『女学生ゲリラ』(1969)
監督:足立正生
脚本:出口出
出演:芦川絵里、花村亜流芽 、万屋真理、 杉山健、 平岡正明
【作品概要】
出口出による脚本を足立正生が監督した、若松プロダクション作品。評論家の平岡正明が生徒会長役で出演している。ちなみに「出口出」は足立ら数人の共同ペンネーム。
不良の高校三年生の明子、絹代、時子は、劣等生を冷遇してきた学校への復讐を誓い、卒業式を妨害する計画を立てていた。同級生の誠一と五郎を加えた五人は、三年生全員の成績表と卒業証書を盗み出した後、色仕掛けで自衛隊員から奪った武器を持って、山岳地帯のアジトに立てこもるのだったが…。(Yahoo!映画より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b3/175f89615db69acb212780fd940fb7c8.jpg)
【感想レビュー】
足立作品2本目。引き続き『映画/革命』を細々と読み進めながらの観賞です。
そして、DVDの特典のインタビューで、若松孝二さんと足立正生さんのお酒の席でのインタビューを、なぜかとても愛おしい思いで観ました
。
まずは、『女学生ゲリラ』の感想を。
結論から言うと、けっこう面白くてびっくりしました。ブラックで笑えるところもあるし、ストーリーが展開していくシーンの連続がぶっ飛び過ぎて面白いというのもたくさんありました。
各々のシーンの行動だけをみると、迷子になってしまいそうですが、想念の連続と考えると、流れで観れます。
学校や教師という権力に宣戦布告し、男女のグループで徒党を組み、山岳アジトを築くのですが、盛りのついた若い肉体関係やちょっとコントみたいな内ゲバも始めるはで…あれ、これ山岳ベース事件の前の公開なのに
。なんなんだ…予見するかのような作品…?
でも、終始、私が戸惑いながら感じたのは、足立監督の冷めた視点。
結局、山岳アジトには学校=体制側が来るは来るのだけど、二度目?に追い返した後は来ない…。見張りを続けながら、一体何と闘っているのか分からなくなるわけです。
象徴的に出てくるのは、戦争で精神を病んでしまった旧日本兵の存在。実際に戦地に行って、身体にも精神にも深い傷を負ってきた存在。対して、若い彼らの闘いは…。
どうしたことか足立監督のその冷めた視点は、『映画/革命』の中でも感じる事であり、幾つか垣間見たインタビュー動画でも感じる事であり、もっと言えば先日観た『赤軍PFLP・世界戦争宣言』にも感じるところなのです。
確かに、日本大学の学生運動の最前線にいたらしいですが、それもどこか冷めた感じ。
そこから歳を重ねたにも関わらず、なぜベイルートで行動(どうやら情報を担当していたらしいですが…)に加担したのか…謎はますます深まるばかりです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
。
足立正生監督の謎をめぐる旅が始まってしまった
。
先が長そう…。
監督:足立正生
脚本:出口出
出演:芦川絵里、花村亜流芽 、万屋真理、 杉山健、 平岡正明
【作品概要】
出口出による脚本を足立正生が監督した、若松プロダクション作品。評論家の平岡正明が生徒会長役で出演している。ちなみに「出口出」は足立ら数人の共同ペンネーム。
不良の高校三年生の明子、絹代、時子は、劣等生を冷遇してきた学校への復讐を誓い、卒業式を妨害する計画を立てていた。同級生の誠一と五郎を加えた五人は、三年生全員の成績表と卒業証書を盗み出した後、色仕掛けで自衛隊員から奪った武器を持って、山岳地帯のアジトに立てこもるのだったが…。(Yahoo!映画より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b3/175f89615db69acb212780fd940fb7c8.jpg)
【感想レビュー】
足立作品2本目。引き続き『映画/革命』を細々と読み進めながらの観賞です。
そして、DVDの特典のインタビューで、若松孝二さんと足立正生さんのお酒の席でのインタビューを、なぜかとても愛おしい思いで観ました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
まずは、『女学生ゲリラ』の感想を。
結論から言うと、けっこう面白くてびっくりしました。ブラックで笑えるところもあるし、ストーリーが展開していくシーンの連続がぶっ飛び過ぎて面白いというのもたくさんありました。
各々のシーンの行動だけをみると、迷子になってしまいそうですが、想念の連続と考えると、流れで観れます。
学校や教師という権力に宣戦布告し、男女のグループで徒党を組み、山岳アジトを築くのですが、盛りのついた若い肉体関係やちょっとコントみたいな内ゲバも始めるはで…あれ、これ山岳ベース事件の前の公開なのに
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
でも、終始、私が戸惑いながら感じたのは、足立監督の冷めた視点。
結局、山岳アジトには学校=体制側が来るは来るのだけど、二度目?に追い返した後は来ない…。見張りを続けながら、一体何と闘っているのか分からなくなるわけです。
象徴的に出てくるのは、戦争で精神を病んでしまった旧日本兵の存在。実際に戦地に行って、身体にも精神にも深い傷を負ってきた存在。対して、若い彼らの闘いは…。
どうしたことか足立監督のその冷めた視点は、『映画/革命』の中でも感じる事であり、幾つか垣間見たインタビュー動画でも感じる事であり、もっと言えば先日観た『赤軍PFLP・世界戦争宣言』にも感じるところなのです。
確かに、日本大学の学生運動の最前線にいたらしいですが、それもどこか冷めた感じ。
そこから歳を重ねたにも関わらず、なぜベイルートで行動(どうやら情報を担当していたらしいですが…)に加担したのか…謎はますます深まるばかりです
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足立正生監督の謎をめぐる旅が始まってしまった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
先が長そう…。