☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『夏の夜は三たび微笑む』 (1955)

2014年08月02日 | 西洋/中東/アジア/他(クラシック)
『夏の夜は三たび微笑む』

【作品概要】
1955年/110分/スウェーデン/モノクロ/スタンダード/デジタル/モノラル
出演:グンナール・ビョルンストランド、ウーラ・ヤコブソン/撮影:グンナール・フィッシェル
舞台は20世紀初頭。北欧の白夜の中で展開される軽妙なタッチのコスチューム・プレイ。ベルイマンには珍しいエロティックな喜劇だが、緻密な構成、見事な構図、充実した俳優の演技など、その完成度は高く評価され、ベルイマンが世界に出ていくさきがけとなった。(ユーロスペースHPより)

【感想レビュー】@theater
面白くて、思わず仰け反って(!!)笑って観たりしました
ベルイマンでこんなに楽しい作品があるとは…
まず台詞が面白いし、粋だし、展開は薄々分かってはいても、細々と面白いシーンがあって、飽きさせません。

20世紀初頭の上流階級のお戯れ…。軍人を皮肉ったり、ちょっとブラッキーな感じも楽しい要素だったりします
着飾って澄まし、不倫も粋な恋愛のうちと言わんばかりな彼らと、召使い達ののびのびとした自由恋愛との対比が眩しいこと…!
その爆発するエネルギーは、新しい民衆の在り方を、また若者たちの愛の逃避は、新時代の到来を予感させる。

そしてやっぱり、石畳を歩くシーンは、素敵だなぁと思うのでした