隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ブレないバンド~スピッツ盛岡ライブ

2011年06月04日 19時00分47秒 | ライブリポート(スピッツ)

SPITZ JAMBOREE TOUR “とげまる2011″
at盛岡県民会館(2011.6.2)

 延期や未定のものはまだまだあって、いつものように「ラスト!」とはいえない状況だけれど、とりあえず盛岡のライブが終わりました。
 中越地震の際にお手伝いし、その関係で知り合った仙台のデザイン事務所の方と今後の打ち合わせをしたあと、急ぎ足で盛岡へ。
 霧雨のような雨に濡れながら県民会館までの30分の道のり。
 会館前で、このブログで約束した陸前高田の高校生U君にチケットを。「初スピッツです」とちょっと興奮気味の表情に救われる。
 古くからのスピッツファンたちに頼まれた貴重なお金を募金箱に。

 さてさて、会場の熱気は(とくに隣と後ろのお嬢さんたちの会話は、もうすでに妄想でヒートアップしていて、U君はちょっと恥ずかしそうに笑っていました)、「待ちに待った」ということだろう。

 
★セットリスト★
 01 ビギナー
 02 スパイダー
 03 恋する凡人
 04 ロビンソン
 05 幻のドラゴン
 06 メモリーズ・カスタム
 07 TRABANT
 08 鳥になって
 09 胸に咲いた黄色い花
 10 ヒバリのこころ
 11 ガーベラ
 12 新月
 13 ジュテーム?
 14 シロクマ
 15 えにし
 16 どんどどん
 17 探検隊
 18 けもの道
 19 トンガリ95
 20 8823
 21 君は太陽

ENCORE
 01  あじさい通り
 02  バニーガール
 03  チェリー



★★初期曲にも力強さ★★
 客席の灯りが消え始めた瞬間にどよめきと悲鳴?と・・・。
 もう毎回書いてるけど、このバンドならではの力強さを再認識したライブだったです。
 盛岡で待っていた大勢のファンの心にしっかり届いたんだろうな。
 インディーズバージョン(本人も「アルバムに入っているんですけどね、今日はアマチュアのときのアレンジで」って)の「鳥になって」でバックの映像の四分割にメンバーそれぞれの姿が映ったとき、なんとなく「よくぞ24年!」と思ってしまった。
 「鳥になって」は歌詞もアレンジも今と比べたらすごくシンプルだけど、高揚感は決して古ぼけたりしない。彼は30代になったばかりの頃だったか、「もう『鳥になって』は歌わないっ! 歌えないっ!」と言ってたけど、40代の「いつまで キミのからだに しがみついたまま♪」も悪くないですよ(笑)。
 「胸に咲いた黄色い花」のときのバックの映像、まばゆい可憐さでした。
 「ヒバリのこころ」は盛り上がり! この曲の若い疾走感は格別。昔を思い出すけど、今の力強さも捨てがたし。メンバー、すごく楽しそう。
 それでもやっぱり不思議な初々しさも残っていて、これがなくちゃスピッツじゃないし、と思ったりする。


★★『とげまる』の曲たち★★
 ありきたりの印象ですが、NHKホールで聴いたときより、なんだか強かったような。
 カラフルな曲たちがちょっと心もち重力を増していたような。ホント、みごとにいろんな色をもった楽曲ばかりだなあ。

 草野の声は完全に回復かと思われます。高い声はどこまでものびやかで、低い声は適度にかすれて、「TRABANT」ではなんだか想像の異国の国を浮遊させてくれたし、「どんどどん」ではヤンチャな40代を見せてもらいました。
 「探検隊」の疾走感は心地よい。CDより数倍のスピード感。サビの声もきれい。
 そうそうどの曲のギターソロもかっこよく、テツヤの演奏スタイルもかっこいいです。
 今回は田村側だったせいか(きっと場所によると思うんだけど)、ベースのズンズン感?やメロディアスな感じがすごくよく聴こえて、実はベースフェチの私にはうれしいことでした。
 あの曲やあの曲では(笑)例によって「暴れるベーシスト」全開だったので、そこは音なんか関係なく、見て笑って、衝撃受けてましたけど(あ、これは『とげまる』の曲たちではないですけど)。
 「恋する凡人」のイントロが始まった瞬間の会場のどとめきは印象的だった。人気ありますねえ。うわ~と突っ走って、あっという間に終わっちゃう感じだった。
 「シロクマ」はバックの映像が都会の風景から始まって、「あわただしい 毎日」という軽やかなボーカルの声がいいです。疲れたときにふっと聴きたくなる曲になりつつあります。4人の演奏スタイルも小休止的な雰囲気で。
 最前列の草野の真正面の2人が、このとき「シロクマ」のかぶりものを! それを見て、さすがの草野も笑っていましたね。


 ・・・とここまで書いて、なんだか気になってNHKホールのレポ読んだら(ココです)、
 「40代の男が『いつまで 君の体にしがみついたまま~』と歌うもの、いいもんだなあ」
 なんて書いてあるのを発見して衝撃(っていうか恥)。
 あのときはここにレポ書かなくちゃ、って結構必死で記憶のアンテナを働かせてたんですよね。
 今回はほんとうに楽しんでしまったので、そのあたり軽く行くことにします(たぶん同じようなことばかり書きそうなんで)。
 そう思うと、プロの音楽ライターって大変だよなあ。こっちは読んで文句言うばかりだから気が楽だけど・・・と脱線。


★★「ガーベラ」から★★
 これも前に書いてたけど、今回も感動したのが「ガーベラ」から「新月」そして「ジュテーム?」への流れ。
 基本的にはライブではロックなスピッツを数倍楽しみにしちゃうほうなんだけど、このツアーでのここでの流れはいい!
 ボーカルの声が乾いているけどどこかセクシーで、フロント3人が下を向いて(シューゲイザーな感じ)演奏している大人感がよくて、どの曲のどの部分だったか、崎ちゃんの手が背の高いシンバルにきれいに伸びるさまが美しくて、なんと!ビジュアル的に(笑)かっこいいなんて思ってしまったのです。
 「ジュテーム?」のバンドアレンジはほんとうにいいです。弾き語りにうっとり・・・ということがあまりない人間なので、もともとの「ジュテーム?」は「いけないこ~と~だ」の歌詞が妙に好きな以外は特に・・・の曲なのだが、このツアーでのアレンジはすごく好き。
 そして、あまり期待はしませんが、もし、もしもですよ、このツアーのDVDを出そうなんて企画が持ち上がったら、この3曲は楽しみですね~。ハイ、期待は全然してませんが。


★★田村、落下・・・じゃなく自ら客席へ?★★
 田村が客席に・・・というのはたまにあることで(笑)、ほかの方のレポで読んだりしたことがあるし、実際に私が行ったライブでもあったらしいんだけど(遠くてわかんなかった)、今回は10列目くらいだったので「見ました!」
 自ら飛び降りて(たぶん)、客は爆笑。ずんずん進んでスタッフが慌てて。
 で、結局は自分でステージに戻ったんだけど、そのあともひっかかったシールドを引っ張る、引っ張る。スタッフ、シールドを伸ばす、伸ばす。
 そのままテツヤサイドまで行こうとして、テツヤも爆笑していました。
 あれ、どの曲で? 「トンカリ’95」ですか???(すみません、ほかで確認してください)。
 田村の「マシンガンスタイル」は何度も見られました。客に挑んでいる、という表情だったな。
 それから「ヒバリのこころ」では、ベースを弾きながらけっこう長いこと歌ってたのが印象的でした。


★★一気に本編ラストへ★★
 「探検隊」から「けもの道」「トンガリ'95」「8823」の流れはお約束の盛り上がり。客席も最後のヒートアップ!
 私のまわりは若い男性どうしの人がけっこういて、ほんとうに楽しそうでした!
 適度にステージの全体を見ることのできる距離だったので、ああ、バンドだー!という感動を味わえた。
 バックの映像に映る4人はちゃんとそれぞれの役割(という表現もヘンだけど)を心得ていて、でもライブだし、それを越えた臨場感っていうかハプニングもありつつ。
 そして軽やかにラスト曲「きみは太陽」。「理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで」は、今こそ胸にツンツンきます。「頭頂部」の映像で伝わるボーカルの微妙な腰のフリも、それはそれとして・・・といえるくらいになりました。
 アンコールは、もうこの季節に合いすぎの「あじさい通り」、懐かしい・・・。
 草野が「小岩井の・・・」と言ったとたんに会場のそこここから反応。
 「あ、来てくれた人いるのかな」と草野。ハイ、ある意味、スピッツの伝説の夏のイベントです。行きましたとも。
 ビデオにもおさめられてる「猫になりたい」は忘れられないし、「気持ちよすぎて、小岩井の土になってしまいそうだ」というあの頃のマサムネらしい「名言」が生まれたライブです。
 「あの雨の中、『あじさい通り』のときだけ雨があがったんですよね」と。


 楽しいライブに参加できて幸せでした。
 盛岡は思い出のある地で、ここでライブが見られたらいいなと申し込んで手に入れたチケット。
 震災後、部外者がライブに加わっていいのかなあと迷いつつ、今しかない、と思い決行しました。
 もう一枚はせめて、と、このブログで1時間だけ「どなたか地元の方」とUPしたら、すぐにご連絡いただけて、こちらこそ、ありがとう、という感じです。
 「楽しかった! かっこよかった!」と言ってたU君。
 聴いたことのないアルバムもこれからたくさん聴きたいと言ってくれて、先輩としては非常にうれしいです。
 また会いましょう!

 
                  


 さてさて、いつもながら、ここで終わればきれいなのですが、せっかくなので覚えているMCを書きます。
 今回も、順番かえたり編成かえたりしていますし、正確さは期待せずに、ニュアンスだけ受け取ってくださいませ。
 避けたいけれど、どこかに主観は入ってしまうと思われますので。それもご勘弁です。


■■「盛岡」にちなんで■■

 「盛岡に来れてよかった」
 その気持ちをライブのあちこちで異口同音に語っていたメンバー。
 草野の開口一番も「いろいろありましたが、ここに来れてよかった」でした。「最後まで頑張っていきますんで、よろしくお願いします」と。
 「昨日の夕方に来たんですけど、仙台からここまでの(車窓の)景色が好き」と草野。
 
 テツヤ「東北には住んだことないのに懐かしいよね。故郷みたいな気がする。水をたたえた田植え前のちちゃい田んぼとか」
 草野「ああ・・・。関西とか九州とかともなんか違う景色なんだよね」
 誰だったか、「いつもは雪のあるときに来てたから、雪のない盛岡は新鮮」って。
 草野「新緑もきれいだよね。緑が濃くて」
 
 テツヤ氏と崎ちゃんは夕方の盛岡散歩の話もしていました(別行動ですが)
 崎ちゃんは北上川の遊歩道を歩いたそうで(私も今回何年かぶりに歩きました)、河原できれいな鳥を見つけたそう。
 (崎ちゃん、「散歩して」のところで人差し指と中指で「歩くさま」を表現してて、メンバーも会場もほんわか~。崎ちゃんらしい)
 その鳥を写メに撮ろうとするんだけど、すんでのところで鳥が動いて近くに飛んでしまう・・・、で、また狙って・・・というのを数回繰り返して、最後は「さりげなく、撮ろうとするのをさとられないように」したけど、結局、今度は遠くに飛んでいってしまった・・・という話を・・・。
 んー、もー崎ちゃんらしいっ!ってとこで、あったかいムードに包まれました。
 
 それを受けてテツヤ君、「俺も散歩したよ。北上川のほとりで・・・鳥は見なかったけど」(笑)
 盛岡城を訪れて、「城マニアになろうかな」って。
 「城を見ている人がいたらオレですから声かけてください。でもサングラスかけてないから『ちがう』って言うかも」だって。
 さっきの「故郷」話から、「ふるさと ひろみ」と急に言い出すテツヤ。
 「ああ、『郷ひろみ』ね」と、ふつうに「通訳」する草野の絶妙の(?)タイミング。
 続いて「もう一個いい? Pゆういち」 これは「ピーター」だそうです(笑)。
 計算通り(笑)にちょっと引き気味の会場に、テツヤは満足そうでした。


■■メジャーデビュー20周年で思い出すこと■■
 「3月でメジャーデビュー20周年。で、この7月には結成24年になるスピッツ」です」と言う草野に会場から拍手。
 「思い出すことと言えば、感動的な出来事やたいへんだったことではなく、けっこうつまらないこと」と草野。
 ここのMC(のコーナー)ではそういう思い出を話すことにしているんだけど、ツアーもここまで来ると新ネタがなくなってきたらしい。
 「同じことを話しちゃうこともある。この年になると、昔のことは覚えていても昨日のことは・・・」って。
 「で、これはよく話してるんだけど、頭から煙事件、知ってる人いる?」に、会場からは「知ってる反応」も「ええっ、何それ?反応」もあり。
 そこで話してくれました。昔照明がやたら熱かった頃、ライブで頭の上がやたら熱くなってきて、
 「でも、ここは動いちゃいけない、動いちゃいけない」と我慢していたら、とうとう髪の毛から煙が上がってきた、という事件。
 「怒ってるみたいに歌ってた」
 テツヤは「俺たち、マサムネがホントに怒ってると思ってたもん」って。

 そこで、草野、「今まで話したことのないやつを思い出した」と。
 「デビューして少したって、こういう大きなホールでライブができるようになった頃。会場の後ろのほうに、顔の濃い目立つ男がいたの。それが平井堅だった、まだ売れない頃の。で、それからも来てくれてたんだけど、どこにいてもわかる」って。背高いし、濃ゆ~い顔だもんね。目立ちそう。
 テツヤ「知らなかった、オレもはじめて聞いた。冷たいんだもん」
 さりげなく平井君の
ニューアルバムが出ることもアピールしていましたね

 もう一つ、はじめてのお話。
 「会場の後ろのほうの方で双眼鏡で見ている方、いらしゃるじゃないですか」
 ところが「最前列で双眼鏡」というファンがいたらしい。その人と目が合ってしまったらしい。
 「いや、いいんですよ、最前列で双眼鏡を使っても。毛穴が見えるだけだと思うけど」って。そうだよなあ。


■■ご長寿バンド■■
 そうそう結成24年話のときだったか、「スピッツもご長寿バンドになって」と。
 「スピッツみたいなご長寿バンドをご覧になった皆さんはきと長生きする」
 「オヤジ」発言もありつつ、気負わない彼らの姿勢が伝わるMC。
 とにかく時間が過ぎるのが早くて、「俺の中では『三日月ロック』あたりはまだニューアルバム。乾杯のときに『ルネッサ~ンス』とやっちゃう」
 そこで、エドはるみのマネまで披露してくれた。ああ、そういえば、いつ頃だったんだろう、あれって・・・。
 そんななか、草野が妙にうれしそうに、
 「でもオレ、この前警官に『兄ちゃん』って言われたよ。おじさんじゃなく、『兄ちゃん、ちょっと免許証見せて』って」と。
 
 だけど、曲も音も演奏している姿も、4人は変わらず若くいてくれるから、私たちはホントに幸せだ。


■■岩手出身のクージー■■
 クジさんは岩手出身とかで、前回ライブで訪れたときに小学校のときの友人に偶然再会。
 それから連絡をとりあい、今回はスピッツより早く盛岡入りして、その友人と自転車で街を回って「青春」したそうです。
 「スピッツのおかげ」って。
 「マサムネのことをMMKってこの前行ったんだけど。『マサムネ マジで キノコ』ね。で、今回はMYK」
 何かと思ったら、「マサムネ やっぱり キノコ」だって。うまい!
 そこで本人が口をはさんで「MMM、マサムネ マジで マッシュルーム」とか言ってましたけど。

 それにしても草野君、だいぶ伸びましたね、髪の毛。
 「ロビンソン」の頃、というより「チェリー」の頃だったか、雑誌で子犬を抱えて上目遣いのアイドル風写真を思い出しました(笑)。
 「かわいい」はあんまり趣味じゃないんで、「マサムネ、かわいい~」と言う周囲のファンにはちょっと引き気味なんだけど、今回のキミはたしかに「かわいかった」ですよ。
 きっと「とげマリーナ」までにはばっさり切ってくれると思いますが(切ってください)(笑)。


■■10代から40代■■
 田村君「当時40代でバンドやってるって思ってた?」
 草野「思ってなかったね。小さい頃のそういうバンドって、○○しかいなかったし(えーっと、どんなバンド名をあげてたっけ?)」
 田村「結成したとき、オレら19? ハタチ?」
 草野「19の子もいたんじゃない?」  崎ちゃんと草野?
 田村「10代、20代、30代、40代でしょ、すごいよね。よくも争わずに、飽きずに。争わなかった?」
 草野「音楽のことでは・・・ね」
 田村「・・・だってさ」
 くだらないことでは、田村 vs. 草野の「チゲ鍋論争」なんて有名ですが。

 40代バンドの話題で、
 「GLAYも40になった?」と草野。
 田村は笑って、「そんな、ほかのバンドをむりやり・・・」
 草野「いや、化粧のノリとか悪くなったりしないのかな、と思って。オレたちは化粧しないし」


■■今夜がピーク?■■
 「オレ、若い頃より激しくなってない?」
 会場、笑い。ホントにそう。昔はステージから落ちたりはしなかったし。
 「もー、今夜がピークかもしれない」
 草野がすかさず、「そんな寂しいこと言わずに、今日をスタートにがんばって」みたいなことを。
 ほんとうに期待してますから、リーダー。
 そんな会話を聴きながら笑顔の崎ちゃんがいました。
 テツヤ氏はアンプにもたれて、たぶんサングラスの奥の目は笑っていたと思われます。勝手にね。


■■戦国武将■■
 どんな話の流れでだったかは忘れましたが(テツヤの「城マニア」のときだったかな)、
 「正月に実家に帰って、甥っこに、どんなことに興味があるのか聞いたんですよ、甥っ子は12歳なんだけど」と草野。
 「AKB48」とか言うのかな、と思ったら、『戦国武将!』って。戦国武将、知らね~」
 テツヤ「オレも知らないよ」
 なんてことも。


■■音楽を届けていく■■
 草野の最後のMC。
 「飯が食えなくなったり、風邪で声が出なくなったり・・・、そんな弱っちいバンドですが、これからは最前列で双眼鏡で見られてもウィンクできちゃうような・・・、そんな変われないかもしれないけど・・・、でも音楽を届けることだけはしていきたいと思っています」
 さすがの私も、ちょっとウルッときました。
 そう、それで十分。それだけは本当に続けてください。
 そう思いましたから。

 震災のことにはあえて触れず、そしてたぶん触れないことで、苦しい経験をした人たちには「至福の時」を作ってくれたのかもしれない。
 4人はそういう方法を選んだのだと思います(あくまで、私はそう思いました)。
 演奏を聴きながら、歌を感じながら、へなへなバンドなはずなのに、さりげなく多くの優しく強い言葉があることにも気づきました。
 それは本当にステキな幸せな時間でした。



                   


 高速深夜バスで帰って仕事していたら、「スピッツ シークレットライブ」の情報が・・・。
 岩手県立大船渡東高校で昼休みに、高田高校放課後に「ロビンソン」「チェリー」「ビギナー」「空も飛べるはず」のミニライブを行ったと。
 ひっそり訪れた彼らですが、高校の先生や生徒さんがTwitterやモバゲーやグリーでステキな写真や日記をUPしていますね。
 古い教室と彼らは、なんてステキに馴染んじゃっているんでしょう。
 「ひっそりと」なんで、こういうところに書くのはやめようかなと思ったけど、ココはそんなに多くの方が訪れるわけでもないので(笑)。
 
 大船渡東高校のHPにも、写真がありますよ(
コチラ)。
 高田高校は被災して、生徒さんたちは大船渡東高校などに間借りして授業を受けているそうです。
 高田高校では狭い仮設の教室に少しでも多くの人が入れるようにと、彼らは隅っこで演奏したそうです。

 ちなみに、高田高校の実情を知り、たまたま本や文房具を送ったりしていました、ほんの少しですが。
 高校のHPは
コチラです。
 よかったら、ぜひのぞいてみてください。

 いろいろ言われていたけど、そういうことには一切反応せずに、いちばん自分た
ちらしいやり方を選べる、「頑固でしなやかな」バンドのステキな曲たちが、若い心にどんなふうに響いたか・・・、想像するだけで少し気持ちがよくなります。
 すべてはこれから。
 私たちもこれからってことです。


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6 コメント

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ありがとうございました (U)
2011-06-04 19:08:19
待ってました。
時間はかかるかもしれないけど必ずレポ書くというのを信じてました。
ライブほんとうによかったです。チケットもらっちゃってうれしかったです。
それから今日届きました。ビックリしました。
小遣いないからなあと僕が言ったのを聞いてましたか、すいません。
なるべく早く返すんでちょっと待っててください。
それからスピッツファンじゃない姉ちゃんにも聞かせます。たぶんファンになると思います。
この次はまだメールにします。

あの夜これからビール飲みながらライブ思い出してメモするのって言ってたけどほんとだったんですね。
こんなことも書いてあってビックリという感じです。
返信する
こちらこそ! (かけら)
2011-06-04 19:13:09
こんばんは。
こんなに早くコメントをいただいて驚きました。
こちらこそ、いつもメールをありがとう。
そしてこの前はお会いできてうれしかったです。
いろんなキツイことも話してくれて、でもなぜか本当に楽しい時間でしたよ。
ライブもよかったですね。終わったとき、あなたの目がキラキラしていて、若いというのはやっぱりいいことだなあと思いました。

荷物は急がなくていいから。
そしてお姉さんにも必ず聴かせてあげてください(笑)。

じゃ、またメール待っています。
返信する
8823 (なお)
2011-06-05 22:39:25
初めまして!盛岡参加しました。とっても楽しかったです。17列目の真ん中あたりにいましたが、リーダーがシールドぶち切れそうなほど暴れてるのが見えて最高に笑ったし、最高に盛り上がりました。あの時演奏してたのは8823だったと記憶してます。疾走感ありましたね。マサムネさんが腰を落としてギターを掻き鳴らしているのも印象的でした。
返信する
8823でしたね! (かけら)
2011-06-06 20:05:01
はじめまして、なおさん。

だらだらレポ、読んでくださってありがとうございます。
熱くて楽しくて、いいライブでしたよね。

「お約束」の「8823」だったんですね。
教えてくださってありがとうございます。
落下(笑)の本当の瞬間は見ていなくて(たぶん)、「ざわざわ」に目をやったらすでに姿がなかったんです。
これからが楽しみな(笑)40代ですよね。

返信する
シークレットライブ (なお)
2011-06-08 20:38:12
シークレットライブのことはこちらで知りました。さすが我らがスピッツですね。小さな写真でしたが崎ちゃんのドラムセットが見えないのでどうしたのかなって思ったら、タンバリンを叩いていたみたい。きっとほのぼのとした音楽会だったんでしょうね。かけらさんも被災地へ向け、たくさん行動されているんですね。私も微力ながら岩手県大槌町の写真救済のお手伝いしてます。これからも頭の中でスピッツの歌を鳴らして頑張りましょうね。

アップめの写真発見~。http://blog.livedoor.jp/sansannokai/archives/51888365.html
返信する
写真 (かけら)
2011-06-08 21:37:19
こんばんは。

シークレットライブのことは、関係のない私たちまでなんだか元気にしてくれたような気がします。
不思議ですよね。

私は大したことはしていませんよ。
ホント、だらだら人間ですから。

でも写真の保存の支援は本当にステキですね。
テレビなどで見て、ああ、こういう支援もあるのかと。
すべてを失っても、思い出はたしかに残っているはずだから、写真は大事な役目を果たしてくれますよね。
ステキです。
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