隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ベース田村の風呂なしアパートで~「ロック大陸漫遊記」

2018年04月30日 20時24分54秒 | スピッツ

2018.04.29 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 http://www.tfm.co.jp/manyuki/

 GW突入!
 ミュージシャンはライブやレコーディングがあって、GWにお出かけ、はあまりないらしい。
 草野氏自身もあまり記憶にはないけれど、TVや雑誌で見たところに日帰りで行ったことはあるという。
 「例えば、千葉の犬吠埼、福島のさざえ堂(ココ)とか・・・」
 どうでもいいけど、どちらも行ったよ。
 おととし、TVで見て訪れたのが「あしかがフラワーパーク」だそうだ。
 藤棚も見事だったけれど、人の多さにビックリ。そっちのインパクトのほうが強かったらしい。ライブのMCで、この話題をきいた記憶あり、と思ったら・・・ありました。ココ。﨑ちゃんのアドバイスで、電車で行ったんですね~。
 GW明けには、また違う色の藤の花が咲くらしい。

 そして、今夜は「満を持して」、番組初のアーティスト特集、「ユーライヤ・ヒープ」。
 「レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスと並んで、4代ブリティッシュ・ハードロック・バンドと言われているけど、日本ではイマイチ評価が低い、とオレは思う」と。
 彼自身は、35年ファンで居続け、一昨年の来日ライブにも行って感動した、そのバンドの軌跡をたどりつつ漫遊したい、と。
 「結構リクエストやメッセージもいただいて、感激しています」


オンエア曲
 01 群青(スピッツ)
 02 July Morning(Uriah Heep)
 03 Look at Yourself(Uriah Heep)
 04 The Wizard(Uriah Heep)
 05 Come Away Melinda(Uriah Heep)
 06 Too Scared To Run(Uriah Heep)
 07 I Can See You(Uriah Heep)
 08 この森へ←(チエ・カジウラ)



 漫遊前の1曲は、スピッツで「群青」。
 「アンガールズさんとのピクニックは、いい思い出」と。
 リクエストされた方は「元気をもらえる曲」と。

 ユーライヤ・ヒープ、最初の1曲は「July Morning~七月の朝」(1971年『Look at Yourself』)
 さすがに10分の曲は、fade outだったね、と思ったら、シングルバージョンだそうだ。
 「たぶんユーライヤ・ヒープの曲の中で、日本では一番有名。イントロがすごくきれいなので」
 この美しいメロディー、アレンジ、聴き入った若い日の記憶(ワタシの記憶です)。

 中学時代の草野少年が洋楽ロックを聴き始めるきっかけになったバンド。
 「レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスに匹敵するバンドがいる」と雑誌で知り、とりあえずベスト盤を手に入れたそうだ。
 80年代には、ユーライヤ・ヒープの人気もすでに落ち着いていて、周囲にとくに聴いている人がいない、というのがむしろ「誇らしかった」と。そういう気持ちはよくわかりますよね。
 「今で言うと、いわゆる『中二病』? ユーライヤ・ヒープ、オレだけ知ってるもんね、みたいな。自意識が肥大していたので、よけい聴きこんでしまったのかも」
 ボーカルのビブラート深めの歌唱も嫌いじゃないと。
 「ルックスは・・・、カッコ悪くはないけれど・・・、ヒゲのお兄さん、という感じ」(ロックバンドにルックスは必要条件、とか言ってましたよね)

 次は、同じアルバムのタイトルチューン「Look at Yourself~対自核」。日本でチャート5位に入った曲で、ザピーナッツがカバーしたとか。
 これは有名曲です。
 リクエストした方のエピソード。
 クリニックで音楽談義をしていたときの60代の医師の発言、「なんといってもユーライヤ・ヒープでしょ」にみんなで「知らな~い」と反応。YouTubeでライブ映像を見せるほど先生は好きなんでしょうね。「先生がかわいそうだから、かけてあげてください」と(笑)。

 ほかのバンドにはない「ユーライヤ・ヒープ」の特徴は、「オルガンサウンド」(「Look at Yourself」でもきこえる)と「ハーモニー」。
 「サビで必ず入る」。今日、スピッツの曲を『群青』にしたのは、「ハーモニー」がポイントだったそうだ。
 夏のイベントでフィンガーファイブの「個人授業」をカバーしたが、このとき、「Look at Yourself」のリズムアレンジを取り入れたそうだ。「わかった人はほとんどいない・・・という自己満足な思い出もある」と。
 そういうこと、こうやってずっとあとになって知るっていうのもいいもんです。

 次は、「The Wizard~魔法使い」(1972年『Demons and Wizards』。
 「ハードロックバンドだけれど、ユーライヤ・ヒープにはハードじゃないメロディアスな曲にもいい曲が多い。『July Morning』もそうだけど、この曲もアコースティックギターがいい感じで響いている」と。
 18歳で上京して、スピッツのベース田村氏の風呂なしアパートで「一緒にこれを聴いた記憶がある。ユーライヤ・ヒープの話ができるヤツがこっちにもあるったい!と思って、バンド結成に至る」。
 二人を結びつけてスピッツというバンドを結成した「キューピッド」みたいな曲。おお、われわれにとっても大事な曲ってことで。
 当時はそういう未来があることなんて知らずに聴いておりました(笑)。
 草野「ジャケットもファンタスティックでステキ」

 そして次はさらにバラード曲、「Come Away Melinda」(1970年、デビューアルバム『VERY 'EAVY ... VERY 'UMBLE』。
 1963年の作品のカバー曲。
 もとの曲はハリー・ベラフォンテの反戦歌。キューバ危機の少しあと、第三次世界大戦も懸念されていたころの作品。
 戦争後に亡くなった母親のことを話す父と娘の会話。右のスピーカーから父親の声、左のスピーカーからは娘の声が聴こえるという演出。
 「いろいろな人がカバーしているけれど、ユーライヤ・ヒープのものがいちばん切なくていい。原曲よりも好きかも」と。

 草野「思ったよりもたくさんメッセージをいただいた」
 例えば、
 「武道館公演を見に行ったという「うらやましい方」
 「スピッツのライブで意外に音がぶっといのでびっくりした夫。メンバーがユーライヤ・ヒープが好き,と知って納得してた」

 さてさて、時代は10年ほど経過して、「Too Scared To Run」(1982年『Abominog~魔界再来』。
 メンバーが脱退したり亡くなったり、アルバムもリリースされずに活動停止状態だったころに、ギターのミック・ボックスがバンドを蘇らせる。
 当時はアイアン・メイデン、デフ・レパードら若手が活躍を始めていたが、そこに先輩バンドとしてメタルっぽいアルバムをリリース。
 草野「オレは初期のボーカリスト、デヴィッド・バイロン時代しか認めない!と思ってたんだけど、ユーライヤ・ヒープはメンバーチェンジを繰り返しても、曲がいいんですよね。というか、ツェッペリン、パープル、サバスと比べると、ダサい、あか抜けない、洗練されてない、微妙にイケてないところに共感している。見た目もそんな感じ」 ははは。これでもか!って形容詞重ねているところが「らしい」。
 個人的には1stから5枚目しか聴いてないので、これはなんだか新鮮。

 最後は「I Can See You」(2011年『INTO THE WILD』)。
 今のユーライヤ・ヒープを聴く。
 「最近のアルバムではいちばん好き。還暦を過ぎているボーカル、バーニー・ショウさんの声がパワフル!」(ホントだ!)
 ライブも最高だったし、「長年ファンでよかった!」
 「この曲もアプローチが若くて、50年もやっているバンドの音とは思えない!」
 淡々とした言い方ながら、珍しく熱い思いが伝わってくるコメント。6枚目以降のアルバムもちょっと聴いてみたくなりました・・・。

 「ギターのミック・ボックスさんは70代。体に気をつけて、これからもイカしたロックを聴かせてほしい!」
 草野マサムネの願いです。
 若いファンがスピッツメンバーに託す思いに通じるものがある?


 そして、「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。
 1996年のシングル「この森へ←」。
 90年代から活動している女性シンガー、チエ・カジウラさんの楽曲。
 「サイケなかっこいいアルバム『confusion』(この曲が収録されている)は一時期よく聴いていた」そうだ。
 この曲もバックがすごい!
  作曲とキーボード:UAのプロデュースで知られる朝本浩文
  ベース:The Grooversの高橋ボブ
  ギター:白井良明(「たんたん たこたこ」で登場)
  ドラム:THE ROOSTERSの池畑 潤二
 草野「すごいメンツ!」
 チエ・カジウラさん、魅力的な声で、おしゃれなアレンジの中で浮遊している感じ。
 今は、とある女優さんのお母さんとしてのほうが有名らしいけど、「それはここの本題からそれるので、興味ある方は検索してみてください」と。
 私もびっくり(笑)。
 
 この放送のことを知って、こんなツイートを。
 https://twitter.com/chiekajiura/status/990778060843569152?s=11



 来週の予告の前。
 「今日はZO-3、使わなかったな」とおもむろにジャジャジャジャーン!!と。
 「せっかくスタジオに持ってきたのに鳴らさないのは寂しいから」
 ハイハイ。

 来週のテーマは、「憂鬱なときほど、暗くて美しい曲で漫遊記」。
 五月病と言われるくらい、この時期に気分がすぐれないこともある。
 「歌詞も込みなんで、邦楽が多くなるかも」
 ということです。
 アーティスト特集は「好評だったら、またやりたい」と。
 ぜひぜひ! 一点集中で聴かせてくれるのはぜいたくなお楽しみ!
 
バンドを包括的に知ったりおさらいしたりするチャンスって、案外少ないし、天邪鬼バンドマン草野マサムネの解説っていうのはとても興味ある。



                             



 中日、松坂投手勝利!
 https://full-count.jp/2018/04/30/post125359/
 https://www.nikkansports.com/baseball/news/201804300000672.html

 うれしい。
 松坂の笑顔、ちょっとほっこりする。
 若くはないけれど、それだからこそ、彼の進む道が開けますように。


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