■ドロップ缶
「メロン味のドロップが出たら
きっと思いが伝わる」
缶のふたを開けながら
からかうような友の声
人の声が重なって
続きはそのまま泡になった
友もそのまま泡になって
幼顔のまま どこかで見てる?
遠ざかる風景は 闇をつれて
一日一日 朝に戻る
失った時間の余りを足して
もげた手足の再生を始める
まわりの景色のざわめきは
それでもここまで届かない
メロン味のドロップは
たぶん缶の中にはないのだろう
「メロン味のドロップが出たら
きっと思いが伝わる」
缶のふたを開けながら
からかうような友の声
人の声が重なって
続きはそのまま泡になった
友もそのまま泡になって
幼顔のまま どこかで見てる?
遠ざかる風景は 闇をつれて
一日一日 朝に戻る
失った時間の余りを足して
もげた手足の再生を始める
まわりの景色のざわめきは
それでもここまで届かない
メロン味のドロップは
たぶん缶の中にはないのだろう