「弱虫のロック論 平山雄一第二音楽評論集リリース・パーティ」
2013.2.27 at Zepp Tokyo
http://music.emtg.jp/emtgStream/20130202070296472
というわけで、久々の平山氏は還暦を迎えたということでしたが、モヒカンのまま、お元気そうでした。
おみやげはその著書『弱虫のロック論』で、ライブは奥田民生、ASIAN KUNG-FU GENERATIONという豪華さ。
今年初めてのライブハウスです。
平山氏の挨拶のあと、トップバッターは奥田民生。
■奥田民生
○ ドースル?
○ さすらい
○ 家に帰れば
○ 野ばら
○ スカイウォーカー
○ My Back Pages
○ イオン
○ 月ひとしずく
○ ひとりカンタビレのテーマ
○ 無限の風
○ サマーヌード
○ イージュー★ライダー
順番がちょっと違っているかも・・・です。
ギターとチープな(笑)リズムボックスで、もう圧倒的なステージ。
ココで、かなり前の野外フェスでの「一人民生」を経験しているが、もう、デカイところとか、ライブハウスとかって、この人には関係ないんだなあ。
最後方で壁にもたれながら聴いていたので姿は見えなかったが、迫ってくる強さに、それだけで感動すら覚えた。
「My Back Pages」は真心ブラザーズが日本語でカバーしているのですね。地球三兄弟のライブで演奏しているそうだけど。「今の自分のほうが若い」の部分だけ日本語になっている。
「こういうのをやっておくと、あの(平山さんたち)の世代は喜ぶから」みたいなこと、言ってました。「おお、ボブ・ディランか~。あるいは、ちょっと違うね、とかね」って(笑)。なんか、よくわかる気がする。すごくかっこいいカバーでした。
「サマーヌード」も三兄弟のライブでやっているそうだけど、その前に
「これやるとちょうど(1時間)だな。こんな飛び道具で終わっちゃっていいのか?」みたいなことも。
最初はリズムボックスと「ベースで」ってことでフロアから歓声があがったけど、途中で「ベースは無理」ってギターに。
とてもキュートなステキな「サマーヌード」でした。
どの曲も「聴かせてくれた」という感じなのだが、私としては「無限の風」がよかったな。
ギター一本ということが信じられないくらいの広がりが感じられ、弾き語りの域を越えていた。歌詞の内容からの影響もあるかもしれないけれど、風に向かって立つ男の姿さえ浮かんできました。
MCは相変わらずの民生ペースで、のっけから、
「こんな微妙なイベントに来てくれて」とか、「平山さんの評論が好きっていう人がいたら、おかしいですよ。そういう人はそばにいてほしくない」なんて。
「当時は女性のライターもたくさんいて。いつの間にかいなくなっちゃったけど、結婚でもしたんでしょうか」
「以前は死ぬほど大勢のライターがいたんですよ。死ぬほど・・・ってことはないけど(笑)」
「(持ち時間は)1時間です。1時間に4曲くらいのペースで・・・へへ」とか。
最後の「こんなえらそーな前座ですいません」には、ついつい「前座かよっ!」とツッコんでしまいました。
ホント、えらそーで「スゴイ」前座でしたよ。
■お祝いメッセージ
アジカンの登場の前に、アーティストからの「出版+還暦祝いのビデオメッセージ」。
いずれも取材を通して平山氏と長年のつながりのある人たち。
布袋寅泰~ゴスペラーズ~MISIA~浜崎貴司~電大~スピッツ
圧巻(笑)はMISIAの映像。紅白歌合戦での舞台だったアフリカの砂漠で?と思わせる風景で、せっかくMISIAがしゃべっているのに強風のため声がとぎれとぎれ。スーパーがあるから内容はわかる・・・という感じのビデオだったのです。会場はさすがに失笑。
さすがゴッチはそこを見逃さず、最初のMCで「あれはどーなの?」的は巧妙な発言を。
「MESIAが友だちだったらメールを送るよ、『断る仕事があってもいいんじゃない?』って。あれにOKを出すスタッフがいたということで、そこの事務所は平山さんのこと軽くみてるんじゃない?」
会場、大爆笑。
そのあとのMCでは、「ラジオで聴いたMISIAの声が色っぽくて、3時間くらい電話で話したいと思った」とフォローしていました。
最後のスピッツは、アルバムを出すたびにインタビューを受けているという話から、
「切り口が(ほかの人と)ちょっと違う」
「(平山さんが)プロ!だから、安心して、こっちは素で話せる」
と。
「今日はライブだって? 平山さん、歌うの?
「歌うでしょ! とうぜん」
と無茶振りしていました。
■ASIAN KUNG-FU GENERATION
次はアジカンの登場。一気に高まる会場の熱気。
○ それでは、また明日
○ AとZ
○ 新世紀のラブソング
○ 無限グライダー
○ マーチングバンド
○ N2
○ No.9
○ リライト
○ ループ & ループ
○ 今を生きて
アジカンファンに確認したので間違いないと思います。
さすが疾走感と安定感のある演奏で、会場はヒートアップ。
パーカッション、キーボード、女性コーラスのサポートメンバーの音があわさって、私が以前のフェスなどで聴いたバンドサウンドより広がりというかキラキラ感があったように思う。うまく言えませんが。
『無限グライダー』は、平山氏と出会った頃の曲ということで、ファーストアルバムからのチョイス。けっこう好きな曲です。
この時期に『No.9』をライブで聴けたこともうれしかったかな。
『リライト』『ループ & ループ』はさすがに盛り上がって、力強い腕がたくさん上がっていました。
MCでは雑誌、『WHAT's IN?』に不満を(笑)。
あの雑誌の表紙を一度も飾ったことはないそうで(SONYつながりなのに)、「イケメンバンドじゃないからだ」と。
ま、それはいいとしても、モノクロの「しょうもないページ」しか与えられず、平山さん相手に1時間(1万字分?)音楽論を語っても、300字で片づけられちゃうと。アララ。
「ページ増やせ!」って言ってました。そうだよな、300字はね・・・。
そして、奥田民生とも対バンに喜びを表現。
ユニコーンの記事が読みたくて、、『WHAT's IN?』や『PATI PATI』を買っていたそうです。
奥田民生がどれくらい好きって、
「(ファンレターに)絵を描いて送っちゃうくらい」
「奥田民生ショーを予約してブロマイドを買ってしまうくらい」
だそうです。かわいい!
■コラボ
アンコールでは最初にアジカンメンバーが登場し、「もう一人」と言って民生さんを呼び込んで大騒ぎに!
『マシマロ』+『君という花』。
このライブに参加できて、ホント、よかったなとつくづく。
この二人の声とか歌い方って、どこかちょっと共通点があるのでしょうか? 民生氏のほうがちょっと濃いめだけど。
主旋律を交互に歌っても、心地よい流れがありました。
ちらちらと見えたところでは、民生氏もガシガシとギターを弾いていて、こっちもワクワクしてしまった。
カッコよくて熱いコラボでした!
そういえば、セットチェンジのあいまに流れた曲、グレープバインの『覚醒』とACIDMANの『赤橙』ではなかったですか?
ミッシェルの曲もあったように思うのですが・・・。
やっぱり、まだまだライブハウスは卒業?できないな。
追記
http://ro69.jp/live/detail/78929
ここで、詳しいレポが読めます。
この記事を平山HPで紹介させていただきました。
HPもFBも初心者なのでぶしつけですみません。
3年経ってまた本を出します。
よかったらまた遊びに来てください。
思いがけず感動です。
『奥田民生 弾き語り物語】弱虫のロック論発売記念ライブを さらに楽しく見る方法その1』、読ませていただきました。
私のレポを紹介してくださったのもうれしかったけれど、今改めてあの時のことを「振り返って」くださって、それを読めたことにその数倍も心躍りました。いい夜でしたから。
『弱虫のロック論2』も楽しみにしていますし、「パーティー」にももちろんうかがいます。
心地よい秋の夜になりますように!
ありがとうございました。
素晴らしいアルバムですね。
9月に平山が企画に参加しているイベントで、田島貴男さんとトータス松本さんが共演してくださるんですが、思わず「ガッツな息子がキラリ☆」という奥田・ウルフルズ・スピッツが対バンしたイベントを思い出してしまいました。
連綿と続く音楽の連鎖(まあ、自分が生きている限りですが)に身を預ける快感は、日々のモチベーションになりますね。
2013年のライブ当日のBGMは、平山が選びました。
ご指摘のとおり、グレープバインの『覚醒』とACIDMANの『赤橙』、ミッシェルの曲もかけました。
今回も楽しく選ぶつもりです。
どこかのコンサートで平山を見かけたら、ぜひ声をかけてくださいね!!
「ガッツな息子がキラリ☆」、遠征して楽しみました。それぞれの良さが全面に見られて、貴重な「ワクワク」の一日だったこと、今も鮮やかです。
平山さんがチョイスされるBGM、楽しみにしています。知らない曲でも、「あ、これなんだろう?」と「耳を留める」のが結構好きなので。
ありがとうございました!