隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

似たようなルーツを感じる・・と~「フラカン 圭介くんと漫遊記」

2019年08月06日 01時06分58秒 | スピッツ

2019.8.4 21:00
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 
 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 恒例の「スピッツ仕切りの夏のイベント」のスケジュール紹介で幕開け。
 10月のFLOWER COMPANYZの20周年記念ライブにゲスト出演(ココ)からの流れで、今日のテーマは「フラワーカンパニーズ 鈴木圭介くんと漫遊記」。
 「彼の選曲にすごい興味がある!」「同じボーカリストとしての話もある!」ということで、「1時間に収まるかな?」
 フラカンは・・・「名古屋出身のもはや孤高のロックバンド!」と。
 フラワーカンパニーズがデビューの頃、雑誌のインタビューなどでスピッツメンバーがよくフラカンの話をしていたっけ。
 「スピッツと同じ匂いを感じる」と言ったのは草野マサムネだったか・・・。



 オンエア曲
 01  野生のポルカ(スピッツ)
 02 
ロマンチスト(THE STALIN)
 03 EARTHSHAKER(EARTHSHAKER)
 04 
香り(外道)
 05 
どうしようかな(村八分)
 06 
DIE OR JUMP(フラワーカンパニーズ)
 07 
メシ喰うな!(INU)
 08 
米ニスト(あぶらだこ)
 09 
新宿の片隅から(SION)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「野生のポルカ」(2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
 フラカンのメンバーがコーラスで参加している、かっこいいナンバー。ライブでもすごく盛り上がる! 振り上げた腕が痛くなる(笑)。


 すごい! 1曲目は、THE STALINの「ロマンチスト」(1982年、メジャーデビューシングル)。
 そして、圭介くん登場。優しい声です。
 (ちなみに、スピッツ以外のバンドのゲストとしては初めてです)
 30周年おめでとう! ありがとうございます・・・で始まって。
 今日のテーマは、「10代の頃にしびれた歌声 邦楽編」だそうだ。
 草野「なるほど・・・。いつか洋楽編もやってみようということで」(笑)
 
圭介「ちょっともくろんでますけど」(笑)
 
それもいいじゃないですか。リスナーとしてはうれしいです。

 草野「いきなりスターリンとは、お昼に流れてるところではびっくりしてるかもしれません」
 この番組で流れるのは初めて。
 ミチロウさんに憧れたという圭介くん。「邦楽のロックで、言葉で最初にウワッて思ったのは初めて」と。
 二人は異口同音に、「歌詞でこんなこと歌っていいの? 歌っていいんだ、と思った」と。
 圭介「ヤンキー系ではキャロルとかもあったんだけど、スターリンは文系も香りもあって」
 には草野くんも大きく反応。「オレも影響受けた」
 The Stalin - 先天性労働者
 ライブハウスだ! 今とは全然違うし、私がど真ん中の頃のライブハウスとも異なる。
 すごいな。このテーマ。

 ちなみに、こんなことは彼らは語らないけれど、ミチロウさんはこういうパフォーマンスからは想像できないくらい、普通の穏やかな人でした、と知り合いのかつての音楽ライターがいつも言っていたのを思い出す。
 精力的な活動は亡くなるまで続きました。

 そして、2曲目は、「いきなり曲調変わっちゃうかもしれないけど」、EARTHSHAKERで「EARTHSHAKER」(1983年、デビューアルバム『EARTHSHAKER』)。
 圭介くんにとって、「スターリンはパンクロックとしてインパクトがあって、アースシェイカーは邦楽ハードロックバンドとしてはベスト」と。
 当時は「そんなに境目なく同時に聴いてたよね」と。
 草野「アースシェイカーは2回くらいかけたけど、この曲は初めて」
 歌をちゃんと聴かせるバンド、というところで二人の意見も激しく一致!
 圭介くんは、ラジオからではなく雑誌『ロッキンf』の写真がかっこよくて、レンタルで1stアルバムを借りて、1曲目のこの曲で夢中になったとか。
『ロッキンf』には、「懐かしい・・・(笑)」と草野くん。
 

 これは1976年の創刊号。後年は日本のメタルバンドとかを扱っているイメージがあったけど、創刊号の表紙はジミー・ペイジだったんですね。

 曲終わりで、この曲の次に来る「ウォール」のイントロをすぐに思い浮かべちゃうね、と二人で笑う。

 草野「なんか日本的でいいよね」
 ちりめんビブラートではなく「長いビブラート」が、
 圭介「かっこいい」
 草野「演歌みたいでマネしたくなるよね」
 草野くんは高校一年のときにこれをコピーしたそうで、
 圭介くんは「『MORE』とかはみんないくけど、これはなかなか・・・。さすがですね~」と。
 草野「いやいや(笑)。やれるものはみんなやったんだよ。メタルからチェッカーズまで」
 そして、これが「MORE」です。
 EARTH SHAKER MORE


 そして、ボーカル談義。
 「なんでボーカルになったのか?」
 圭介くんは「人前でしゃべるのは好きだったから、人前に立ちたかった」
 生徒会に立候補したのも、その仕事をしたいというより「演説がしたかった。(選挙は)落ちてるんですけど」。
 時代が違っていたら、「ラッパーはないけど(笑)、漫才師はめざしていたかも」と。
 圭介「音楽が好きというより、人前に立ちたかった!」
 草野「全然違うなあ(笑)。オレは人前で歌うのが恥ずかしくて・・・。ギター弾きたかったんだけど、声が高かったから、草野ちょっと歌えよって」
 ホント、全然違う・・・(笑)。


 そして、次は外道の「香り」(1974年、1stアルバム『外道』)。
 圭介「世の中のライブアルバムの最初の曲として、これに勝る曲はない」
 草野「ビデオもかっこいいよね」
 圭介「かっこいいんですよね~!!」
 70年代の曲とは思えない、今の曲としてもかっこいい、言葉がすごく少ない・・・と。
 ハードロック的でもありパンクロック的でもあり、圭介くんにとっては「ど真ん中でしたね」。
 ライブはまさに!
 外道ライヴ!! 約40年前の日本に、こんな素晴らしい音楽が!!
 コメント欄にもあるけれど、聴いてる若者たちが自然で「それぞれ」なのがいいな。同じ振りなんてしてないし。
 草野「観客の声を聴いても、70年代の若者ってエネルギーあったんだなって」
 圭介「すごいですよね。怒号っていうか」

 次は、村八分で「どうしようかな」(1971年スタジオ音源、1991年、CD化)。
 「外道と同じ時代で、外道が横浜で東のバンドだとすると、村八分は西のバンド」と。
 「70年代特集でもれちゃったんだよね。これもかっこいいよね~」と草野くん。
 圭介「スタジオ盤で『くたびれて』っていうのがあって、ラジカセで録ったみたいなペラッペラの音なんだけど、そのときの声がしびれるんですよ」
 こちらは、2018年のリマスター盤。
『村八分 / くたびれて (2018 remaster)』
 ライブ盤とスタジオ盤では歌い方が違うそうで、「スタジオ盤の歌い方のほうが好きなんですよ」と。
 マニアックで、ステキなコメントだ。


 そして、圭介くんへのメッセージ。
 数年前に初めてフラカンのライブに参加したリスナーさん。
 コンタクトレンズがずれたからと言ってお客さんに目薬を借りているのを見て、「フラカンとファンの関係は熱い! 信頼し合っている証拠!」と思ったとか。
 汗でレンズがずれることがよくあって、今でも目薬を借りたりしてるとか。
 年取ると水分がなくなって「涙の量も減る?」なんてことも。 

 そして、フラワーカンパニーズの新曲「DIE OR JUMP」(2019年、17thアルバム『50×4』)  
 ニューアルバム『50×4』に収録された「DIE OR JUMP」のフル音源を初オンエアだそうです。
 草野「これ、かっこいいね。サウンドがいいよ! ギターの音が竹安くんっぽくない感じがするけど」
 圭介「練習してました(笑)」
 
ホントに太めの音とタイトな言葉選びが気持ちいい楽曲!
 
ルバムのジャケット写真は、田島貴男さん撮影とか。
 
たしかに田島さん、インスタにたくさん写真アップしていますね。
 

 また、こちらのアーティスト写真のほうは、田島さん曰く「『明星』風に」ということで、アイドルっぽくかわいい笑顔で決まっています。
 草野「カッコよく撮れてるね~。いつもカッコよくないってわけじゃないけど」(笑)
 

 そして、再びボーカリスト談義。
 以前に喉の病院で遭遇したことがあるというお二人。
 草野「ふだん、ボーカリストとして注意していることってあるの?」
 夏はしないけど、寝るときにはマスクをしているという。口呼吸で朝起きると喉がかわいて、「それで風邪をひくタイプだから」と。
 草野氏は「へ~、寝るときにマスク?」と言っていたので、彼はしていないようですね。
 私の知り合いは、「寝るときのマスク」はもう習慣だそうで・・・。でも夏もマスクしてるのかなあ??


 そして、「スターリンからの流れで」、INUの「メシ喰うな!」(1981年、アルバム『メシ喰うな!』)。
 町田町蔵(現 町田康)さんのバンド、INU。
 圭介「これは衝撃的でした」
 ポストパンクと言われ、アバンギャルドな音で攻める・・・。
 「この頃の曲では、ばちかぶりとかかけた」
 
「ばちかぶり、かけましたか。ハハハハ」
 
と笑い合う二人には、同じころに同じような音に浸っていた同志だからこその独特な空気が感じられて、ほほえましい。
 
ばちかぶりは、ココでね。
 
町蔵さんは「曲もそうだけど顔がね」と、あのインパクトを二人で言い合う。
 ジャケ買いしそうになるのは、これか。
 
 
「目力がハンパない」
 
当時、グレートマエカワ氏が似ているという噂もあって、レンタルCD屋でバントしていたとき、「コレ、マエさん?」と言われたこともあったとか(笑)。

 そして次は、あぶらだこで「米ニスト」。
 草野「あぶらだこは、1回かけた。この曲じゃないけど」
 圭介「ハハハハ・・・。やっぱね、ジェスロ・タルをあれだけかけるだけありますよね」(笑)
 草野「いやいやいや(笑)」
 このあたりは、もうおかしい。この番組、やっぱり普通じゃないんだ~って思っちゃう(笑)。
 あぶらだこはココで。
 中学の頃、メタルにはまって、日本のパンク、インディーロックに流れていった・・・というあたりは、二人に共通も道筋らしい。
 草野「有頂天とかも聴いてたしね」
 圭介「聴いてましたね」
 曲終わりで、
 
草野「昔カセットとかで聴いてたから、こういうクリアな音で聴くと、なんだか不思議な気がする」
 
圭介「オレもダビングしてカセットで聴いてましたね」
 
草野「『宝島』読みながら」
 
圭介「そのへんは一緒ですね」

 そして、最後の曲は、SIONで「新宿の片隅から」(1986年、1stアルバム『SION』)。
 (「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーはお休みだよ)
 圭介「サックスも入って、アレンジ的には和製スプリングスティーンと言えないこともない」
 だけど、ほかの和製スプリングスティーン的な人たちとは「声が全然違った」。
 「ストリート感があって、歌詞はパンクにも聴こえた」と。
 新宿の路地裏の感じがあって、まだ名古屋にいた圭介くんはこの曲を聴いて「新宿に憧れた」と。
 
嗄れ声が男くさくて、ちょっと風景が浮かぶ。

 最後に、
 草野「ルーツが似てるなと思った」
 圭介「流れが同じかも。ハードロックから入ってパンクに行って・・・」
 いずれまた、「洋楽編」で「好きな曲選んで」と言われて、圭介くん、うれしそうに、
 
「いいですか?」って。
 
これも楽しみですね。
 
草野「昼間聴いてる人がいる、なんてことは考えずに(選んで)」(笑)
 
ニューアルバムやライブの話題のあとで、
 
草野「なんか言い残したことはありますか」
 
圭介「いいえいいえ、もう大満足です」

 なんだか、それにしても、すごい選曲の嵐だったな。おもしろかったな。
 圭介くんには再び登場していただくということで、これからもゲストを招いてみたいと。
 「ゲストの日は時間が足りなくて、フルでかけれなかったりする!」と言っていました。
 二人のやりとりが楽しさや独特の雰囲気まで再現するのは難しく、そこがちょっと心残り・・・。


 そして来週は、「夏のトリオバンドで漫遊記」。
 今年のスピッツ仕切りのイベントで、トリオバンドの参加が多いそうで、予習をかねての特集だそうです。

 また、「車にまつわる曲」のリクエストを募集だそうです。
 草野「ビートルズの『Drive My Car』みたいな・・・」
 「Drive My Car」、大好きです。ビートルズナンバーで10本の指に入るかも、というくらい。
 さてさて、どんな曲があるのかな。

 
                              

 
 そうそう、映画『台風家族』の主題歌にフラカンの新曲「西陽」が決まったそうです。

 https://eiga.com/news/20190805/12/
映画『台風家族』予告編15秒

 公開が延期になっていたけれど、決定してよかったですね。


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