隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

神はサイコロを振らない-10年前の恋人

2006年02月24日 22時23分31秒 | テレビにプチコメント

■2月22日

 28歳の私と38歳の私か…、どのくらいの進化を遂げるんだろう。あるいは退化しちゃうんだろう。それは両方とも、単に「変化」って言えば、心に波風をたてずにすむんだろうけど。
 
ヤッチはきっと今のアッチのように、どこかキャピキャピの女の子だったんだろうな。アッチと戯れ、テツと笑い合って、毎日をはじけて暮らしていたんだろう。たまに羽目をはずしてテツに諫められていたかもしれない。そういう女の子だったヤッチは想像できるし。
 
でも今は、10年後の今は、その雰囲気を残しながらも、でもどこか人生を眺める余裕も出てきて、自分(の限界?)も見えてきて、がむしゃらには突っ走れなくなっている。それがアッチにもテツにも歯がゆいんだろうね。
 
人は変わらなくては生きていけないし、変わりたくないと抵抗しても、いつの間にか、そう、ひょっとしたら気づかぬうちに変わってしまうのかもしれない。
 
だけど、失うものばかりではないよね。身につけていくこともあるはず。だってヤッチを見ていると、あの許容量の大きさがステキに見えることもあるし。歯がゆく見えても、いろいろな人やその事情を受け入れてしまう優しさもある。
 
でもね、人を恋しいと思う気持ち、誰かを追いかけたくなる衝動、会いたくて走っていくせつない思いは、そんなに変わるものではない。ただ、日常を淡々と生きていると、そういう熱い思いに戸惑って、きっと走るスピードを緩めてしまうんだろう。それはちょっと悲しいけど。
 
ヤッチはきっと観覧車とそこにいるテツに向かってタクシーをとばしたのではなく、10年前の恥ずかしいくらいに若かった自分に会いたくて走っていたのかもしれない。恋する気持ちは忘れないで。そう思って生きていきたいね。

 
弟とのさりげない会話もよかった。私も弟を思い出していた。あんな会話をかわしてみたかった。


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