隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「秋だけど、熱い夏」~新木場サンセット2014

2014年09月11日 00時34分19秒 | ライブリポート(スピッツ)

2014.9.9(火) 開演 18:00
新木場サンセット2014
 at 新木場STUDIO COAST

出演 在日ファンク/青葉市子/UNISON SQUARE GARDEN
    SHISHAMO/スピッツ



 スーパームーンの夜、外には爽やかな潮風が漂う中、熱い濃ゆいライブが続きました。
 スピッツのお誘い(笑)がなければ巡り会うことのないアーティストだったかも知れず、感謝、感謝です。
 実際には、ライブ前はまだ明るくて月は見えず、ライブ終了後はすでにデカイ満月ではなくなっていたので、正確にはスーパームーンは見られなかったのですが、頭上で私たちを見下ろしていたのは、見事なほどに明るいくっきりした美しい満月でした。
 最寄りの駅から自宅までの薄暗い静かな一本道でも、私を守ってくれていたのかな。


★在日ファンク
 在日ファンク好きの知り合いの部屋で音源は何度か聴いていたけれど、やっぱりパフォーマンスが最高!
 期待は半分だったけれど(すみません)、ものすごく楽しかったし、熱くなった。
 ハマケンさんの「キレッキレ」の動きは、モヤモヤした気持ちを一瞬だけ一掃してくれた。
 気になった曲は、「笑うな」と「脈」。ほかの楽曲もそういうのが多いけど、この曲たちは特に、見た目と音とはアンバランスなほどに歌詞が「危なくて切ない」。なんだか壊れる一歩手前の怖さを感じた。
 「京都」の歌詞もいいけれど、ここではコール & レスポンスの楽しさ。「新木場 新木bar ~♪」がしばらく耳を離れなかった。
 SAKEROCKやそのほかの活躍を思えば、限りない才能をお持ちのお方ですねぇ。
 突然の「うめぼし 食べた~い!」の披露には苦笑いとともに度肝を抜かれましたけど(笑)。

 そうそう、メジャーデビューだそうで、おめでとうございます。

 ハマケンさんUPのボーカリスト大集合写真はココです。


★青葉市子

 http://ichikoaoba.com/
 
 異次元の・・・というか、草野氏のMCからの言葉を借りれば、「異なる惑星の歌を別の惑星で聴いている」感じ。
 在日ファンクで暴れまくっていた空気が静まりかえり、海底深く沈んでいくような、あるいは空高く浮遊するような、うまく形容できないけれど、そんな不思議な雰囲気が広がった。
 ギターと声だけで、あれだけの世界を表現するのはすごいことだと思う。
 後ろにいて実際には彼女の姿は見えなかったので、ギターだけ、というのがちょっと信じられない感じ。弦の音、声、ファルセット、ため息などなど、たくさんの要素が楽器みたいに何かを表現する。
 曲終わりの「Thank you」や、曲紹介の言葉さえ、侵しがたいエリアみたい。
 ギターテクニックと表情のある柔らかな声で、これからどこまで歩いていくんだろう。

 ● いきのこり ぼくら
 ● mars 2027
 ● i am pod
 ● レースのむこう
 ● 重たい睫毛

  「いきのこり ぼくら」は、
よしもとばななの最新長編「鳥たち」の中で、歌詞を引用されているしうです。『すばる10月号』に掲載。
 「mars 2027」はSFっぽい近未来の歌詞だけれど、「風呂敷」なんて単語が聴こえてくる。「流星を数えるのも飽きて 腐れない身体は返したい」なんていう一筋縄ではいかない言葉を柔らかい声でフワッと歌ってしまう。深いよなあ。

 「レースの向こう」と「重たい睫毛」、柔らかな声に騙されてはいけない。怖い言葉や心情が潜んでいます。おもしろい・・・。

 バックステージになぜか「駄菓子」が置いてあって、「いいイベントだな」と(笑)。
 幼い頃、近くの駄菓子屋さんに通っていたとか。
 また、本番前にスピッツのリハーサルを見ていて、「大きな思い出の箱を開けてしまったようだった」と表現していました。


★UNISON SQUARE GARDEN
 ココにレポがありますが、それ以来の彼らのライブ。
 スピッツ主催のライブに呼ばれたのは3回目と言っていた、「こんなバンドを何度も呼んでくれるのは宇宙でただ1つ」と言ってたような。
 「3回目なんで、草野さんに会ったら今度は『草ちゃん』と呼ぼうかと思っていたけど、実際にお目にかかったらやっぱりレジェンドだったんで」・・・、無理だったそうです(笑)。
 前のレポには若いけど貫禄って書いてあったけど(どんな貫禄だ? 覚えてない)、今回は、さすが若さ! むしろ弾ける青さを感じた。
 でも前はこんなだったかなあ、やっぱり4年の月日はすごいんじゃないかな、大勢のファンの気持ちをギュッとつかんで、おもいきりロックだけど、ひとりよがりじゃないPOPさも兼ね備えて、いいなあ、楽しいなあと。
 ボーカルはあまり見えなかったのですが、ネットで探したら、かなりの男前ではないですか(というより、かわいい系?)。 
 セットリスト、どこからか引っ張ってきました。

 ● ライドオンタイム
 ● 桜のあと
 ● capacity超える
 ● 天国と地獄
 ● harmonized finale
 ● きみのもとへ
 ● オリオンをなぞる

 私が言うのもなんですが、演奏もうまくてパフォーマンスもかっこよくて・・・。若いバンドってすごいですねえ。


★SHISHAMO
 Official site のprofileがかわいい。
 
 http://shishamo.biz/

 こちらも、セットリスト、どこからか入手しました。

 ● 君との事
 ● サブギターの歌
 ● バンドマン
 ● 僕に彼女ができたんだ
 ● 君と夏フェス

 最初の曲で、「ん? aiko?」って。声もメロディーの感じもどこか似ていて。
 帰ってからネットで見たら、そういうふうに言われているんですねえ。
 でも3ピースの女子バンド(かつてのチャットモンチーも)だけど、音が太くてかっこいい。
 だけど、このセットリストで見る限りは、背伸びせずに等身大の女の子の心のひだをそのまま歌い上げていて、こういう言い方はヘンだけど好感もちました。
 かつての女子である私には、ちょっと恥ずかしい部分もあるけれど、でもなんだか羨ましいような。

 このイベントに参加できてうれしい、という本人たちの気持ちより、「お母さんたちが驚いていました、すごい!って」、だそうです(笑)。20歳前後の有望バンドです。
 MCも普通のお嬢さんのまんまで、どんなふうに大人になっていくんでしょうね、なんて老婆心ながら思ってしまいました。楽しみ・・・。


★スピッツ

 チェリー
 ● スパイダー
 ● シロクマ
 ● 迷子の兵隊
 ● アジアの純真
 ● 涙がキラリ☆
 ● 8823
 ● メモリーズ・カスタム
 ● 野生のポルカ
 
 ENCORE
 ● 小さな生き物

 ● 運命の人

 かつては、イベントに参加してほかのバンドの演奏やパフォーマンスに感動したり衝撃を受けたりすると、わがスピッツはこの人たちのあとに出てきて大丈夫なのかなあと心配したもんだ結構つい最近まで(笑)。
 今はもう「人は人」的な発想で乗り切れるようになったけど(すみません、失礼な話です)。
 今夜のスピッツは若いミュージシャンの個性的なライブのあとで、センパイらしく?、でも落ち着くことなく、私たちにいっぱい汗をかかせてくれた。
 近くで見たらわからないけれど、遠目では、ギタリストは衣装も演奏姿もかっこよく、ベーシストは相変わらずステージ上を暴れまわり、ドラマーは気持ちのいい音を聴かせ、ボーカルは髪も短くなり相変わらず少年のように痩せていました(-_-;)。
 「チェリー」「スパイダー」の流れで歓声をあげて喜んでいた人が周りにかなりいたことがうれしかった。スピッツのライブに行き慣れちゃうとこのあたりで飛び上がったりしないから、ああ、とくにスピッツ目当てできた人たちじゃないんだなということが新鮮。
 最後の「運命の人」も同じような反応。でも、このアレンジはマジで好きだなあ。
 「小さな生き物」や「シロクマ」はなぜか聴けてよかった~とほっこりした。とくに「小さな生き物」はこの前のツアーでずっと聴いていて、しばらくはライブではやらなくなるのかな、なんて思っていたから。
 カバー曲はいつにも増して盛り上がり! Puffy の「アジアの純真」。たぶん10代でドンピシャという年齢層の人、たくさんいそうだったし。いい曲は記憶と思い出の中に居座ります。
 曲終わりで、「人の歌だと、どうしてこんなに得意げに(違う言い方だったかも)歌えるんだろう」とボーカル。カラオケの延長?(笑)。ワンフレーズを巻き舌で繰り返していましたね。
 「ふ~」となんとも悩ましいため息をついたのはこの時でしたっけ? 「終わってホッとした」って。
 本編最後の「8823」~「メモリーズ・カスタム」~「野生のポルカ」の流れは楽しかった。貫禄の「8823」「メモリーズ・カスタム」に対して、「野生のポルカ」が果敢にチャレンジしている感じ?

 そして何より感動したのは「迷子の兵隊」。これって私としては久しぶり?と何度も自分に問いかけてしまった。ずっとライブで聴きたかった曲のひとつ。
 イメージが広がるスケール感のある曲で、CDで聴くよりライブでのほうが良さが際立つなあと、リリース後のツアーで思った記憶がある。
 それにしても、こんなにカッコい曲だったなんて・・・。間奏でフロント3人が演奏するさまは、「That's rock band !!」という重厚さでした。
 (10日は「センチメンタル」だったとY子さんからのメール。ああ、「センチメンタル !!!!」、これもマジで羨ましい!)


 MCあれこれ。覚えている限り(正確じゃないのであしからず)
 最初のMCで、「みんな、愛をもって」と前のほうの人たちにひと言牽制を。
 この夜は「あすなろ三三七拍子」の最終回。
 「みなさん、録画してきましたか?」
 (はい、してきました。まだ2回目までしか見ていなくて。おいおい見ていきま~す)

 出演したアーティストの名前をあげて、
 草 「ハマケンさんほどのキレがあれば、市子さんくらいギターが上手だったら・・・、ユニゾンほど若かったら・・・え、そんなに若くない? 20代でしょ?」
 田かテツ 「30くらい・・・」
 草 「SHISHAMOと同じくらいのとき俺たちも結成したんだけど、あんなにうまくなかったね」

 メンバー紹介のとき、田村くんが話を続けようとするのを軽くさえぎって、「ここはそんなに長く話すところじゃない」みたいに規制をかけたのに、テツヤくんの例によってだらだらMCにはリズムよくツッコミをしていたボーカル。
 テツヤくんのひと言ひと言に反応するマサムネ君に、
 テ 「すごいね、同時通訳? いんちき通訳?」
 草 「じゃなくて、いんちき手話?」(古いけれど話題になりました)
 
 テ「俺って、~らって言うだろ。あれ方言だから」
 「うる星やつら」のラムちゃんのコスプレ、「マサムネ持ってるから」とテツヤくん。
 草 「俺がコスプレしたら雷様になるから」
 とか、
 テ 「そこから『チェリー』作ったんだろ」
 この流れだったか、マサムネ君、「ダーリン」とつぶやいて、会場がザワザワしました(笑)。

 最後に、「人生には山と谷があるけれど、いつか谷になったとき、今日の日を思い出します」と。

 つまらない話題ですが(笑)、古いスピッツファンの知り合いが、
 「マサムネのおへそが2回見えた~。かわいいおへそだったけど、あんなにガードが堅かったのに、年取って緩くなった?」
 とメールしてきました。
 この人、けっこうな年齢なのですが、相変わらずライブハウスの定位置を守っているようで、私としては脱帽です。

 夏のステキな一夜を過ごせました。
 外はすっかり秋の空気だったけれど、まだまだ「熱い夏」ということで。

 最後までお付き合いくださって、ありがとうございました!

 

          


U2からのプレゼント!

 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1409/10/news057.html

 はい、田村くんに言われるまでもなく(笑)、U2のアルバム、ダウンロードしました。
 「5億分の1」人?
  


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