2014.12.30(火)
■「鼬」 at 世田谷パブリックシアター
http://www.siscompany.com/itachi/
http://enterstage.jp/news/2014/12/001233.html
12月26日、予定にはなかったが、ひょんなことから「鼬」を観ることができた。
原作 真船豊
演出 長塚圭史
出演 鈴木京香/峯村リエ/山本龍二/佐藤直子/
塚本幸男/赤堀雅秋/江口のり子/高橋克実/
白石加代子
昭和初期の作品だそうだ。方言を駆使し、まくしたてるような会話の中に、なんとも濃い人間模様が浮かび上がる。
こういうキャラの立った人々が登場する作品が80年くらい前に誕生していたことへの素直な驚き(帰ってきて知りました)。
登場する一人一人の個性がうるさいくらいに際立っていて、人の本音や根っこの真実(まがい物かもしれないけれど)がこれでもかこれでもかと目の前に鎮座する。
生きるためにはとんでもないことでも受け止めて、欲望の赴くままに欲するものを手に入れるべく策を講じる・・・、それが最初から最後まで貫かれる。
白石加代子のどすの利いた声とそのままの存在感がスゴイ。そして、それに格好から対決する鈴木京香のいびつで妖艶な美しさ。
峯村リエは好きな女優さんで、今回も大柄な容姿を生かして迫力あり。
激しく熱くまくしたてる人々の中で、高橋克実の周りにだけ、ちょっと緩やかな雰囲気が漂う。ズルイ男かもしれないけれど、ちょっとまとも?
でも、どんなにひどくても嫌悪感をもたなくてすむのは、それぞれが勝手ながら、どこかに哀しさを感じさせるからか。
自分の欲望のままに生きるのは、ほかの人にはわからない哀れを受け入れることなのかもしれない。
最近の長塚のステージはシンプルな装置。
今回も、こげ茶をベースにした舞台に、太い柱や高い天井、広い玄関。奥行きの深さに旧家のなごりを感じさせる。
■「ワンス・アポン・ア・タイム 2」
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/once2/
録画したものをようやく見始めている。まだ3本くらいだけど。
呪いがとけて、エマと白雪が母娘であることがわかるんだけど、母である白雪の喜びとはうらはらに、戸惑いを示す娘のエマの表情がおもしろい。
この二人がともに闘いの旅に出る! 期待できそうです。
『朝日新聞』の「ひととき」に、80歳の女性の文章。
年の暮れだといっても、大掃除はできない、身体がもう言うことをきかない。
一昨年まではそれでも無理して頑張っていたけれど、結局正月は疲れ切って、いいことはなかったと。
それで、去年からは大掃除もおせちも「ボイコット」。
窓の曇りも網戸のほこりもきにすまい。おせちはデパートで買えばいい。
そう決めたら、すっきりとして煩わしいことも考えなくなったそうだ。
最後の言葉がいい。「元旦といったって、一年のうちの一日にすぎない」
それでも、そういう心境になるのに、「80歳」という年齢が必要だったんだな、というところも重い。
特別な日のための準備は、いろいろな人の顔を思い浮かべて、それなりの楽しさはある。でも、忙しかった日々の末の「自分だけの勝手な一日」への憧れもずっとある。
「私だけのダラダラな正月」・・・、いつか来るのかな。
それは「来る」のではなく、自分で「作る」ものなのかしら?
ベランダの箒、198円。
物干しざお3メートル、700円。
今日は暖かな一日。買い物に出かけた。
野菜とか、お正月価格になっていたけれど、上記の値段にびっくり。
箒と物干しざお、何年使っていただろう(かなりくたびれてました)。
こんなに安くて、生産者の収入はどうなっているんだろう。
なんとなく、いろんな物の価格にアンバランスを感じた一年だったなぁ。
そうそう、テレ朝チャンネル1で、「相棒 season 5」の一挙放送。
掃除しながら、最後のSP「バベルの塔」の最後の1時間を見た。
いつ見てもすぐれた作品だと思う。
右京、亀山コンビ、円熟の時の心地よい感覚を味わえた。
■VIVA LA ROCK 2015■
http://natalie.mu/music/news/134570
「VIVA LA ROCK 2015」に、スピッツ出演のニュース。
来年のGWです。
ちょうどゴースカの真っ最中ですね。