『潜水艦イ-57降伏せず 』(1959)
監督:松林宗恵
脚本:須崎勝彌、木村武
出演者:池部良、三橋達也、平田昭彦
音楽:團伊玖磨
撮影:完倉泰一
編集:黒岩義民
配給:東宝
【作品概要】
太平洋戦争における日本の敗北を目前に控えた昭和20年の初夏、河本艦長(池部良)率いる潜水艦イー57は某国の親日派高官父娘を乗せて極秘裏に和平工作を図るべく、カナリー諸島へ向けて出航した。乗組員の多くは徹底抗戦を主張し、和平にも否定的だったが、敵との遭遇などさまざまな困難を経て皆の意思はひとつにまとまっていく。しかしやがてポツダム宣言が発令され……。(Amazonレビューより抜粋)
【感想レビュー】
迫力が凄かった…!
臨場感のある特撮シーンの数々。
それを盛り上げる音楽。
池部良さんの海軍の白い軍服姿にはため息ものだった…
お一人だけ違うんです、、。
潜水艦内の描写はリアルで、乗組員達のやり取りや人間関係に思わず惹き込まれてしまう。
冒頭の人間魚雷のシーンはいとも簡単に…そう本当にいとも簡単に終わり、場面は流れていくが、艦内から様子を見ていた河本艦長をはじめとする乗組員達が、命中したあとに無言になる瞬間には身につまされる思いがした…。
同じように最期、乗組員達が浸水してくる海水をなす術もなく見つめ、もはやこれまでかと一瞬無言になるシーンにも言葉を失う…。
こういう描写がわりとアッサリで、『さらばラバウル』もそうだったけど、その時代の空気を逆にリアルに感じます…。
和平工作の密使、某国の謎の高官とその娘のくだり。娘が艦内に降りて来た時の乗組員達の反応もリアル…
スカートの裾からスッと伸びた足とそれを支えるヒール👠、細い細いウエスト、ふわっとカールされた長い髪。
艦内の奥へ奥へと仕切りを越えて進む娘を後ろからずうっと追い掛けていくカメラ。
長い航海生活で女性に飢えた乗組員達の生唾を飲む音が聞こえてきそうなリアルな描写だった。
でもここはちょっと茶目っ気のある感じだった
料理担当が厨房のネズミを捕まえるシーン、飼っている猿のシーン、魚雷に娘の名前をつけているといい皆で戯れるシーン。
過酷を極める任務とは裏腹にウィットに富んだシーンの数々が印象的だった。
潜水艦物のというと、この作品の2年前の『眼下の敵』も痺れたけど、日本の潜水艦物でここまでグッときたのは『潜水艦イ-57降伏せず 』だけかもしれない。
監督:松林宗恵
脚本:須崎勝彌、木村武
出演者:池部良、三橋達也、平田昭彦
音楽:團伊玖磨
撮影:完倉泰一
編集:黒岩義民
配給:東宝
【作品概要】
太平洋戦争における日本の敗北を目前に控えた昭和20年の初夏、河本艦長(池部良)率いる潜水艦イー57は某国の親日派高官父娘を乗せて極秘裏に和平工作を図るべく、カナリー諸島へ向けて出航した。乗組員の多くは徹底抗戦を主張し、和平にも否定的だったが、敵との遭遇などさまざまな困難を経て皆の意思はひとつにまとまっていく。しかしやがてポツダム宣言が発令され……。(Amazonレビューより抜粋)
【感想レビュー】
迫力が凄かった…!
臨場感のある特撮シーンの数々。
それを盛り上げる音楽。
池部良さんの海軍の白い軍服姿にはため息ものだった…
お一人だけ違うんです、、。
潜水艦内の描写はリアルで、乗組員達のやり取りや人間関係に思わず惹き込まれてしまう。
冒頭の人間魚雷のシーンはいとも簡単に…そう本当にいとも簡単に終わり、場面は流れていくが、艦内から様子を見ていた河本艦長をはじめとする乗組員達が、命中したあとに無言になる瞬間には身につまされる思いがした…。
同じように最期、乗組員達が浸水してくる海水をなす術もなく見つめ、もはやこれまでかと一瞬無言になるシーンにも言葉を失う…。
こういう描写がわりとアッサリで、『さらばラバウル』もそうだったけど、その時代の空気を逆にリアルに感じます…。
和平工作の密使、某国の謎の高官とその娘のくだり。娘が艦内に降りて来た時の乗組員達の反応もリアル…
スカートの裾からスッと伸びた足とそれを支えるヒール👠、細い細いウエスト、ふわっとカールされた長い髪。
艦内の奥へ奥へと仕切りを越えて進む娘を後ろからずうっと追い掛けていくカメラ。
長い航海生活で女性に飢えた乗組員達の生唾を飲む音が聞こえてきそうなリアルな描写だった。
でもここはちょっと茶目っ気のある感じだった
料理担当が厨房のネズミを捕まえるシーン、飼っている猿のシーン、魚雷に娘の名前をつけているといい皆で戯れるシーン。
過酷を極める任務とは裏腹にウィットに富んだシーンの数々が印象的だった。
潜水艦物のというと、この作品の2年前の『眼下の敵』も痺れたけど、日本の潜水艦物でここまでグッときたのは『潜水艦イ-57降伏せず 』だけかもしれない。