こんにちは  お元気ですか(上郡町 そとかわピアノ教室)

上郡町の、小さなピアノ教室です。
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春の小川の現実!

2011年05月11日 | その他
“は~るの おがわは
      さらさら いくよ
き~しの すみれや れんげのはなに・・・・

日本の唱歌でもっとも親しまれている曲のひとつ、「春の小川」のモデルになった川は東京都の繁華街、渋谷にあった、とテレビで見ました。

取材班がその川の様子を撮影するために地下へもぐると、かつての「春の小川」は都市の下水道になり、異臭の漂うヘドロと、ところどころ換気口となった穴から投げ捨てられたタバコの吸殻やごみで見る影もなかった、、、というものでした。

場所によっては硫化水素が発生しており、危険区域になっているところも。

夕食と重なり、それも気分が悪かったのですが、何より戦後の復興にばかり視点をすえて、人間が暮らすという視点を持たなかった都市構想のあり方に改めてショックを受けました。

特に印象的だったのが、脳科学者の澤口俊之氏が
「都市化は子どもの脳の発達にとても悪いんです」
と、おっしゃっていたこと。

確かに、このような暮らしをしてきて何十年たった今、現実に何かと問題を抱え、その矛盾が噴出しています。


澤口氏は、半年前に別のテレビ番組で子どもにさせるお稽古事でいいものは?との他の出演者の質問に
「お稽古事はピアノだけでいいですよ」
と、断言された方です。

詳しくは、こちらを・・・・。
http://blog.goo.ne.jp/kakinokiman-0827/d/20101023



脳に関しては、今はたくさんの研究者が色んな分野で色んなアプローチをされて少しずつその可能性や働きが解明されてきています。

そして、人間が共存してきた自然というものを排除した生活のあり方にも脳科学から見たマイナスの面があるということなんですね。

あの番組を見たたくさんの視聴者は春の小川をこんな姿にしてきた自分たちの暮らしをどう思ったでしょう。

私の住む町はまだまだ自然が豊かで歌に描いてある風景に近いものを見ることができます。それだけに、防毒マスクをして取材しなければならない“春の小川”の今の姿は、本当に悲しいものでした。

時に猛威を振るい、人間に牙を向ける自然の、穏やかな包み込むやさしさも感じることのできる生活でありたいと思います。