☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『もうひとりの息子』(2012)

2014年01月15日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『もうひとりの息子』(2012)

ロレーヌ・レヴィ監督、エマニュエル・ドゥボスさん(オリット)、パスカル・エルベさん(アロン)、ジュール・シトリュクさん(ヨセフ)、アリーン・ウマリさん(ライラ)、カリファ・ナトゥールさん(サイード)出演。




【作品概要】
ユダヤ系フランス人のロレーヌ・レヴィが監督と脚本を担当し、第25回東京国際映画祭で東京 サクラ グランプリと最優秀監督賞に輝いた感動作。イスラエルとパレスチナという対立関係にある家族の間で、取り違えられた子どもをめぐる困惑の日々を描き出す。

【感想レビュー】@theater
ぐいぐい引き込まれて観ました!

子どもの取り違えが、もう大きな大きな問題なのですが、そこにイスラエルとパレスチナの対立問題が加わり、事態は複雑化しています。

民族、宗教、言葉の違い。
占領する側とされる側。
対立の歴史は、民族のアイデンティティーそのものなのです。

様々な葛藤がありながらも、少しずつ、少しずつ二つの家族の心がふと寄っていく数々のシーンが、キラキラして見えました。
息子同士の交流が、人間的で温かいのです。
実際には、うまくはいかない事が多々あるとは思います。

それでも、ユダヤ人が『ありがとう』とアラブ語で言い、パレスチナ人が『いいえ』、とどう致しましての意を込めてヘブライ語で返すシーン。

グッときました!!