隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

すてきだな、田中邦衛映画祭~『朝日新聞』より

2007年07月05日 20時08分52秒 | プチエッセイ
■「北の国から~山形編」(7月3日『朝日新聞』夕刊より)

●「田中邦衛映画祭」~田中邦衛 映画デビュー50周年を記念して
 田中邦衛氏と山形県米沢市の方々とのつながりで、映画デビュー50周年を記念して、彼の映画祭が開催されるそうです(7月14日、問い合わせは、酒井和昭さん、電話080-5226-1539)>←ケイタイの番号ってとこが、「手作り」映画祭であることを彷彿とさせます。
 邦衛さんは地元の皆さんとの10年来の交流で、トークショーをやったり、プライベートな旅をしてきたとか。その末の「映画祭」なんですね。 『学校』『ウォッホ探検隊』『若者たち』の3本が上映されるとか。
 その記事の囲みに、邦衛さんの談話が載っていました。彼の口調そのままの、ちょっとじんわりくる文章です(ぜひ、読んでみて)。
 山形との出会い、人々との温かいふれあい、映画『学校』で知った夜間中学の風景、韓国の方の卒業式でのエピソード、テレビドラマ『北の国から』で監督から言われたこと、子役たちや笠智衆さんのこと、笠さんから言われたことを信じて「これからも歩いていきたい」という思い…。
 気負わず、穏やかに語っている感じが伝わってきて、読んでいて優しい気持ちになれます。

●実は…(笑)
 本当のことを言うと、はじめて『若者たち』や『若大将シリーズ』のビデオを見たとき(もうかなり前だけど)、この役者、うるさくてイヤだなあ、と思ったんですよね。
 『若者たち』は作品としてはおもしろかったんだけど、もう唾をバンバン飛ばしながら台詞を言うお兄ちゃん役の邦衛さんには、生理的な拒絶反応を抱いたりして。あの役柄のせいってこともあると思うけど。
 だから、大好きな北海道(幼い頃から、よく訪れていたので)を舞台にしたテレビドラマ『北の国から』の制作発表をきいて、すっごく楽しみにしていたのに、「主役の父親役は田中邦衛」って、もうありえないキャスティングだっ!って、生意気に。あ~あ、がっかり…、そのくらい落ち込みました。
 でも第一回の放映を見て、もう引き込まれました。もちろん倉本脚本のすばらしさや、子どもたちのかわいらしさに魅了されたということもあるけど、あんなに「なんで、田中邦衛なの!」と思っていたことなんて、すっかり忘れてしまった。
 思い出すシーンはいくらでもあります。もう語るとね、大変だから、ヤメときますけど(『北の国から』フェチだし)。
 いちばん好きなのは、「帰郷」で、風呂の中の父さんと、外で火の番をする純君との会話のシーンかな。東京から傷ついて帰ってきた純君に、父さんが夢の大きな風呂の話をする。「一緒に作ろうかな」と弱気になった純君が言うと、それをうれしいと思いながら、「だめだぁ~。あれは俺一人で造るんだ~」と言う。思い浮かべるだけで、泣けてくるくらい。
 ああ、それでも、好きなシーンはもっともっとたくさんあるな。ひとつ選ぶのは無理でした(笑)。一つでも二つでも無理無理。

 夕刊の記事で、いろいろ思い出しました。
 邦衛さん、これからも「おぼつかないながらも歩いていく」なら、私はずっと追いかけますから。これが言いたかったんだ!

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