2024.10.27
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「10月最終週から11月へ。この時期、気持ちに余裕がある方も、意外とギリギリな方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」
そして今日は、【ギターリフのスピッツ曲で漫遊記】。
これまでも「ギターリフ」の特集はやっている(ココとコチラ)が、ロック大陸でのリフ特集のお約束事は、「イントロからAメロまで同じリフが続いている」こと。
そしてこのしばりは、「単純にオレがそういう曲が好きだってこと」。
スピッツにもそういう曲があるので、どんなきっかけでそのリフが生み出されたのか、など語りつつの漫遊だそうです。
オンエア
01 あじさい通り(Kitri)
02 センチメンタル(スピッツ)
03 スーパーノヴァ(スピッツ)
04 まもるさん(スピッツ)
05 ラクガキ王国(スピッツ)
06 ハチの針(スピッツ)
07 ナサケモノ(スピッツ)
08 おどろう!!(GO-BANG'S)
漫遊前の1曲は、Kitriで「あじさい通り」(2023年、カバーアルバム『Re:cover 2in1』/原曲は、1995年、6thアルバム『ハチミツ』)。
スピッツ特集のときは、スピッツをカバーしている曲が漫遊前の一曲。
この前の豊洲サンセットでも聴かせてくれたKitri(姉妹によるピアノ連弾ボーカルユニット)です。
(ココ! 本当に圧巻のカバー曲!)
曲終わりで、「作ったスピッツの手を離れて、芋虫からきれいなチョウチョになったような感じで、うれしいです」。
この収録は豊洲サンセットの前に行われたそうで、「彼女たちのパフォーマンス」についての感想は言えないそうだけど、「すばらしかったですよ~」。
最初の曲は、シンプルなギターリフのナンバー」、「センチメンタル」(1998年、8th『フェイクファー』)。
今日は年代順の構成だそうで、「この曲の前にも・・・」ということで、「海とピンク」、同アルバムの「ウィリー」のリフをZO-3で弾きながら、「特に『フェイクファー』の頃がオレの中でリフブームだったのかな」と。
「イントロからAメロまでギターリフで突っ切って、サビあたりでメロディーが展開する・・・みたいな70年代ロックっぽいやつを作ろうとしていた時期ですね」
この曲のリフと、「ブラック・サバスの『Paranoid』」、「ジューダス・プリーストの『Sinner』」のシンプルで繰り返すハードロックっぽいリフを弾いて、「無表情で冷静に攻撃してくるヤツ」みたいなイメージがかっこいいな、と思って取り入れたリフだ、と解説。
BLACK SABBATH - "Paranoid" (Official Video)
Judas Priest - Sinner (Official Audio)
次の曲は、「スーパーノヴァ」(1998年、8th『フェイクファー』)。
「これはおそらく・・・」、ジョニー・サンダースの「Chinese Rock」、KISSの「Strutter」、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」などの「好きなリフの影響を受けつつできた曲」と。
Johnny Thunders & The Heartbreakers - Chinese Rocks (1977)
(改めて、『フェイクファー』は優れたカッコいいロックアルバムだと思い起こす。蘇る90年代末期!)
次の曲は、「まもるさん」(2008年、34thシングル「若葉」のカップリング/2012年、スペシャルアルバム『おるたな』)。
この曲のリフは、「センチメンタル」や「スーパーノヴァ」とは違って、「ファンキー寄りのリフかな」とZO-3で。
イメージは、「小林克也さんのテレビ番組『ベストヒットUSA』のオープニング曲」(オープニングでバックに流れている)。
ヴェイパー・トレイルズの「Don’t Worry Baby」という曲で、「あっちはもっと複雑なリフなんだけど」と言いつつ、巧みにZO-3を駆使して聴かせてくれる。
(この曲については、ココのスピッツ曲特集のときに解説してくれていますね)
そして、「ラクガキ王国」(2007年、32thシングル「ルキンフォー」のカップリング曲/2012年、スペシャルアルバム『おるたな』)。
イメージ的には、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」のイントロのような「スピード感のあるリフが作りたいな」と思っていた。「かっこいいな」とうらやましく思っていた時期もあったとか。
スモーキン・ビリー / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
また以前のリフ特集(ココ)でかけた、Iggy & The Stoogesの「Shake Appeal」(ZO-3で演奏)にも影響を受けているかも、と。
「自分で考えたギターリフの中では、かなりお気に入り」と言いつつ、ZO-3で弾いてみせて、「これね」とちょっと得意気に。
(うーん、カッコいい曲!! 歌詞はカッコいいというより、ちょっと幼いかわいさも妖しさも秘めているんだけど)
そして次は、「ハチの針」(2016年、15thアルバム『醒めない』)。
もともとは、The Knackの「マイ・シャローナ」のような発想かな、と。「6弦と4弦の飛び弦のリフ」。
The Knack - My Sharona (Official Music Video)
「マイ・シャローナ」は8ビートだけど、「ハチの針」は「横のりの16っぽいビート」。
ふだんはどの曲もベースラインは田村くんにおまかせなんだけど、この曲は「こんな感じにして」と注文した記憶があるそうだ。
(この曲が好き!という人がすごく多い楽曲。ライブで映える!)
漫遊最後は、「ナサケモノ」(2016年、15thアルバム『醒めない』)。
ここまでの曲とちょっと違って、「アルペジオっぽいフレーズでハモるリフ」。
2つのアルペジオのフレーズを聴かせてくれた。
昔、Deerhoofのライブで、2本のギターの絡みが独特でおもしろい曲が結構あって(曲名は忘れてしまったらしいけど)、「こういうのをスピッツでやれたらいいな」とずっと温めていた。
草野くんにとって、「個人的に、スピッツの曲の中でもリフも含めて、結構お気に入りの上のほうに来ているナンバー」。
(スピッツのどのアルバムもそうなんだけど、『醒めない』は本当に、胸の敏感なところをつっつく曲ばかりだなあ。バックに流れるリフの単調さが優しく胸に響く)
特集の終わりに。
今日かけなかった曲として、ZO-3で弾きつつ、「青春生き残りゲーム」「いろは」など(どっちも好きだ~!)がある。
「好き嫌いはあるかもしれないが、ギターリフはロックの醍醐味だし、大事な要素のひとつ」なので、これからもロック大陸では「ギターリフをテーマとして取り上げていきたい」と宣言!
(スピッツ曲以外にもギターリフをたくさん聴かせてくれて、楽しい時間でした!)
今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、GO-BANG'Sの「おどろう!!」(1988年、1stアルバム『ゴーバニックランド』)。
(イントロは、「空も飛べるはず」。スピッツファンじゃなくてもわかっちゃう(笑))
ここもリフつながりで。
この曲は、「イントロのリフがすごいカッコいい」と、ZO-3で。
ギターは、有名なギタリストである、サポートの友森昭一さんが弾いているのか、あるいは森若さんが弾いているのかは定かではない、と。
こういう「開放弦を使った2小節1パターンのリフ」は、ビートルズの「デイトリッパー」、エアロスミスの「Same Old Song and Dance」(どちらもZO-3で)のように「思わず手癖のように弾きたくなっちゃうギターリフだったりする」。
そんな中でも、「かっこいいリフが聴ける曲」と。
そして来週は、コンポーザーしばりで、「多保孝一で漫遊記」。
多保孝一さんは、Superflyの初期のメンバーのイメージが強いかもしれないが、コンポーザーとして、「え、この人のこの曲も作ってるの?」みたいなことが結構あるそうです。
「ここ最近のJポップシーンを代表する作曲家」と。
「おそらく多保くんしばりの特集って、あんまりないんじゃないかな。あるのかなあ?」。
「草野さん、家族みんな小柄なのに、自分だけ190センチあります」
(家族みんな優れたアマチュアアスリートなのに、運動大っ嫌い!な次男坊を知っています)
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本当に楽しい回でした!
弾いてくれたリフの数々・・・、どれだけ長いこと聴き込んで弾き込んできたんだろう、と想像して、こっちも高揚してしまいました。
相変わらずのロックキッズ!をこれからも貫いてほしいなあ。
「なんか草野家のリビングにお邪魔して、♪薄い紅茶を飲みながら~♪」
いいですね~。
こういう特集、またやってほしいですね。
今日はちょこっとひんやり、ですね。
いつもありがとうございます。
なんか草野家のリビングにお邪魔して、♪薄い紅茶を飲みながら~♪親しく音楽談義を聞いてるみたいな、夢のような回。マサムネが好きな曲を聴き込んで、こんなリフを作ろうと、試行錯誤してる姿が浮かんできて、ホントにロックキッズ(今でも)なんだなと惚れ直しました。
私はふだん、カバーされたスピッツ曲にはあまり興味がないけど、冒頭のKitriのは素晴らしくてびっくり。そういう解釈もありだよねと、まるで新しい曲を聴いてる気分に。あ、そんな歌詞だったのかと、初めて分かったりもw