『宗方姉妹(むねかたきょうだい)』(1950)
監督 小津安二郎
宗方節子:田中絹代
満里子:高峰秀子
田代宏:上原謙
真下頼子:高杉早苗
宗方忠親:笠智衆
節子の夫・三村亮助:山村聡
【作品概要】
当時の新東宝が力を入れていた文芸大作路線の一作。監督には松竹から小津安二郎が招かれ、小津にとっては初めて松竹を離れて制作した映画となった。ストーリーは大佛次郎の同名小説を原作とし、因習にとらわれて生きる姉と奔放な妹を対比させながら変わりゆく家庭の姿を描いている。(Wikipediaより)
【感想レビュー】
あぁ、久しぶりの小津作品
これも笠智衆さんの作品を出来るだけ観る旅でもあるのですが、今回の笠智衆さんは余命いくばくもない父親の役どころで、いつもよりさらに痩せています…。でも穏やかで温かい声色や包み込むような表情にグッときました。性格が対照的な娘達それぞれに対する愛情が…
そして多くの命が失われた戦争から5年後の公開という事もあり、社会復帰出来ない男性も描かれています。
新しい時代に向かっていくエネルギーが社会にあり…けれど癒されない傷を抱えている人も一方で多くいて…といいうような事が対照的な性格の姉妹と彼女達の周辺の人物で描かれているように思いました。
姉の台詞に『私は古くならないことが新しいことだと思うのよ。
ほんとに新しいことはいつまでたっても古くならないことだと思ってんのよ。』というのがありましたが、噛み締めております…
それにしても…田中絹代さんは『西鶴一代女』といい、幸薄い役どころが印象的です
そいで小津作品で、“キス”とか連呼するのあるのですねぇ…
高峰秀子さんが演じる妹のキャラに仰天しつつ楽しく観ました
監督 小津安二郎
宗方節子:田中絹代
満里子:高峰秀子
田代宏:上原謙
真下頼子:高杉早苗
宗方忠親:笠智衆
節子の夫・三村亮助:山村聡
【作品概要】
当時の新東宝が力を入れていた文芸大作路線の一作。監督には松竹から小津安二郎が招かれ、小津にとっては初めて松竹を離れて制作した映画となった。ストーリーは大佛次郎の同名小説を原作とし、因習にとらわれて生きる姉と奔放な妹を対比させながら変わりゆく家庭の姿を描いている。(Wikipediaより)
【感想レビュー】
あぁ、久しぶりの小津作品
これも笠智衆さんの作品を出来るだけ観る旅でもあるのですが、今回の笠智衆さんは余命いくばくもない父親の役どころで、いつもよりさらに痩せています…。でも穏やかで温かい声色や包み込むような表情にグッときました。性格が対照的な娘達それぞれに対する愛情が…
そして多くの命が失われた戦争から5年後の公開という事もあり、社会復帰出来ない男性も描かれています。
新しい時代に向かっていくエネルギーが社会にあり…けれど癒されない傷を抱えている人も一方で多くいて…といいうような事が対照的な性格の姉妹と彼女達の周辺の人物で描かれているように思いました。
姉の台詞に『私は古くならないことが新しいことだと思うのよ。
ほんとに新しいことはいつまでたっても古くならないことだと思ってんのよ。』というのがありましたが、噛み締めております…
それにしても…田中絹代さんは『西鶴一代女』といい、幸薄い役どころが印象的です
そいで小津作品で、“キス”とか連呼するのあるのですねぇ…
高峰秀子さんが演じる妹のキャラに仰天しつつ楽しく観ました