2023.06.07(水)
数年前に亡くなった仕事仲間には、同性のパートナーがいた。
同業者ではないが、仕事を通じて協力し合い、最初は共通の趣味だったはずの漫画は最後にはすでにその域を脱していたように見えた。集めた蔵書(漫画本でも蔵書でいいのかな)は、二人がよく利用していた公共の図書館に寄贈された。
彼は病を抱えながら、仲間たちのサポートもあって、亡くなる寸前まで仕事を続けた。
私はいくつかの仕事で一緒になり、二人で打ち上げをしたこともある。静かな人で、小さな声がときどき聞きにくいこともあったけれど、性別をまったく感じさせずにいてくれる稀有な存在だった。
家族のことや故郷のことを話したがらず、パートナーはいたけれど孤独の匂いを感じさせる人だった。
でも通夜の席では、初対面のようではあったが、彼の両親や姉たちと、彼のパートナーとがごく自然に静かに、そしてときには笑みを浮かべながら、「どうしようもない彼」の話を続けていた。
彼は孤独ではなかったのかもしれない。そう感じた。
人はそれぞれ・・・、それは私の信条だから、彼とは違和感もなく、20年の間、今思いだしても、いい時間をともにできた。
だけど、彼にも生きづらさは山ほどあったはずだ。声高に主張したり、自分語りをする人ではなかったから、私は例によって見て見ぬふりをしていたのかもしれない。それが今になって悔やまれる。
今日、イーグルスのアルバム『Hotel California』を聴きながら仕事をしていて、なぜだか、彼のことを思い出した。
このアルバムとその人とはなんの関係もない。だから、理由はないんだけれど、あのメロディーと声だな、過去に引き戻す不思議な力がある。
スピッツの夏(秋?)のイベントの詳細がだんだん明らかに!
https://spitz-web.com/news/7176/
https://www.thefirsttimes.jp/news/0000287682/
◆ロックロックこんにちは
https://rrkonnichiwa.com/
◆ロックのほそ道
https://www.north-road.co.jp/detail/detail.php?eid=75719
◆豊洲サンセット
https://sun-set.info/
ヒックスヴィルの真城さん
https://twitter.com/mashiromegumi/status/1666011051257896964
大好きなボーカリスト!
1999年の松本隆氏の「風街」のイベントに草野マサムネとして一人で出演した彼がド緊張していたとき、MCも務めていた真城さんが「草野くんなら大丈夫!」と言っていたのを思い出した。
小さなステージ上では、まさに姉と弟のように見えた。頼もしかったなあ。
Mステの「群青」では、女性パートを担ってくれたっけ。
ひさびさにヒックスヴィル、聴けたらいいなあ。
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