニだらけだから、これもいいかも…。と言いながら、「のどが渇いた」とわがままな私。
いったん線路を渡ると、400メートルくらい続く倉見桜緑道がすぐ前。かなり古い立派な桜の木がずっと並んでいる。桜のシーズンは圧巻だろうなあ。でも緑の豊富な桜の木もなかなかみごと。ベンチなどもしつらえてあって、地元の人がちらほら散歩している。
再び線路を越えて、大きな通りに出る。そこを突っ切って、ぶらぶらと行くと、洋ランの温室が見える。トビラが開いていたのでのぞいたら、いろんな種類のランがぎっしり並んでいた。
「ぶらり途中下車の旅」なら、「おや、ここはなんでしょうねえ」とか言いながら中に入って話をきくところだよなあ…と(笑)。私たちはそうはいかないので、外からのぞいて写真を撮るくらいだけど。でもなかなかあ壮観な光景でした。上の写真のような温室がいくつも並んでいました。
●少女剣士たちのさわやかなかけ声
しばらく行くと、また倉見緑道という整備された道に出会う。ここは藤棚がすばらしい。春の日差しに藤色がいかにも鮮やか。ベンチに腰かけて、しばらく休憩。
どこからか甲高い声が聞こえてくるので、ふと目をやると、そこは剣道の道場。しばらくして休憩に入ったのか、胴着姿の少女剣士たちがペットボトルとタオルを片手に出てきた。中学生かなあ。思い思いのかっこうで階段に座り、楽しそうになにやら語らっている。いい風景だ。GW中も稽古なんだろうか。
日差しは強いけれど、風が心地よくて、ここで昼寝したらいいだろうな、などと思う。
住宅地を歩く。東海道新幹線の高架をくぐり、町のふれあいセンターでトイレストップ。掲示板を見たら、カラオケやフラダンス、社交ダンスの教室がいくつも開かれていて、地元の中高年の憩いの場になっているんだろうな、という印象。
●町のあちこちに、ひろ~い公園
ここでちょっと、寒川町のオススメあれこれを(別に町の回し者じゃないけど)(笑)。
寒川町には、相模線の駅が3つ(倉見・宮山・寒川)ある。ってことはかなり広い町ということになると思うんだけど、その中にとにかく公園や緑道が多い。これはハンパじゃない、と思う。別にテーマパークっぽいつくりもないし、ただ整備された緑の空間が用意されている、という感じで、それがすごくいい。
今回私たちが通りすがりに立ち寄っただけで、次のような公園や広場がありました。
① さむかわ中央公園:寒川総合体育館の立派な建物のある広大な空間のある公園。芝生では家族連れの多くの姿があり、幅広のスロープを滑って遊ぶ子どもたち。かなりの人数で賑わっていたけれど、広いので窮屈感はなし。。また、バスケットのゴールなどが用意された球技スペース。今調べたら、大きな2つの建物は、メインアリーナ棟と、いろいろな体育施設のあるサブマリーナ棟ということ。赤字の“箱もの”ではありませんように。
② 川とふれあい広場:町の北を流れる相模川にかかる神川橋の近くに作られた広い広場。野球場や、遊歩道(スタート地点からの距離が100メートル間隔で示されているので、ジョギングにもいい? 川の脇にあるせいか開放感もばっちり。
③水道記念館と水の広場:寒川浄水場の脇にある公園。ここは実際には中に入らなかったのですが、相模川が相模湾に流れていくようすのモニュメントがあり、この浄水場が水を供給している22の市町村のシンボルの木が植栽されているらしい。
④ 八角広場+一ノ宮緑道・一ノ宮公園:1984年まで寒川駅から相模線の支線が西寒川駅まで延びていたそうで、廃止後その線路がそのまま残され、一ノ宮緑道となっている(これは鉄道ファンの少年にも、かつての少年にもたまらない光景かも。画像参考)。その終点が八角広場になっている(これは、別になんの変哲もない小さな広場だけど)。
以下の画像は線路の脇の一ノ宮公園で、GWなのに近所の家族連れが2組だけ遊んでいた。町にはいくつもの憩いの場があるせいか、こんなふうに静かな空間がぜいたくにもあちこちに残されているのだろうか。いやいや、優雅に一休みしました。
●寒川神社と八福餅
以下は、町の中心とも言える寒川神社。寒川比古命、寒川比女命というご祭神を祀る相模国一之宮。
源頼朝、北条義時や、武田信玄らの戦国武将、徳川家代々が篤く信仰し、1500年ほどの歴史があるとか。
立派な本殿を中心にいくつもの古い建物が林立し、この日も多くの参拝客で賑わっていました。
こういう歴史のあるものが残されていると、人も集まるし、町の骨格がしっかりしているような気がしちゃう(歴史オタクな私)。
境内の一角で「八福餅」発見。ちなみにこれは1050円のもの。
伊勢神宮の赤福餅をイメージしてください。あっさりのこし餡がうまい! お土産に最適かも。
こういう歴史的な施設が残っていると、一年中変わらずに人が訪れるし、町の骨格がしっかりしている感じがしちゃう、歴史オタクな私でした。
●“おまけ”な情報
・寒川駅前で食事したかったら
駅近くの食事処「巴屋」のセットメニューはなかなかオススメ。
上のセットは「ざるそば+ねぎトロ丼+みそ汁+お新香」で950円。ボリュームあり。
・海を見たかったら
寒川駅から再び相模線に乗れば、2駅先が茅ヶ崎。サザン通りか雄三通りを歩いて20分、茅ヶ崎海岸に出ます。
しばし浜に座って、海風に吹かれました。
画像には写っていませんが、ウィンドサーフィンをする人や浜でバーベキューをする人で賑わっていました。ちなみに以下は、望遠で写した江ノ島(ちょっとボケてるな)。
また茅ヶ崎駅の売店で見つけた、大好きなアジの押し寿司を、浜辺で食べて大満足な私でした。
寒川町を歩いていて感じたのは、有名企業や工場の建物が多かったこと。誘致に成功しているってことでしょうか。
寒川神社もあるし、結構、財政的に豊かな安定している町なのかなあ。
高座郡の町が周辺の市に次々と合併されるなかで、ここは高座郡に残った最後の町。湘南市の構想が実現せずに、この町は近々、単独で市になるという噂も聞きました。やっぱり裕福な町なんでしょうか。わからないけど…。
こんなことを勝手に感じて、で、タイトルの「老後は寒川町で?」となったわけです。海も近いし、気候もいいのかな、と。
GWはもろもろ用事もあって遠出はできなかったけど、29日の草戸山(よかったら、こちらをどうぞ)、そして5月4日の寒川町、と、静かな穏やかなそぞろ歩きを楽しめたこと、ちょっと誇らしく(笑)満足です。