『革命の子どもたち』(2011)
監督:シェーン・オサリバン
出演:重信房子、重信メイ、ウルリケ・マインホフ、ベティーナ・ロール、足立正生、塩見孝也、大谷恭子 他
2011年/イギリス/カラー/HD/88分 配給=太秦
【作品概要】
1968年、学生たちによる革命運動のうねりのなか女性革命家として名を馳せた重信房子とウルリケ・マインホフ。ベトナム戦争で行なわれた虐殺に戦慄した彼女たちは、世界革命による資本主義勢力の打倒を目指し、それぞれ日本赤軍とドイツ赤軍を率いて活動した。本作はふたりの娘である作家兼ジャーナリストの重信メイとベティーナ・ロールが、母親である房子とウルリケの人生をたどり、現代史において、最も悪名高きテロリストと呼ばれた彼女たちの生き様を独自の視点から探ってゆく。母親たちが身を隠すなか、ある時はともに逃走し、誘拐されるなど、メイとベティーナは過酷な幼年期を過ごし、壮絶な人生を生きてきた。再び民主主義の危機が叫ばれるなか、彼女たちは自身の母親たちが目指した革命に向き合う。
彼女たちは何のために戦い、我々は彼女たちから何を学んだのか?(ユーロスペースHPより抜粋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d5/41ca9e1f15f6cc30627c5ae90f197b27.jpg)
【感想レビュー】@theater
上映期間が短いですが、観たかった作品に行けました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
一度観ただけでは分からない点もあって、DVDだったら吟味しながら観れるのになぁ…と思いました。情報量が多いです。基本的に皆が早口なのもある…
。
観終えてからずっと、この手の作品に自分が惹かれる理由を考えているのだけども。
当時、学生を始めとする若者たちが、“革命”の何に熱狂し、どうして全てを掛けていったのか、という事。
また、重信房子が日本で逮捕された時の表情、振る舞い、佇まいなど…その異様さは、私の中でショッキングな映像として記憶されているわけだけど、あれは一体何だったのか。
そして、『ピンクリボン』を観た時にも感じたのだけど、足立正生という人物は一体何者なのか…?
そういった数々の疑問がずっとあって、観たというのがあります。
観終えて、革命家の娘たちの軌跡を知ることが出来てとても良かったと思った。彼女達には、マクロ的なあらゆる視点から母親を捉える事によって、その濃い血族関係の中で窒息しないように必死にもがいて生きてきた感があった。
そしてやっぱり、足立正生という人物にすごく興味が出てきた。何故、彼は映画監督でありながら、最前線で被写体と同化してしまったのか。
ネットで調べたら、とても興味深いインタビュー記事が出てきた。
【ドキュメンタリストの眼③足立正生監督インタビューtext金子遊】
http://webneo.org/archives/7102
【2002年2月執筆『映画芸術』の記事より“映画の中に自らの人生を組み込んでしまった足立正生の恐ろしさ ”(text宮台真司)】
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=923
↓抜粋
■結局、足立映画を全部見たのだが、全作品を通じて足立のモチーフが、①「ここではないどこか」がありえないという不全感に満ちた世界を、②性と暴力で切り裂こうとするが、③結局は「ここ」に戻ってしまう、という循環形式にあることが分かり、私はハマった。
あぁ、なんて恐ろしい人物なんだと震える思いで記事を読みました。彼の初期作品を観たい…!!と思ったら、なんとシネマヴェーラで、2010年に特集されていたのですね。行きたかった…!!
まずは、足立さんの本を読みたいと思います。
どうして、革命や性や愛や暴力が混ざり合い、作品世界に組み込まれ、映画という一つの芸術に落とし込まれていくのか。
私はそれが凄く凄く知りたい。
それは、音楽の世界とも強い繋がりがある事だから。
監督:シェーン・オサリバン
出演:重信房子、重信メイ、ウルリケ・マインホフ、ベティーナ・ロール、足立正生、塩見孝也、大谷恭子 他
2011年/イギリス/カラー/HD/88分 配給=太秦
【作品概要】
1968年、学生たちによる革命運動のうねりのなか女性革命家として名を馳せた重信房子とウルリケ・マインホフ。ベトナム戦争で行なわれた虐殺に戦慄した彼女たちは、世界革命による資本主義勢力の打倒を目指し、それぞれ日本赤軍とドイツ赤軍を率いて活動した。本作はふたりの娘である作家兼ジャーナリストの重信メイとベティーナ・ロールが、母親である房子とウルリケの人生をたどり、現代史において、最も悪名高きテロリストと呼ばれた彼女たちの生き様を独自の視点から探ってゆく。母親たちが身を隠すなか、ある時はともに逃走し、誘拐されるなど、メイとベティーナは過酷な幼年期を過ごし、壮絶な人生を生きてきた。再び民主主義の危機が叫ばれるなか、彼女たちは自身の母親たちが目指した革命に向き合う。
彼女たちは何のために戦い、我々は彼女たちから何を学んだのか?(ユーロスペースHPより抜粋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d5/41ca9e1f15f6cc30627c5ae90f197b27.jpg)
【感想レビュー】@theater
上映期間が短いですが、観たかった作品に行けました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
一度観ただけでは分からない点もあって、DVDだったら吟味しながら観れるのになぁ…と思いました。情報量が多いです。基本的に皆が早口なのもある…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
観終えてからずっと、この手の作品に自分が惹かれる理由を考えているのだけども。
当時、学生を始めとする若者たちが、“革命”の何に熱狂し、どうして全てを掛けていったのか、という事。
また、重信房子が日本で逮捕された時の表情、振る舞い、佇まいなど…その異様さは、私の中でショッキングな映像として記憶されているわけだけど、あれは一体何だったのか。
そして、『ピンクリボン』を観た時にも感じたのだけど、足立正生という人物は一体何者なのか…?
そういった数々の疑問がずっとあって、観たというのがあります。
観終えて、革命家の娘たちの軌跡を知ることが出来てとても良かったと思った。彼女達には、マクロ的なあらゆる視点から母親を捉える事によって、その濃い血族関係の中で窒息しないように必死にもがいて生きてきた感があった。
そしてやっぱり、足立正生という人物にすごく興味が出てきた。何故、彼は映画監督でありながら、最前線で被写体と同化してしまったのか。
ネットで調べたら、とても興味深いインタビュー記事が出てきた。
【ドキュメンタリストの眼③足立正生監督インタビューtext金子遊】
http://webneo.org/archives/7102
【2002年2月執筆『映画芸術』の記事より“映画の中に自らの人生を組み込んでしまった足立正生の恐ろしさ ”(text宮台真司)】
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=923
↓抜粋
■結局、足立映画を全部見たのだが、全作品を通じて足立のモチーフが、①「ここではないどこか」がありえないという不全感に満ちた世界を、②性と暴力で切り裂こうとするが、③結局は「ここ」に戻ってしまう、という循環形式にあることが分かり、私はハマった。
あぁ、なんて恐ろしい人物なんだと震える思いで記事を読みました。彼の初期作品を観たい…!!と思ったら、なんとシネマヴェーラで、2010年に特集されていたのですね。行きたかった…!!
まずは、足立さんの本を読みたいと思います。
どうして、革命や性や愛や暴力が混ざり合い、作品世界に組み込まれ、映画という一つの芸術に落とし込まれていくのか。
私はそれが凄く凄く知りたい。
それは、音楽の世界とも強い繋がりがある事だから。