2023.08.06
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
8月1週目。
導入の話題は、意外に「エニーロック」。
開封した袋菓子などを保存するためにとめておく、あのプラスチックの棒状のクリップ。
草野宅には何十本も常備されてるらしい。
(うちにもあるけど、10個くらい? 実家の母が好きでたくさんもっていたから、それと合わせると・・・、あ、25個もあった)
先日エニーロックをまさに使っているときに、「これ、使っていない家とかあるのかな」と思ったそうです。
「うちは輪ゴムで止めるだけで十分ですから」とか「ジップロックのようなちゃんとした保存容器に移し替えています」とか・・・。
「各家庭の流儀とか文化ってありますもんね」と。
「エニーロック、ないの?」とか「えーっ、こんな便利なものがあるんだ~」などと、「コロナ禍でほかの家にお邪魔する機会がなくなってしまって、そんな妄想をしている」草野くんでした。
(こういう不思議な探求心?が彼独自の世界観の魅力を形作っている?)
今回のテーマは、【緑・グリーンなバンド名で漫遊記】です。
「色縛り」というのが新しい試みです!
白、黒、赤、青などが名前にあるバンドはたくさんあって「選ぶのが大変そう」ということで、あえて緑です。Greenが名前に入っているバンドの特集。洋楽邦楽混ぜ混ぜで。
オンエア曲
01 グリーン(スピッツ)
02 Don!!(緑黄色社会)
03 Basket Case(Green Day)
04 どんぞこ(ミドリ)
05 There will be love there -愛のある場所-(the brilliant green)
06 HEART TAKER(CONDITION GREEN)
07 ケセラセラ(Mrs. GREEN APPLE)
08 Sold Out(Gang Green)
09 横浜いれぶん(木之内みどり)
10 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツの「グリーン」(2016年、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
バンド名じゃないけど・・・、曲名から「グリーン」!
(爽やかでおおらかで、気持ちいいメロディーとサウンド! で、「脳内の 火焔土器♪」で、ん?と戸惑わせ、「お約束の上でだけ 楽しめる遊戯♪」や「唾吐いて♪」では、青臭さゆえの負の美しい感情を感じさせてくれる。ほ~んと、スピッツの曲って飽きないよなあ)
最初の曲は、「ここ最近大人気の」緑黄色社会の「Don!!」(2022年、6thシングル「ミチヲユケ」/4thアルバム『pink blue』)。
9月の「ロックロックこんにちは」に出演予定で、「メチャメチャポップなんだけど、意外と誰々風ってカテゴライズできない稀有なバンド」と。
草野くんに言わせると、このバンドは「ヌーヴェル・キュイジーヌの不思議だけど美味しいスイーツ」。
バンド名「緑黄色社会」には黄色も入っているから、「いつか黄色のバンドで特集するときもセレクトできるかも」。
次の曲は、Green Dayの「Basket Case」(1994年、3rdアルバム(メジャーデビューアルバム)『Dookie』)。
「メロディックパンクで最初にスターになったアメリカのバンド」。
1994年、渋谷のHMVで視聴して、「これ、いいかも」とアルバムを購入したそうだ。
第一印象は、「トイ・ドールズやディッキーズのようなポップパンクのバンド」。でも「トイ・ドールズやディッキーズほどコミカルではなく、意外とマジな人たちだった」。どちらかというと、「7 SecondsやBad Religionあたりがルーツなのかも」と。
Green Day - Father Of All… [Official Music Video]
(バンド名に「グリーン」があるバンド・・・で、最初に浮かんだのがGreen Dayでした)
次は、ミドリの「どんぞこ」(2010年、5thアルバム『shinsekai』)。
ミドリは、2010年ごろ話題にのぼっていたバンド。草野くんの中では「アヴァンギャルドなイメージで、『あぶらだこ』や『0.8秒と衝撃』のカテゴリーに入れちゃってたけど、むしろ前衛的なフリージャズのカッコいいやつという要素も感じていました」。
ボーカルの後藤まりこさんのシャウトが「すごくエモーショナルで気持ちいいです」。
バンド名は「メンバーのおばあちゃんの名前」。
(聴いた感じで言ってしまうと、サウンドというかアレンジがたしかにジャズっぽい・・・)
ミドリ (Midori) - あんたは誰や /live 2007
メッセージコーナー。
慣れないラジオ出演を引き受けてしまって緊張MAXのリスナーさんから、「どうしたら緊張を和らげることができますか?」。
草野くんからは、「オレも苦手だったんで(よくわかるけど)、しっかり準備することだと思います」。
こういう質問がきたらこう答える・・・とシミュレーションして、ノートに細かく箇条書きしておく、もちろん準備した質問以外のことをきかれることもあるけど、「自分はちゃんと準備した」という事実があるだけで、かなり気持ちに余裕ができるはず。
(なるほどなあ。特別なことではないけれど、実体験の話だから説得力がある。準備、だな)
次は、the brilliant greenの「There will be love there -愛のある場所-」(1998年、3rdシングル/1998年、1stアルバム『the brilliant green』)。
「メチャメチャヒットしてた曲。1998年ごろ、ラジオをつけたら常に流れていた」(本当にそういう記憶がある)
こういうオアシスっぽいサウンドのバンドは多かったけれど、「ここまでキャッチーなのはブリグリだけだったかなあ。シンプルなバンドサウンドだったので、今聴いても古くない」。
プロデューサーは笹路さん。
(サビのメロディーと舌足らずな川瀬さんの声が耳から離れませんでした。全体的に心地よい脱力の時間)
次の曲は、「70年代の人気だった沖縄のロックバンド」、CONDITION GREENの「HEART TAKER」(1977年、1stアルバム『LIFE OF CHANGE』)。
かつて、特集「沖縄ロックバンドで漫遊記」(ココ)で流れた。
草野くんは中学生のころに後追いで聴いたそうだ。
「CONDITION GREENのギタリストのシンキさんのギタープレイが好きで、今もたまに聴く」そうだ。
ド派手なライブパフォーマンスでも有名で、「三段の肩車で人間タワーを作ったり」。そのタワーの一番上にシンキさんがいる画像を見たことがあって、「ライブ見たかったなあ」と。
ボーカルのかっちゃんこと、川満勝弘さんは沖縄では有名な方で、今年亡くなった。「川満さんの歌の表現力もハンパないです」
アナログな時代 レア映像 (rare) YouReallyGotMe1979 コンディション・グリーン
(キンクスのカバー。シンキさん、川満さん、カッコいい!)
次は、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」(2023年、7th配信限定シングル)。
テレビドラマ『日曜の夜ぐらいは』のエンディングテーマ。
(大好きなドラマの最後に「ケセラセラ~♪」で、気分アップ!! 草野くんも見てたんですね~)
「ひと言でいえば、友情ドラマ。最初の1話を見たときはシリアスなドラマかと思った」と。(たしかに・・・。三人の暮らしがリアルに丁寧に描かれてた)
「ヘンに恋愛が絡むことなく・・・」(そこそこ!)
「そんなうまくいくわけないよ」とツッコミを入れるのが野暮なくらいなめらかな脚本。
(ココにこんな感想書いていたんだけど、「ケセラセラ」がよかったこと、一時ヘビロテだったこと書き忘れてました(笑))
草野くん曰く、「まさに『大人のファンタジー』って感じでした」。ラジオがキーになっているドラマなので、「ラジオをやってい人間として見入ってしまいました」。
ドラマの最後に流れるのがこの楽曲、「すごく合ってる」(本当に!)
Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」Official Music Video
最後の曲は、Gang Greenの「Sold Out」(1984年、ボストンのインディーレーベルからの1stシングル)。
Gang Greenは、80年代、アメリカ、ボストンのパンクバンド。
当時のアメリカ東海岸では、自堕落な大人のバンドへのアンチとして、ストレートエッジといい、「徹底的にストイックに、アルコールや薬物は排除しつつも、そのための暴力は容認する」バンドたちのムーブメントがあった。
Gang Greenはそのストレートエッジに対するさらなるアンチで、「オレたち、好きにやりたいんだよ」と。
「アンチのアンチ? (本人たちに)そういう意図はなかったのかもしれないんですけど」と。
このGang Greenは、「音がすごくかっこよくて、いい具合にルーズ」と。
(ざらざらした感じの音が肌を刺激する)
特集の最後に。
グリーンリバーというバンドもあった。「これ、年末の『漏れた曲特集』で取り上げてもいいかな」と。
バンド以外だと、「奇跡」のヒットで知られるGReeeeN、ミドリカワ書房さん、ヒップホップだとキミドリなどがある。
(知っている曲がほとんどで、それはそれで楽しかった。こういう括りもおもしろいですね)
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、木之内みどりさんの「横浜いれぶん」(1978年、11thシングル)。
(イントロは、「353号線のうた」だ!)
「このコーナーも、ちょっと緑なかたをセレクトして見ました」
木之内みどりさんは、70年代後半に人気だったアイドル。「はかなげで線の細い感じ。松本零士さんの漫画に出てくる女性、メーテルとか森雪とかのイメージ」
当時のアイドルは、元気なキャラとかかわいいキャラ設定の人が多かった中で、「ちょっと特殊な路線だったのかな?」。
今で言うと、「乃木坂のメンバーにいてもおかしくない」。
そして、のちに竹中直人さんと結婚。(ああ、そうだった)
曲終わりで、「これ、名曲だな」と。
そして来週は、「90年代のBlurで漫遊記」。
この夏サマソニに出演するBlur。久々の来日。
草野くん、「メチャメチャ好きなバンドだけど」、この夏はツアー中で、人込みを避けているので、「残念だけど諦めました」。
それで、「せめてラジオで流して盛り上がろうと思います」。
(お付き合いします。草野くんの語る90年代のBlur。楽しみですね)
「草野さん、僕のあの帽子、どこに飛んで行ってしまったんでしょうね」
(森村誠一さんが亡くなりましたね)
こんにちは~。暑いですね。
『日曜の夜ぐらいは』、よかったですよね。たまにはファンタジー、大人にも必要ですよね。
最初は「賢太」も信用してなくて、騙されないで、などと思っていた私でした。長く生きていると、人を信じられなくなる??
エンディングで「ケセラセラ」が入ってくるところが好きで、ずっと「決戦・・・」って聴こえてきて、それも気持ちよくて。
実際は「ケセラセラ・・・」だったんだけど。
コメントありがとうございます。
スピッツでドラマのテーマ曲と言えば、「優しいあの子」。朝ドラを見る習慣のない私は、慌てて一挙放送を録画して視聴。いつもなら一度聴いたら、テーマ曲はすっ飛ばすんですが、その時ばかりは口ずさみつつ、毎回聴いてました。マサムネの声は、もったいなくて飛ばせないのでw