こんにちは  お元気ですか(上郡町 そとかわピアノ教室)

上郡町の、小さなピアノ教室です。
ピアノを通して元気になれる教室を目指しています!

しくじり

2014年05月05日 | 家族
父と最後の一晩を過ごした次の日、仕事があるので上郡に帰りました。

翌週明けの月曜日。

妹にメールを送る。
「お父さんの具合、どんな?」

返信「肺炎は治まったけど、脈が時々早くなるので脈を抑える薬をもらってる」

肺炎になる前のしゃべれる状態には戻らないらしい。

火曜日。

その日は以前から予定していた講座受講の日。
最近、高齢者向けのピアノを教える講座が増えてきて、上郡にも習いたいと思っておられる高齢者の方はきっといるはずだと思い、この五月から生活文化講座で簡単ピアノ教室として生涯学習支援センターで講座を持たせていただくことになりました。

まず手始めに、昨年から県民交流広場の「菊森さんの家http://www6.ocn.ne.jp/~housekm/index.htm」で、ほそぼそと始めています。
みなさん、「上手くならないけれど楽しんでやっています」と、言いながら通ってくださっています。

高齢者の方に教えるポイントは?

そう思っていた矢先の講座の情報でした。場所は京都市近くの城陽市というところで、ちょっと遠いのですが、出かけてきました。

すでに何人もの高齢者を教えておられるという講師の方は、いろんな教材や教える時の心構え、言葉のかけ方などたくさんのヒントをくださり、とても有意義な講座でした。

昼食はみなさんでお弁当をとり、会話も弾みました。そのあと、実際に8人の高齢者のピアノレッスンも見学させていただき、小さな子どもとは違う大変熱心な姿に、教える立場とか、そういうものを超えて、頭の下がる思いでみなさんの演奏を聴かせていただいたのでした。

集まった京都市周辺のほかのピアノの先生方と交流もでき、とてもいい一日でした。

ただ・・・。

その日、私は携帯を持って出るのを忘れてしまったのです。朝、起きて電池の残量が少ないことに気がつき、出かけるまでに少しでも充電を・・・と思い、充電器に差し込み、結局そのまま出かけてしまいました。

充実した講座を終えて帰りの電車に乗り込み、車窓を眺めるうち、二日前の父の姿が突然よみがえってきます。

お父さん、どうなっただろうか・・・・。

もし、緊急の知らせが入っていたら・・・・。

帰りはもうそのことで頭がいっぱいになり、もしかしたら・・・・と、思うと不覚にも涙が出てきます。

帰って、すぐに携帯を開きました。

メール着信の他に不在通知の電話着信のマークも入っています。履歴を見ると、妹、弟から何件も。

メール受信箱を開く。
妹「父さんが、今亡くなりました」
時間を見ると、午前10時44分。
ぎりぎり講座に間に合い、席に着いた頃でした。

私は悲鳴とも叫びともつかない声を上げてその場に座り込みました。


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